孤独感が消えない時期、私にもありました。
ピークは大学時代でした。大学生ってやたら休みが多いので、ひとりぼっちで過ごす時間が長くて。
バイトがない日は、用もないのに大学の図書館で過ごすことが多かったです。自宅からはバスを乗り継いで1時間くらいかかるのに、今振り返ればめんどくさいことをしていたなぁと思います。
孤独感が消えない時は、とにかく人と繋がろうとするものです。私も「ひとりだからしんどいのだ」と思い込み、人を求めてさまよっていました。
しかし、それはその場しのぎの対処法でした。
孤独感を感じるほどに、自分と繋がることを大切しておけばよかったと今なら分かります。でも、あの頃は気付けませんでした。
この記事は、こんな悩みを抱えている人に役に立つ内容となっています。
かつての私のように、孤独感が消えずに安心できる場所を探し求めているなら、ぜひ読んでください。
”孤独”はひとりぼっちであることを、”孤独感”はひとりぼっちを寂しいと感じることを指していることが多いです。
最近では「孤独は寂しくない」「孤独を楽しもう」という考え方が広まってきています。
しかし今現在、孤独感が消えないことで悩んでいる人からしたら、寂しくないと言われても、楽しもうと言われても、心は動かないと思います。
当時の私なら、絶対に受け入れられない考え方です。
孤独感を感じると心が満たされません。たとえば、今この瞬間にも友達は他の子と楽しんでいるのかも…と思うと、たまらなく寂しくなります。
安心とは一番遠いところにいた当時の私は、寂しさがピークになるととにかく家から飛び出していました。
大学生までは自由に使える車はなかったので、あの頃はとにかく歩き回っていました。
周りに人がいれば落ち着くような気がしたのです。私と同年代&一人で過ごす人を見つけると、ホッとしたものです。
しかし、歩き回ればいつでも孤独感がおさまるというわけではありませんでした。
同じ孤独感でも、友達と一緒にいるときの孤独感は対処のしようがなくて辛かったです。
友達と一緒にいても孤独感が消えないなんてことは日常茶飯事でした。孤独感がないほうが少なかったと思います。
大学生のときに男性とお付き合いをしましたが、余計に孤独感が大きくなってしまい自分の感情についていけませんでした。
もちろん、友達や彼氏に何かをされたわけではありません。
相手の思いやりや愛情に気付けない私の鈍感さが生み出した孤独感なのだと今なら分かります。
「どうせ私なんて大切にされないよね」と、卑屈になって…。あの頃は自己肯定感が最も低くて、自分を超安売りしても売れ残ると嘆いているような感じでした。
誰といても、自分のことしか見ていませんでした。
ここは自分の居場所なのか、このままここで笑っていてもいいのか分からなくて、相手の顔色ばかりうかがっていました。
孤独感は誰かと一緒にいても解決しないものなのだ…と、分かってはいてもそれ以外の方法が分からずに、人との交流を求め続けていました。
学生時代の経験から、孤独感が消えないときは友達といても余計に辛い思いをするし、外を歩き回っても時間が過ぎるのをただ待つだけだと知った私は、なぜ孤独感が消えないのかずっと考えていました。
書籍やネットの情報を集め、実践を重ねていくなかで、孤独感が消えない理由は3つあることが分かりました。
1つずつ詳しくお話していきます。
孤独感は、誰とも通じ合えない、頼る相手がいないことで寂しさを募らせている状態です。
孤独感を感じたときに家族や友達と会うことで元気になったという人は、心から求める人とコミュニケーションを取れたということです。
しかし、誰といても心が満たされることがなく孤独感が消えない場合は他人ではなく、自分自身との時間を求めていると考えられます。
人といても満たされないなら、一人を満喫することで満たされていく可能性があります。
ところであたなは、”人と群れるよりも、一人で堂々としているほうがかっこいい”と思ったことはありませんか?
