自分に対して「クズ!嫌い!」と思っているときは、本当に辛いです。
私自身、よく自分のことを「クズ!嫌い!」と思ってしまうことがあり、ひどい時期には「この世からいなくなればいいのに」なんて考えてしまいます。
そんなときに、とある質問をされてハッとさせられたことがあります。
ここでは、そんな質問をあなたにもしていますので、「クズ!嫌い!」と思っている人は、ぜひ読んでみてください。
全てに答えようとしなくても良いです。ただ読みものとして読むだけでも意味のある内容です。
自分のことをクズ、嫌いだと思ったきっかけは何かしらありますよね。
例えば、以下のようなものがあると思います。
自分のことが嫌いな理由を明確に理解しておくのは重要なことです。
というのも、案外フワッとした感じと言いますか、抽象的な人が多いです。そういう私も、仕事ができない、というか仕事にやる気がない自分がすごく嫌いでした。
抽象的だからか、自分の全てに対してクズだとか、嫌いだと思っていました。
ですが、できるだけ具体的にしていくことで、「自分が嫌っている部分って、一部だったんだな」と感じるようになりました。
仕事ができないと思っている時は見えていなかったのですが、よくよく考えていくと、できることも多いということに気付きました。
抽象的な感じで終わらさないで、「仕事の中でもコレが苦手」「コレなら得意(好き)」というように、なるべく具体的にしてみてください。
あなたが自分のことを「クズ!嫌い!」と思っていることが、世の中で多数派だったとしても、同じように思うでしょうか?
人は他人の価値観に流されやすく、実際にはそんなに悪いことだと思っていなくても、周りで悪いと言われることで極悪人になったような気持ちになることがあります。
私自身、仕事ができない=悪みたいな価値観が、いつの間にか生まれていました。
本音を言えば、好きな時に好きなことだけをして生きていきたい、というのが私の価値観です。
ですが、私が自分のことをクズだと思っていた時期は、仕事は一生懸命やるものだとか、仕事はできて当たり前だなどと思っていたのです。
その時の私は、周りの人に許してもらうために、「仕事をできない・やる気がない自分を許していない」と思い込んでいました。
それを伝えるために「(仕事ができな自分のことを)クズ!嫌い!」と思っていましたが、仮に「仕事ができなくても良いじゃん!」みたいな価値観の人が多数なら、こんな気持ちにはならなかったと思います。
自分のことを「クズ!嫌い!」と思う人は、言い換えるなら「これじゃあダメ!」と思っているということです。
逆に言えば「それでも良い」と思えるようなことなら、ここまで苦しくならないということです。
私の場合で言うと、仕事に対するやる気がないということが、ダメなことではなかったと考えた時、自分を受け入れられるようになりました。
人間、色んな人がいて色んな価値観があります。だというのに、平均値よりも劣っているというだけで、それがダメなことだと言われているような気持ちになります。
確かに、何かが劣っていたりできないことで、人に迷惑がかかることはあります。ですが、それ以外の何かで補っているはずです。
一つの方向からの事実だけではなく、他の方向から見るということも大切なことです。
仕事をするとき、何か行動を起こすときには、何かしら目標があった方が上手くいくと言われています。
ただ、自分の性格や実力に見合わない目標を立ててしまうと、目標が達成できずに「クズ!」「嫌い!」と自分のことを罵ることに繋がってしまいます。
陸上を始めたばかりの人が「100mを10秒で走る!」という目標を立てたとします。当然、すぐに10秒で走ることなんてほぼ不可能です。
走るための筋力をつけ、スタミナをつけ、走り方を矯正し、何度も反復しないと10秒を切ることは難しいでしょう。
自分の実力に見合わない目標を立てること自体は良いのですが、すぐに達成できないということも自覚しておく必要があります。
目標は小さくても良いから、達成感を感じて自信を付けていくことが大事です。
100mを16秒で走ることから始めて、次は15秒、次は14秒と少しずつ縮めても良いのです。
また、人によって適切な目標の立て方は変わります。高い目標の方がモチベーションが上がる人、達成する感覚が好きな人。
性格に合わせて目標を立てるようにしましょう。
全く同じスタートラインから始めたとしても、経験やセンス、体力など、あらゆる要素が重なって、差がつくことがあります。
将棋とかチェスは全く同じ条件で始まるのに、素人とプロならプロが勝ちます。
それと同じように、すぐにうまくできる人もいれば時間がかかる人もいます。
人と比べて自分を貶めるよりも、自分の今のベストを出し続ける方が確実にうまくいきます。
自分を受け入れられない状態になっていると、人から褒められたことを無視したり、「そんなことないよ」と突っぱねるようになります。
日本人は謙虚な人が多く、褒められると「そんなことないですよ~」「自分なんてまだまだ」「いえいえ」というように答えがちです。
謙遜であるなら良いかもしれませんが、心の中でも褒められていることを否定しているのなら、自分を追い詰めてしまうことになります。
私も褒め言葉を素直に受け入れられない時期がありました。
受け入れられないどころか、褒められたら「そんな訳ないだろ!」と思って怒りすら感じていました。冷静になって考えてみたら、自分のことを嫌いすぎていたなと思います。
褒めている人が本心で言っていたとしたら、かなり失礼なことをしていることになりますね。
