私は、ケンタッキーで4年間アルバイトをしてきました。
その後に、いくつかのアルバイトを転々としてきたのですが、私にとってケンタッキーは一番働きやすかったと思っています。
とはいえ、仕事というのは相性がありますし、一緒に働いている人によっても働きやすさがガラッと変わります。
店長や副店長(私のところでは副長と呼んでいました)、社員の人が厳しいだけだったら、嫌な職場として記憶に刻まれていたと思いますから。
ですから、あなたを非難したい訳でもありませんし、あなたが辞めるのを食い止めようとしている訳でもありません。
ここでは、ケンタッキーをやめたいと思っている人に向けて、後悔しないためにはどう行動したら良いのか、どうやったら円満に辞められるのかなどについてお話します。
「ケンタッキーで働くのはもう無理!とりあえず辞め方だけ教えて!」という人はすぐにこちら(バイトを円満に辞めるコツ)へ進んでください。
辞めると伝えようと思った時こんな想像が頭をよぎると思います。
こうやって不安に思う気持ちはよく分かります。私も、辞めようと思ってから、それを伝えるまでに1ヶ月くらいかかりましたから。
ですが、一切連絡しないで辞めるのは避けてください。
一般論で言うと、お店に迷惑がかかるとか、一緒に働いていた人に迷惑がかかるという話になるのですが、私が一番に伝えたいことは、あなた自身が損をすることになるということ。
その理由は2つあります。
人は一度逃げてしまうと、次からも逃げてしまうようになります。
そもそも、なぜ逃げてしまうのかというと、それだけ怖いとか苦手という意識が強いからですよね。この場合、辞めることを言い出すのが怖いとか、苦手だと感じているのでしょう。
一度、何も言わずに逃げてしまうと、次の職場で辞めたくなった時も、結局逃げてしまうようになります。
逃げる方が立ち向かうよりも楽ですから。実際は立ち向かった方が楽なのですが、逃げてしまうとそう感じてしまいます。
ケンタッキーのアルバイトでも伝えられないとなると、正社員として働いてしまったら、余計に言えなくなってしまいますよ。
その結果、ズルズル長く働いてしまったり、また何も言わないで逃げてしまうことに…。
個人的にはコレが結構しんどいのではないかと思うのが、外出時に周りが気になることです。
もしかしたら、ケンタッキーで一緒にバイトをしていた人に会うかもしれないと思うと、気軽に外出もできなくなります。
バイト仲間でもそうですが、店長や副店長、社員の人に会うのも相当に気まずいですよね。
私が働いていたケンタッキーでも、何人か何も言わないで辞めたことがありました。その当日、1人分を補うのが大変だったのはもちろん、何も言わないでいなくなったことが寂しかったです。
ある日、一緒に働いていた人が逃げた人を見かけたそうですが、走っていなくなったそうです。
アルバイトをする人は、その店舗の近くに住んでいる人もいますが、そこそこ遠いところから通っている人もいます。
実際、私は家から車で30分くらいかけて通っていました。
それに、働いている人の行動範囲って、店舗の周りだけではないですよね。そう考えると、外出する時に周りにいる人が気になって、心から楽しめなくなるでしょう。
本当なら、直接会っていつ辞めたいのか、なぜ辞めたいのかを伝えるのが理想ですが、どうしても難しい場合やメールや電話、連絡先を知らないなら手紙で伝えるのも良いでしょう。
私の職場にも、メールや手紙で辞めたいと伝えた人がいました。私自身、ケンタッキーではありませんが、メールで辞めることを伝えたこともありました。
「それはないよ」という意見もありましたが、私としては何も言わないで逃げるよりはマシだと思っています。
その後、そこで働いていた人に直接会ったのですが、謝罪とメールにした理由を伝えたら笑って許してくれました。
何度挑戦(伝えようと)しても無理だと感じたのでしたら、最終手段としてこの方法を使ってみてください。
ケンタッキーに限らずアルバイトをやめたいと思う理由は、こんなものが多く聞きます。
この中でも、長く続けるのが難しいのは、周りの人と会わないと感じるパターンです。