もし一度でも思ったことがあるのなら、一人を満喫する自分を演じてみてください。
私は学生時代、一人が好きなのに一人で過ごす勇気が持てませんでした。
勇気を出すために私が出かけた場所は、図書館とおしゃれなカフェです。
図書館で一人で読書をしたり、勉強をする人というのは、私のなかで一人を満喫している象徴だったからです。実際、図書館へ行くと必ずと言っていいほど一人で過ごしている人はいます。
おしゃれなカフェも、一人でコーヒーをゆっくり楽しむ人って素敵だなと思っていました。
場所の力を借りると、普段はオドオドしている私もいっちょまえに堂々としているおひとりさまに思えてきます。
ヘアスタイルを変えたり、お気に入りの服や靴を身につけるといったことも勇気がもらえるのでおすすめです。
個人的に、お気に入りの靴は気持ちが上がります。洋服は鏡を覗かない限り見ることはできませんが、靴ならずっと見ていられますから。
”素敵な靴は、素敵な場所へ連れて行ってくれる”とも言いますよね。
自分との対話を怠っている人はとても多いのでは…と思っています。
私は自分との対話はそっちのけで、周りはどう思っているかを軸にずっと生きてきましたが、それは大きな間違いでした。
自分との対話を怠ると、自分が何を考えているのか分からなくなってしまいます。
小さな選択から、大きな決断まで、誰かの意見を自分の意見にしようとしてしまいます。
頼りにしている人に心ない言葉を浴びせられることほど辛いことはないですよね。
私の場合、自分の次に頼りにしているのは夫ですが、何かと喧嘩が多いので勢いでとんでもないことを言われてしまうことがあります。
そんなときは、自分とコミュニケーションを取りましょう。
自分とのコミュニケーションとは具体的には、自問自答をするとか、自分を観察するといったことです。
私の場合、一番強く表れている感情に合わせてコミュニケーションの方法を変えています。
怒りが大爆発しているときはとにかくキッチンの掃除をします。最初は怒りまかせにゴシゴシ磨いていたとしても、だんだん心が落ち着いてくるからです。落ち着いてから自分との対話を始めます。
悲しみでいっぱいになっているときは、泣きながらひたすら紙に書きます。悲しみを紙に上に置いていくという感覚でやっています。悲しみを客観的に見ることで、自分のことが見えてきます。
夫と喧嘩が多くても、すぐに「私は彼のことを愛している」という初心にかえれるのは自分との対話を大切にしているからだと思います。
内観は本格的にやる場合、環境の整った施設で専門家の指導を受ける必要がありますが、プチ内観なら誰でも日常的にできるものです。
孤独感が消えないという人は、周りに合わせて生きていることが考えられます。人に反応するばかりで疲れてしまい、自分のことを知ってもらう機会が作れないために、精神的にひとりだと感じるのでしょう。
そんな人におすすめなのが、我慢をしない・嘘をつかない時間を過ごすということです。
誰かが近くいればつい合わせてしまいますが、ひとりなら自由です。
楽な部屋着でだらっとして、好きなものを好きなだけ食べて、好きなテレビ番組を観るなり、漫画を読むなり好きに過ごすのです。
部屋の片づけなんて面倒ならしなくてもいいです。
そういう自由な日を定期的に過ごしていると、ひとりぼっち=つらいではなく、ひとりぼっち=自由な時間と捉えられるでしょう。
私は、ひとりぼっちを満喫するのが得意になってから、自分の考えがブレにくくなりました。
孤独感が消えない時、ひとりぼっちを解消しなくてはと思う人が大半でしょう。私もそうでした。
しかし、実際にはひとりぼっちの過ごし方が分からないだけなのでは…と考えてみましょう。
ひとりぼっちのルーティンが出来上がれば、きっと心が楽になります。私は常に破裂寸前の風船のような状態だったのが、今はゆとりのあるなかで生活できています。
年齢を重ねるほどに、楽に生きることを追求するのは大切だと感じています。
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