社交辞令でも良いから、褒められたときは「ありがとう」と返すようにしてからは、褒め言葉も素直に受け入れられるようになりました。
「そもそも最近褒められない」と言う人もいると思います。ですが、本当にそうなのか思い出してみてください。
というのも、私は褒められることがないと思っていた時、パートナーにグチを言ったら「最近私がよく褒めているのに!?」と言われたことがあります。
よくよく思い返してみると、何度も褒められていました。それなのに、なかったことにしていたのです。
受け入れなかったために、自分の中で褒められていないことになり、「褒められるところがないくらい、価値のない人間なんだ…」と落ち込んでいた自分って何だったんだろうと思いました。
物事には必ずメリットとデメリットがあります。
こじつけでも何でも良いので、良いと思っているところを5つくらい考えてみてください。
私の場合、仕事ができない・やる気がないけど、仕事以外のものを楽しむことができる、マイペースで仕事ができる、家事が得意になったなどがあります。
親しい人に聞けそうであれば、「自分って○○だけど、良いところってある?」と聞いてみるのも良いでしょう。
私はこの質問でハッとしました。
自分の大切な人が全く同じ悩みを抱えていて、相談を受けても同じように「クズ!嫌い!」と言うような声をかけるのだろうか。
そうやって想像すると、絶対にそんな風に声をかけることはないなと思いました。
「仕事ができない」と言ってきたとしたら、「仕事だけがあなたの良さではないよ」とか「仕事だけがあなたの魅力ではない」というような声をかけると思います。
ということは、自分にも同じように思っても良いのではないかと考えたのです。
大事な人が、辛そうな顔であなたと同じ悩みを相談してきたことを想像してみてください。
自分のことを「クズ!嫌い!」と言っているとき、あるいは思っているときって何もする気が起こりませんよね。
私は自己評価を下げることで、「こんな自分が何かをやっても無駄だ。だから何もしない」と言っていました。
そんなある時、「それって逃げるための言い訳なんじゃないの?」という厳しい言葉をかけられました。
最初は「実際にやってもダメだったんだ!」と怒っていましたが、冷静になって考え直すと、その通りかもしれないと思いました。
だからと言ってすぐにどうこうできる訳ではありませんが…。
ですが、それに気が付き、心の整理をしていくことで挑戦していない自分を受け入れ、改めて何かに挑戦しようという気持ちになりました。
あなたも、改めて考えてみてください。挑戦することから…、言い換えるなら失敗することから逃げているのではないかと。
失敗が続くと、自分のことがどんどん嫌いになってしまい、苦しくなるものです。そのうち、自分のことを信用できなくなり「どうせやっても上手くいかない」と自己嫌悪に陥ります。
このこと自体は仕方のないことなのかもしれません。自分の心を守るための一種の防衛本能みたいなものですから。
ですが、朝鮮から逃げ続けていると、失敗をしない代わりに成功もしません。つまり、「自分なんて…」「自分はクズだから嫌い!」という状況から抜け出せないということです。
私もこのループにはまっていました。はまっていたというより、今もちゃんと抜け出した訳ではありません。
それでも、挑戦をする自分を評価し、小さな成功をするたびに自分のことを受け入れられてきています。
失敗するのが怖い、挑戦するのが怖いという気持ちはよく分かります。本当に。
でも断言します。何もしなければ、もっと苦しくなります。それを体験した私だからこそ、そして抜け出し初めて楽になった私だからこそ、強く伝えたいのです。
小さなことでも良い、小さな目標でも良いので、何かに挑戦してみてください。
人間の心理は面白いもので、良い風に変わりたい、成長したいと思っている反面、変わろうとするとブレーキをかけてしまうものです。
というのも、無意識にうまくいくと困ることが分かっているからです。
私もこの話を聞いたときは、いきなり頭をはたかれたかのような衝撃を受けたのを覚えています。「いやいや!良い風に変わるならそれ残したことはないでしょ!」「そんな訳ないよ」と。
仕事ができた方が人生はうまくいくし、やる気があった方が仕事も楽しくなるから絶対にその方が良い!と思いました。
ですが、困ることは何だろうと考えてみると、自分でも納得するようなものがたくさん出てきました。
私は自由に過ごすのが好きなので、仕事に時間を使うのをあまり好みません。
仕事の時間が増え、好きなことをする時間が減る。私の中ではこれが一番大きいデメリットでした。
厳密に言うと、そこまで仕事が嫌いとかではなく、仕事がしたいと思った時に仕事をして、遊びたいと思った時に遊ぶ、そんな環境が良いという価値観です。
仕事がうまくいくのは望ましいけど、仕事をするしかなくなるのは嫌だと。だから仕事と本気で向き合うのが怖いと思っていました。
上手くいきたいのになかなか上手くいかないとか、やる気が出ない・続かないという場合は、うまくいったら困ることを考えてみると良いですよ。
落ち込んでいるときは人の説教や正論が煩わしく感じてしまうものです。ですが、自分自身で気付くとスーッと浸透していきます。
親から「勉強しなさい!」と言われたら嫌になりますが、「そろそろ勉強しないといけないな」と自分で気付くのとでは大違いですよね。
だから、この記事を質問形式にしました。
落ち込む日があっても良いです。自分のことをクズ、嫌いだと思っても良いです。
ですが、落ち着いてきたら、少しずつでも良いからここで質問したことを考えてみてください。