仕事が大変とか、自分に合わないと感じる場合は、もう少し様子を見た方が良いかもしれません。これらの理由についてどうしたら良いのかについてお話します。
周りの人と会わないと感じる場合、早めに辞めないと精神的に追い詰められる可能性がありますので、見切りをつけるタイミングはすごく重要になります。
ただし、他の職場でも同じような理由で人間関係が辛いと感じる場合、自分の性格についてじっくり向き合った方が良いです。
と言っても、あなたの付き合い方や性格が悪いと言いたい訳ではありません。あなたに合った仕事を選びましょうと言いたいです。
一人の方が楽と感じるなら、人とのコミュニケーションが少ない仕事、例えば警備員・配達員・自販機のドリンク補充スタッフ・新聞配達員などの仕事を選ぶこともできます。
同年代の人と話が合わないと感じるなら、年上、あるいは年下の多い職場を選びましょう。
私はケンタッキーで働いたのが、人生で初めての労働経験だったので、覚えることが多かったり、慣れないことの連続で大変だと感じていました。
何度もミスをしましたし、教えられたことを何度も忘れて、先輩に迷惑をかけてしまったこともよくありました。
ですが、長く働いていると、ミスもかなりなくなりましたし、自分で考えて仕事ができるようになりました。
働き始めたばかりであるなら、注意されたり自分ができないことに落ち込んだりすると思います。それで、「この仕事がきつい」「自分に合わない」と感じているかもしれません。
それは当然のことです。慣れていないことをするのは大変ですし、ミスも起こりますから。
もし、働き始めて3ヶ月以内で、仕事がきつい、合わないと思っているのなら、その判断は早いかもしれません。
仕事に対してやりがいを感じられないというのは、辞める理由として最もなように感じます。そもそも、やりがいって何なのでしょうか。
何をもってしてやりがいと感じるのかは人それぞれです。例えばこんなものがあります。
このように、色々な場面でやりがいを感じられますが、もし、やりがいを感じられずにケンタッキーのアルバイトを辞めて、転職したとしても、結局やりがいを感じられないかもしれません。
こんな話があります。
ある街に引っ越してきた家族が、その土地にいる老人にこう問いました。「この街は良い街ですか?」
老人はこう聞き返します。「前の街はどうでしたか?」
すると、その家族は「あまり良いところではありませんでした」と言いました。
それを聞いた老人は「この街も同じようなものです」と答えました。
次に、他の家族が引っ越してきて、同じ老人に問います。「この街は良い街ですか?」
またも老人は同じように、「前の街はどうでしたか?」と返します。
今度の家族は「すごく良いところでしたよ」と答えます。
それを聞いた老人は「この街も同じです」と答えました。
この話からも分かるように、やりがいを見つけられた人は、次の職場でもやりがいを見つけやすく、見つけられなかった人は次も同じように見つけにくいということ。
もちろん、仕事内容や周りの人の性格によってもやりがいの見つけやすさは違いますが、やりがいを感じるための努力も大切です。
ということで、やりがいを見つけるためにはどうしたら良いのかについて、簡単に紹介します。
私がケンタッキーで働いていた時は、いかにオリジナルチキンを美味しく作れるか、より早く作業を終わらせるにはどうしたら良いかなどを考えて仕事をしていました。
その結果、成長していく自分や周りから認められるようになって、仕事に対してやりがいを感じるようになりました。
「○○さん(私)と一緒だったら仕事が楽だな」と言われた時はすごく嬉しかったのを覚えています。
仕事で稼いだお金で好きなことをするとか、バイト仲間と余暇活動を楽しむなど、仕事以外でやりがいを探すのも一つの方法です。
私がケンタッキーで働いていた頃、たまにではありますが、バイト仲間と遊びに行くことがありました。今思えば、それもやりがいの一つでした。
やりがいというのは、色々なところに転がっています。
それを見つけようと努力してみるだけでも、なんだか楽しく感じられるかもしれませんよ。
日本では一つの仕事を長く続ける方が良いと考えられていたことがあります。今でもその風潮は残っていて、職を転々としていたり、すぐに辞めている人は忍耐力がないと判断されることも…。
