橙とみかんってパッと見た感じがよく似ているので、何が違うの?と聞かれて直ぐに答えられる人はなかなかいないでしょう。
橙とみかんは同じミカン科ミカン属の柑橘類ですが、違う部分がたくさんあります。
橙は酸味と香りがとても強く、すだちやゆず、ライム、シークヮーサーなどと同じ香酸柑橘に分類され、サワーオレンジやビターオレンジとも呼ばれています。
大きさは130g~180gで、そのまま食べるのには適さず、マーマレードやジュース、ポン酢などに加工するのが一般的です。
また、橙は収穫しないで放置しても果実が落ちることはなく、2~3年そのままの状態でいることができます。
このように、1つの木に1年目の果実、2年目、3年目…と異なる世代の果実がなっていることから、「代々」(橙)と呼ばれるようになりました。
この特徴から、代々栄えるという縁起を担いで、お正月の鏡餅には橙が使われています
この他にも橙の面白いところは、時期によって色が変わるということ。
熟している10月~12月には橙色をしていますが、春になると果実は緑色に戻ってしまいます。
このことから、回青橙(かいせいとう)と呼ばれることもあります。
橙はあまり出回っていないので、普通のスーパーなどではなかなか手に入れることができません。
みかんは愛媛みかん、早生みかん、はれひめ…などいろいろな品種があり、とっても甘いのが特徴。
一般的に「温州みかん」として売られているもので、中国から伝わってくる際に突然変異によって生まれた日本独自のみかんです。
スーパーなどでよく見かけるこのみかん。なんと読むか知っていますか?
「おんしゅうみかん」と読む人が多いのですが、正しくは「うんしゅうみかん」です。
大きさは40g~80gくらいで、そのまま食べるのはもちろん、ケーキやゼリー、缶詰などにも使われています。
みかんの皮には、ガン予防、骨粗しょう症の予防、肥満予防、美肌効果などが期待できます。
みかんは安くで手に入れることができるので、お財布に優しい果物です。
柚も橙・みかんと同じ柑橘系です。さわやかな香りと強い酸味が特徴で、生で食べることはできませんので、果汁や皮を使ってお菓子や料理に使うのが一般的です。
ごつごつした皮が特徴で、若い頃は濃い緑色をしているのですが、食べごろになると黄色になります。
ミカン属の中でも耐寒性が強く、柑橘類がなりやすいと言われるかいよう病・いそうか病に対する耐久もあり、無農薬栽培も簡単にできるという特徴があります。
その反面、成長が遅いのも柚の特徴で、『桃栗3年柿8年、ユズの大馬鹿18年』とも言われる程です。
橙はみかんより少し大きめで、酸味と香りの強い香酸柑橘に分類され、マーマレードやポン酢などに加工して食べるのが一般的です。
一方、みかんのほうはとっても甘く、スーパーなどで見かける温州みかんのことを指しています。
見ためは同じように感じても、その大きさや味、食べ方には違いがあるんですね。