心の状態というのは体にあらゆる影響を与えます。
あまり良くない時は、倦怠感(だるい)・吐き気・頭痛・腹痛など、何らかの症状が現れることもあり、ひどい場合は薬を飲む必要があるくらいです。
五月病の場合は、無気力感や焦り、不安といった症状から、食欲がなくなってしまったり、眠れなくなったりと、体にも悪影響を与えてしまいますよね。
そして同じように、食べ物も心と体に影響を与える力があります。
ここでは、五月病を改善できる可能性のある栄養素や食べ物を紹介します。
五月病に効果的な栄養素
トリプトファン
トリプトファンはセロトニンを分泌させるために必要な栄養素です。
セロトニンとは、脳内で分泌される神経伝達物質で、精神を安定させる作用があり、幸せを感じるホルモンだとも言われています。
抗うつ薬にもセロトニンに関わる薬があるほど。
五月病は五月うつとも言われていますので、トリプトファンを摂取する事はすごく大切なのです。
ただし、トリプトファンは摂り過ぎると体に悪影響を及ぼし、痙攣や嘔吐などの副作用を起こしてしまうリスクもあります。
1日の摂取上限は6000mg以下だと言われていますので、サプリメントを飲むときは注意してください。
トリプトファンが多く含まれている食べ物は以下の通りです。
ビタミンB6
ビタミンB6は、トリプトファンからセロトニンを合成させる働きがあります。
それに加えて不足するとうつを発症させる可能性があると言われています。※あくまで一説です。
ですから、トリプトファンだけでなく、ビタミンB6も一緒に摂取しましょう。
ビタミンB6が多く含まれている食べ物は以下の通りです。
ビタミンC
ビタミンCは免疫力を高めることでも知られていますが、ストレスから守るホルモンを作るために必要な栄養素でもあります。
五月病は、入学や新社会人としての生活、一人暮らし、異動など環境が大きく変化し、その環境に上手く適応できないことによって起こるといわれています。
適応できないストレスは非常に大きく、ストレスを適度に解消していくこと、そして溜めないことが重要です。
ビタミンCを摂って、ストレスから体を守って五月病を改善に導きましょう。
ビタミンCが多く含まれている食べ物は以下の通りです。
食事を摂る時間帯も大事
必要な栄養素を摂るのも大切ですが、決まった時間に食べるというのも大事です。
仕事がある日なら朝や昼は決まっていると思いますが、休みの日に寝過ごしてしまうクセのある人は、普段から意識して食事時間を決めておきましょう。
朝6時、昼12時、夜6時が望ましいとされていますが、普段違う時間に食事をしているのであれば、その時間を守ってください。
「そんな気になれない…」という人は、誰かに管理してもらうようにすると良いですよ。
糖質には注意!
疲れている時やストレスが溜まっている時って、なんだか甘い物を食べたくなりますよね。
ですが、糖質の多い食べ物は、食べている時は良いのですが、急激に血糖値が上昇することによって、その後に来る急激な血糖値の低下を引き起こします。
低血糖状態になると、不安を感じたりイライラして落ち着かなかったりと、精神的にも不安定になってしまいますので、逆にストレスが溜まってしまう可能性があります。
甘い物を食べるにしても、1回でたくさん食べるのではなく、回数を分けて1回につき食べる量を減らしてみてください。
少し甘みが強いものなら少量でも満足できますので、甘みの強いチョコを3時間で1欠片というように、量を減らすと続けやすいですよ。
必要な栄養素を摂り、食事の時間を守り、糖質を抑えるというように、少しずつ守ることで五月病の改善効果が期待できます。
これだけで治るという訳ではありませんが、食事は人間を作るをとも言われるくらい大切ですから、心身の健康のためにもここで紹介していることを実践してみてください。
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