不妊治療の助成が、事実婚カップルにも検討されているというニュース記事を見つけました。
私は事実婚と不妊治療、どちらにも当てはまる可能性があるので、嬉しいなというのが率直な感想です。
ですが、ニュースに対するコメントに目を通してみると、反対されている方の意見が多い印象です。
税の負担や子育て環境、子供に対する責任、子供にとっての幸せなど、事実婚という形で子供を授かるには、色々な問題が出てくるんですね。
不妊治療の助成を事実婚にも検討するという流れは、とても嬉しいです。それはきっと私が法律婚をしていても同じ気持ちになったと思います。
妊娠のタイミングよりも、妊娠期間中をどう過ごすか、そしてどう育てていくかのほうが大切だし、子供がきっかけで結婚を決めるという選択肢があってもいいのにな。
色んな考えの人がいてもいいよねという前提のもと、問題点と向き合っていけたらいいなと思います。
だから、事実婚も不妊治療の助成対象となることが嬉しいんですよね。
事実婚で、不妊治療に挑んでいる夫婦もいますから、国からのサポートがあると心強いのではないでしょうか。私もいつか同じ立場になったら、とてもありがたいなと思うでしょう。
色々な選択肢が受け入れられる世の中がいいなというのが私の考えです。そのことを前提でお話すると、私たち夫婦はこの先籍をどうするかは特に決めていませんが、子供を授かることができれば籍を入れたいと考えています。
理由は、子供を育てるなら事実婚だと向いていないと思ったからです。主に法律面ですが、一番大きいのは親権がどちらか一方が持つことになるという点。法律婚なら共同親権になるので、そっちがいいなぁと。
じゃあなぜ今は事実婚を選んでいるのか?と聞かれれば、返事に困ってしまうのが正直なところで、説明するのが難しいです。私たちは今のところ、結婚する理由が特にないと思っているだけなので。
付き合い始めてそろそろ15年で、一緒に住んで12年。2人で色んなことを乗り越えてきました。別れるかもしれない危機は何度もあったし、仕事のこと、お金のことで問題を抱えた時も支え合ってこれたと思っています。
自分たちだけではなく、お互いの家族も大切に思っていますし、これからもいい関係を築いていきたいです。
だけど、子供ができないのなら結婚に向けて気持ちが動かないというのが今の心境です。
法律婚を選ばなかったから、自然と事実婚に流れていっただけで、事実婚に強い思い入れがあるわけではない私たち夫婦。とはいえ、積極的ではないにしても、事実婚を選んだとはいえます。
そこで改めて事実婚を選んだ理由について考えてみました。
私(妻)個人としては、2人の気持ちで繋がっているという感覚がとても心地よいからなのかなぁと思いました。
もちろん、法律婚にそういった感覚がないとは思っていませんよ。事実婚のほうが分かりやすいような気がするというだけです。
例えば、自分の両親を見ていると、結婚という枠からはみ出さないようにものすごく努力していますが、お互いの気持ちのやり取りは疎かにしているなと感じる場面が多いです。
何というか、お互いに対する礼儀や緊張感が欠けているような気がするのです。それはどんなことがあっても一緒にいるという絆ではなく、どうせ別れることはないと、たかをくくっているというか…。
周りも法律婚をしている友達ばかりですが、彼らの話にも「結婚しているから」というセリフが多いように思います。「今さら引き返せないし」とも聞いたことがあります。
自分から望んで法律婚という枠に入ったのに、いつの間にかどうせ出られないと嘆いている感じが、目の前にある小さくて地味な幸せには気づきにくい環境なのかなぁとか、色々考えちゃって。私がそういう面ばかり見ようとしているとも言えますが。
事実婚カップルは、別れようと思えば何の手続きもなくすぐにでも他人になれます。枠なんてあってないようなものなので。さらに私たちは、不満を抱えたままで一緒に生活していく覚悟もなければ、生活優先で生きていくことも多分できません。
私たちは、すぐ壊れてしまう危機感があるからこそ、気持ちをすり合わせていくことを大切にしているのかもしれません。そこから喧嘩になったとしても、妥協点なり解決策を見つけるまでしつこく話を続けます。
あとは、小さくて地味な幸せが2人の努力の上で成り立っているんだなぁと感じやすい点も、事実婚という不確かな形がもたらしてくれたのかなと思います。
こうして考えてみると、夫婦関係は努力しないと崩れていくものだということが分かりやすいから、事実婚が心地よいと感じるのでしょうね。
法律婚をすると夫婦という形がより強化される分、油断しやすくなる…そんな感覚がいつの間にか私の中で根付いていたことに気づかされました。
2人の関係を説明するには少し不便を感じますが、2人の間では分かりやすい。それが私たちにとっての事実婚です。
年齢的には高齢出産になりますが、妊活はこれから始める私たち夫婦。不妊治療が必要になるかもしれないとは思っていますが、詳しく調べたことはありませんでした。助成制度に関してはほぼ無知です。
そこで、今の日本ではどういった助成制度があるのか調べてみました。
・特定不妊治療(体外受精・顕微授精)以外の治療では、妊娠が難しいと医師に診断された夫婦(法律婚)
・治療期間の初日における妻の年齢が43歳未満である夫婦
体外受精・顕微授精
①特定不妊治療でかかった費用に対して、1回の治療につき15万円まで助成(凍結胚移植などは7.5万円まで)。※助成の回数は妻の年齢が40歳未満なら6回まで、40歳以上は通算3回。
②①の初回治療に限り30万円まで助成(凍結胚移植は除く)
③特定不妊治療のうち精子または精巣上体から採取するために手術をした場合は、①と②に加えて1回の治療につき15万円まで助成(凍結胚移植は除く)。
④③の初回治療に限り30万円まで助成。
詳しい助成内容は自治体によって変わってくるそうですが、厚生労働省のサイトではこうした説明がありました。
子供って授かるのも、お腹の中で育てていくのも一大事ですが、産んでからが本番ですよね。今は子育てし辛い環境だと言われています。お金の問題、働き方の問題、地域とのつながりなど、挙げていけばもっと出てきそうです。
実際、子育てに苦労している人を見かけることも多いです。
少子化を食い止めるには、今回のニュースのような不妊治療の助成制度の対象者を広げることもひとつとしてありますが、子供を育てやすい環境作りも大切ですよね。
お金と仕事も重要ですが、気軽に外と繋がれるようなコミュニケーションも大事にしていけたらなと思います。
とりあえず今の私にできることは、ご近所のママさんに声をかけてみることかしら。何か困ったことがあれば気軽に声をかけられる隣人を目指して頑張ります。
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