そのせいもあって、バイトや仕事がきついから辞めるというと、必ず甘いという人がいます。
それに対しては、仕事の向き不向き、職場環境、周囲にいる人の性格などもありますので、キツイという一言だけで甘いと判断することはできないと思います。
ただ、自分にできることも考えずにキツイと判断して辞めたいというのは、どの仕事をしてもきついとしか思えないかもしれません。
もし、同じ時期に入っている人は昇格しているのに、自分は上手くいかないとか、いつまでもミスをしてしまうという場合、楽に働けるようになるかもしれません。
例えば、ミスを良くするときの状況を思い出してみてください。
他の作業と併用して行っている時だったり、作業の途中で話しかけられた時だったり、人によってミスしやすいところは違います。
私は、他の作業を同時に行うのが苦手なので、同時に他の作業をしたり、話しかけられたりすると、今自分がやっていたことが分からなくなり、ミスをする確率が上がります。
自分がミスをしやすいのはどんな時なのかを知っているだけでも、意識するようになるのでミスを減らせます。
ミスを減らすことは注意されなくなる→仕事を任されるようになる→頼られるとなり、楽しいと感じられるようになるかもしれません。
何度も言っているように、仕事というのは向き不向きや、一緒に働いている人によってもキツさは変わります。
ですから、キツイと感じているなら無理はしないことです。甘いというのはあくまで外野の意見。合う合わないはあなたにしかわからないのです。
「たかがバイトなのに…」とか「ケンタッキーは楽って聞いていたのに…」と、キツイと感じている自分を責める必要はありません。
「この仕事は合わなかったなぁ」くらいの感覚で辞めるのも良いのです。
収入が足りないとか、収入に納得できないというのでしたら、早くやめた方が良いでしょう。
生活のためにお金を稼いでいるのでしたら、ケンタッキーのバイト代では少ないと思います。その点では地域によっても変わりますが、時給の低い地域だと生活費を稼ぐのは厳しいでしょう。
特に、働き始めはベテラン(?)に比べて3分の1、良くても2分の1くらいしかシフトに入れないこともありますので、収入は少ないです。
仕事ができるようになったとしても、他のアルバイトの人とバランス良くシフトに入るように調整されますので、働きたいだけ働けるという訳ではありません。
ですから、収入が足りないと感じているのでしたら、できるだけ早い段階で転職した方が良いかもしれません。
辞めると伝える時も、素直に生活費を稼ぐために転職したいと伝えた方が、変に説得されることも引き止められることもないでしょう。
アルバイトに限らず、一般的には仕事を辞める時は1ヶ月前までが良いと言われています。
というのも、店舗側はある程度シフトを組んで動いていますので、急に辞められると他のアルバイトの人に迷惑がかかってしまうからです。
私が働いていたケンタッキーでは、1週間分とか2週間分(店長によってまちまち)だったのですが、店舗によっては1ヶ月で組んでいる場合もあるそうです。
また、あなたが辞める分の人員の確保、引継ぎなどもありますので、なるべく早く辞めることは伝えておく必要があるのです。
急に辞めたくなった場合でも、伝えてから2週間は努めるようにしましょう。
遅くても、次のシフト表が作られる前に伝えておいた方が良いです。
辞めたいことは、店長か副店長、正社員の人にしましょう。たとえバイトの先輩であっても、あなたが辞めたいと伝えてもほとんど意味がありませんので、必ず肩書のある人に伝えてください。
上で、電話やメール、LINE、手紙でも良いと言いましたが、それはあくまで最終手段です。円満に辞めるためには、直接伝えるようにしましょう。
電話やメール、LINE、手紙などで伝えるのは、一般的にマナー違反と言われています。
ただ、辞めることを伝えるのは勇気が要りますよね。私も辞めるのを伝えるのはすごく苦手です。前回の職場では、なかなか勇気が出なくて辞めたいと思ってから伝えるまでに1ヶ月かかりました。
