寝るときに限ってやってくるあの「ぷ~ん」という音。
まるで「俺はここにいるぞ!」と自分(蚊)の存在を主張するかのような、あの音が聞こえると、夏の寝苦しさが一気に倍増します。
寝るときにあの音が聞こえてくると、本当にイライラしてしますよね。
ですが、ちょっとしたことで簡単に対策できます。
ここでは、寝るときに効果的な、蚊に刺されない方法についてお話します。
後半には、余計に蚊を呼び寄せてしまうNG行為などについてもお話しています。
非常にシンプルですが、扇風機を回すだけでも蚊に刺されない方法として効果的です。
風が強いところでは蚊はうまく飛べないため、体に近づかれるのを防げます。
扇風機の風を体に当て続ける必要はありません。回しているだけでも部屋に風の流れが発生して、蚊がうまく飛べなくなるからです。
もちろん、夏だからそのまま体に当て続けるのもいいのですが、寝ている間ずっと浴び続けていると、風邪をひいてしまうことがあります。
扇風機の風が直接当たり続けないように、首振り機能を活用したり、タイマーをかけて体を冷やしすぎないように調節してください。
蚊は足の菌に反応するという特性があります。
『ガッテン!』という番組の実験によると、足の常在菌の種類が多い人ほど、蚊に刺されていたそうです。
アルコールを付けたティッシュでしっかり拭き取ったところ、蚊に刺された数が3分の1になりました。
なので、寝るときにアルコールシートで足を拭き取ってください。これだけで蚊が近寄ってこなくなりますから。
拭き取るだけでも蚊が来なくなりますが、足の間などをしっかりと石鹸で洗うのも良いです。
足のニオイで…と説明している記事もありますが、正確ではありません。
ちなみに、この方法は蚊がたくさんいる場所に外出する際にも役立ちます。
蚊の苦手なニオイを寝床に置いておくのもおすすめです。蚊が苦手なのは、酢・アロマ・柑橘系です。
アロマはハッカ油、柑橘系はレモンが良いと言われています。
どちらもニオイが強いものばかりなので、寝るときの邪魔になってしまう場合があります。あなたの好きなニオイ、落ち着くニオイのものを選んでください。
こちらの記事でも詳しく説明しています。
寝るときに蚊に刺されない方法として、蚊取り線香を置くことを推奨している記事をよく見かけますが、ハッキリ言ってやめた方が良いです。
蚊取り線香は換気の良い場所で使うことが前提として作られています。
蚊取り線香の成分は、虫にはしっかり効果があるのに対し、人体にはほとんど影響がないという特徴があります。
ただ、密室の中で使ってしまうと、目や鼻、のどに刺激を感じるリスクがあります。
密室で使ったらニオイが強くなったり、煙が濃くなったりで、息苦しく感じてしまう人もいるでしょう。
寝るときというのは、部屋を閉め切るのが一般的ですから、蚊取り線香はおすすめできません。
蚊は低粘度のシリコーンオイルが塗られている肌に付かなかったという研究結果が出ています。また、肌に蚊がついても、すぐに飛び去ったそうです。
低粘度のシリコーンオイルは、蚊の脚に付着して蚊の体を引き寄せます。蚊は、その感覚に危機感を感じて、すぐに逃げてしまうのだとか。
この方法は、蚊が付着しなくなる訳ではありませんが、もし肌に付いたとしてもすぐに飛び立ってしまうので、吸われてかゆくなるのを防げます。
蚊は汗のニオイ手掛かりに吸血対象を探しています。なので、汗をかいた状態でそのまま布団に入ってしまうと、蚊が寄ってきます。
蚊が出没する季節は気温が高く、汗をかきやすいです。なるべく汗をかいていない状態で寝るようにすることが、蚊に刺されにくくなります。
寝る直前にお風呂に入って、汗を落として石鹸の香りで蚊を遠ざけましょう。
「お風呂上りも汗をかいてしまうんだよな」という人は、寝るときにデオドラントシートを使って汗を拭き取ってください。
蚊は香水に含まれている香料に引き寄せられます。
香水をつけた状態で寝てしまうと、朝になって色々なところがかゆくなってしまうかもしれません。
