子どもの頃から、孤独を感じない人が羨ましいとずっと思ってきました。
私は、他人に振り回されずに生きることに憧れているので、たくさんの友達に囲まれている人よりも、孤独を感じない人のほうが魅力的です。
大人になり、人間関係の多くを手放した今、孤独を感じずに生きることは可能ではないかと思ってきました。
不思議ですが、人間関係を築いていた頃のほうが孤独が怖かったし、辛かったです。
状況を見れば、今のほうがよっぽど孤独感に襲われそうですが…。
ここでは、孤独感による寂しさから解放される考え方についてお話します。
私はひとりになりたいと思っても、周囲の目を気にしてそれができない弱い人間です。弱いから人間関係のほぼ全てを手放しました。
だから、「孤独を感じない人=強い人」だと憧れていましたが、具体的にはどんな強さをもっているのでしょうか。
孤独を感じない人の特徴は次の6つです。
孤独を感じている人の多くは寂しさに耐えられないという悩みを抱えています。それを処理できないから、孤独であってはいけないという考えに至るのでしょう。
しかし、孤独を感じない人というのは、寂しさを感じるきっかけとなるような考え方を持ち合わせていません。
寂しさを感じるきっかけというのは、たとえば「人と繋がりたいのに、繋がることができない」「人に嫌われている」「一人の自分には価値がない」といった感覚のことです。
孤独を感じない人…というよりも、寂しさを感じない人のほうが正しいかもしれません。
私は「孤独を感じない人」には該当しませんが、「孤独を寂しいとは思わない人」ではあります。
人間関係を一生懸命築いていた頃は、孤独と寂しさは深くつながっていましたが、今は孤独を感じても寂しくはありませんし、ネガティブなイメージもすっかりなくなりました。
なぜなら、孤独を感じたときに何をしたらいいのかが分かるようになったからです。
私が普段やっている孤独を感じたときの向き合い方を紹介します。
孤独を感じたとき、それを放置してしまうと寂しさが募っていくのだと思います。
そうなる前に、自分と対話をするととてもいい時間を過ごせます。
自分との対話というのは、私の場合、自問自答を繰り返します。
自問といってもすごく簡単なことばかりです。「なんでそう思うの?」「~と何が違うの?」「本当に~なの?」という感じです。
自問すると脳は勝手に答えてくれると聞いて始めたことですが、本当に答えてくれるので最初は不思議な感じがしました。
でも、自問自答というのは、意識していないだけで子どものころからやってきたことですよね。
それを意識的にやっていると、自分との対話ができるようになってきました。何に傷つき、何が悲しいのか、何を大切に思っているか…といったことに気付けます。
孤独を満喫するようになったのは、この自分との対話がきっかけです。
心の拠り所というのは様々なものが対象になり得ます。たとえば、友達や家族、恋人、仕事や趣味、読書、映画鑑賞などが当てはまるでしょう。
心の拠り所は、悩みや問題に立ち向かえるエネルギーとなり、頑張るための支えとなります。
心の拠り所はいくつあってもいいですが、一番に頼るべきは「自分自身」です。
私の場合、夫は間違いなく心の拠り所としてとても大きな存在ですが、自分以外…とくに人を一番の拠り所にしてしまうのは、おすすめできません。
夫とはいつでもどんなときでも心が通じ合っているわけではありません。今でも考え方の違いで衝突することは少なくありません。
そんなとき、一番の拠り所が夫だったとしたら、孤独感で苦しむことになってしまいます。
自分自身を一番の拠り所にすると、どんな状況であっても共感してくれますし、励ましてくれます。自分との対話のなかで本当の気持ちに気づき、解決策を見出すこともできます。
私は自分自身を心の拠り所にしてから、孤独が怖いとは思わなくなりました。
孤独を感じたとき、私がよくやることは掃除です。
とくにキッチンシンクの掃除がおすすめです。
水道から出る水の音は悲しみや傷が癒えるような感覚があります。シンクは磨き上げるとピカピカになるのでキレイになったのが分かりやすくて好きです。
あとは冷蔵庫や収納棚の整理も、心まで整う感じがするのでよくやります。
実際、掃除は心の落ち着きを取り戻し、ポジティブになれる効果も期待できるのだとか。
私は元汚部屋の住人で、約2年かけて家をキレイにしてきました。その過程のなかで、心が落ち着いたりポジティブになったりといった経験も何度もしました。
掃除の大切さを知ったことは、私にとって大きな収穫です。
孤独を感じない人は、寂しさが募る環境に身を置かない人です。
一人を楽しめる人、自分をよく知り、よく知ろうと努める人です。
私は、孤独を感じない人を目指さずとも豊かに生きていけると思います。孤独を満喫できることさえできればいいのですから。
孤独をマイナスなイメージとして捉えるのはもったいないです。
孤独な時間は、自分軸で生きるために絶対に欠かせないものです。
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