あくまで、私の場合はですが、1対1の方が辞めることを伝えやすいです。ですから、休憩をして2人きりになった時とか、仕事が終わってからお店を閉め、2人になった時を見計らって話をしました。
上司に伝えさえすれば、後は勝手に他の人にも伝わりますので、勇気を出す必要もなくなります。
あなたが一人で仕事ができるくらい育っていたなら、引き止められてしまうかもしれません。
人手不足の時や忙しい時期とかはその可能性が上がります。とはいえ、ケンタッキーの忙しい時期は母の日やクリスマスくらいですから、忙しさで引き止められることはあまりないですが…。
もし、引き止められた場合の最善策は、毅然とした態度で「○○日までには辞めたい」と言い続けることです。
それが難しいのでしたら、本社に直接伝えるのも有効な手段です。ケンタッキーは本社がありますので、そこに直接掛け合ってもらえたらほぼ確実に辞められます。
変な空気になって、辞めるまで働きにくくなるかも…と不安に感じる場合、どうしてもその日に辞めたい理由を用意するくらいしかできません。
本来、辞めるのを事前に伝えていたのなら、その前に人材を確保できなかったお店側に非があります。
引き止める時の多くは、辞める方(あなた)が悪いみたいに言うパターンも多いのですが、そうではないのを理解して、気兼ねなく辞めてください。
仮に険悪な雰囲気になったとしても、最終日は「今までありがとうございました」と伝えましょう。
家庭の事情だったり、学業に専念したいなど、部活に集中したいなど、色々あると思います。「一身上の都合で…」というパターンもありますが、円満に辞めるためにはできるだけ具体的な方が良いです。
ちゃんと説明しないと、引き止められたり、不満を感じさせてしまう可能性があります。
ただ、角が立つような言い方はやめた方が良いです。例えば、特定の個人を批判するような内容「○○さんと働きたくない」とかは、知られてしまうとトラブルに発展する可能性もあります。
いくら本音だったとしても、トラブルになりそうなら、多少建前で乗り切るのも良いでしょう。
辞めたいけど、どうしてもそれを伝える勇気が湧かないという人は、アルバイトの現実を見る…というか、視点を変えてみると行動に移しやすくなるでしょう。
ある程度仕事ができる人なら、その職場においてすごくありがたい存在です。ですが、あくまでそれだけです。
1人いなくなったくらいで職場が回らなくなるのなら、その職場はかなり問題があると言えます。
そもそも、基本的にアルバイトというのは代えが利く仕事を任されていますので、一時的に困ることはあっても、職場が回らなくなるということはありません。
ケンタッキーのアルバイトなら、どんなに長年働いていたとしても、1人が欠けたくらいで回らなくなることはないでしょう。
ケンタッキーに限らず、アルバイトというのは、長く働く場所ではないと考えている人が多いです。
店舗によっても変わるかもしれませんが、私が働いていたケンタッキーの店舗では、アルバイトをしている人の年齢層は16~22の人が多く、後は主婦が働いていました。
この年齢層を見てもわかるように、就職するまでのつなぎで考えていたり、空いた時間でお金を稼ぐ手段として利用している人も多いのです。
あなた自身は辞めたいことを伝えにくい…と思っているかもしれませんが、お店側からすると、アルバイトが辞めるのは珍しいことではないと思っています。
1年以上でも働いていたら、何人か入れ替わったのを見たのではないでしょうか。
私は、4年くらいケンタッキーで働いていたのですが、その間に辞めた人は10人を超えています。ということは、1年に2人以上のペースで人が辞めていることになるのです。
ケンタッキーに限らず、色々なアルバイトを辞めてきた経験から、辞めたい意思を伝えることが一番大きな壁だと感じています。
逆に言えば、辞めたい意思さえ伝えてしまえば、後は案外とんとん拍子に話が進みます。
私自身、結構長く働いていたのに、辞めると伝えても引き止められることもありませんでした。
まずは、「辞めたいんですけど…」という一言を伝えてみてください。
▼関連記事▼
・イヤな顔をされる
・怒られる
・(特に辞めるほどの理由もないのに)辞める理由を聞かれる
・一緒に働いている人に冷たくされる
・辞めないように説得される など