寝る前にお風呂に入るのがベストですが、「今日は疲れたからお風呂に入るのは面倒…」という場合は洋服を着替えたり、体を拭き取って香水のニオイを落とすようにしましょう。
寝ている間に保湿をしたいということで、ハンドクリームを塗る人もいるかもしれません。
ですが、ハンドクリームに含まれている尿素という成分は、汗の成分と似ているため、蚊が近づいてくる原因になります。
寝るときはしっかりハンドクリームを落とすようにしましょう。
蚊は主に以下の3つに反応して近づいてくるという特徴があります。
酒を飲むと、体温が上がって汗をかくのはもちろん、アルコールを体内で分解する際に、二酸化炭素ができます。
つまり、酒を飲むという行為は蚊を寄せ付けてしまうということなのです。
蚊に刺されるのが嫌な人は、寝るときにアルコールを摂取するのは避けた方が良いです。
ちなみに、運動も同じように、蚊が寄ってくる条件をたくさん満たしてしまいます。
蚊に刺されたとき、無意識にかいてしまうことってありますよね。かゆみが強いなんかは、強めに何度もかきむしってしまったり…。
その気持ち、よく分かります。
かゆみを我慢するって本当に辛いですから。
ですが、かゆいままにかき続けてしまうと、治りが遅くなるのはもちろん。余計にかゆみが強くなったり、腫れが広がるなど、悪化する原因になります。
ということで、かゆみを感じた時の対処法についてお話します。
かゆみ止めを塗るというのは王道な方法です。
元々かゆみを抑えるためにつくられたものですから、即効性があったり、多少かいたところでもしみなかったリ、雑菌の繁殖を抑えるなど、様々なメリットがあります。
蚊が出てくる季節になったら、蚊に刺されない方法を実践するだけでなく、刺されたときのことも考えて、かゆみ止めを置いておきましょう。
蚊に刺されるとかゆくなってしまうのは、蚊の唾液がかゆみを引き起こしているからです。
本来、皮膚に針が刺さった時は痛みを感じるものです。それにもかかわらず、蚊に刺されたときに痛みを感じないのは、蚊の唾液に痛みを感じにくくする働きがあるからです。
他にも、蚊の体の中で血液が固まってしまわないようにする役割もあります。
その唾液は酸性で、アルカリ性の石鹸で洗うことで中和することができ、かゆみが軽くなります。
石鹸で洗わなくても、水で洗い流すだけでもかゆみが軽減します。
石鹸がない時は水で洗い流すだけでもやってみましょう。
レモンに入っているクエン酸には、かゆみを軽減してくれる働きがあります。
刺された部分に少しだけレモン汁を垂らしてください。
ただし、傷ついている肌にレモン汁を垂らすとしみてしまうので、かいていない状態で垂らした方が良いです。
人の脳はかゆみよりも冷たさを優先するという特徴があります。
朝起きた時、かゆみを感じた場合はその部分を冷やしてみてください。かゆみが軽減しますよ。
蚊に刺されてかゆくなった時、迷信なのか、昔から刺されたところを爪でバッテンを書くと良いと言われています。
確かに爪でバッテンを書くと、一時的にかゆみが軽くなった気がしますし、かきむしるよりは良いように感じるかもしれません。
ですが、爪でバッテンをすると、腫れやかゆみが余計にひどくなることがあります。
かゆくなった時はすぐにかゆみ止めを塗る。かゆみ止めがない場合は石鹸で洗い流したり、冷やしたりして対処しましょう。
こうした対処法が使えない場合は、刺された部分ではなく、かゆい部分の近くをかいたり、爪でバッテンを作ってください。
かゆみというのは、かけばかくほど強くなったり傷ついてしまう反面、我慢しているといつの間にか収まっていることがあります。
大変だと思いますが、かゆくなってもなるべく爪を立ててかかないようにしてください。
寝るときに蚊に刺されない方法を紹介しました。
これで今日からは寝るときに蚊に悩まされなくなるでしょう。
万が一蚊に刺されてしまったら、かゆくなった時の対処法を試してみてください。ここで紹介している方法は、外出時でも使えるものもありますので、ぜひ活用してください。