アニメの最終回って、オープニング・エンディングを省くとたった約21分の間で、紆余曲折が起こったり、強大な敵との戦いを終わらせて大団円になったり。
すごく凝縮した内容になっていることが多いですよね。
そんな中でも、視聴者を驚かせるのは最終回でどんでん返しがある作品です。
ここでは、最終回にどんでん返しがあるアニメを紹介します。
※ネタバレをしないように気を付けていますが、察しの良い人はピンとくるかもしれません。
コードギアス反逆のルルーシュR2は、コードギアス反逆のルルーシュの続編にあたる作品です。
この作品は他の作品とは違って、主人公が悪役側というところ。悪役とは言っても、主人公の中には確かな正義や信念があります。
加えて、敵側にも同じように正義や信念があるため、一方的に主人公だけを応援できないというのもこの作品の魅力だと私は思います。
また、ただ戦いが行われるだけでなく、学園ものとしてのドラマも展開されています。
そんなコードギアス反逆のルルーシュR2の最終回を見た時は、「えっ…」と、驚いて声が出なくなると共に、すごく感動しました。
正直、最初にオチを知ってしまったら、面白さが半減してしまいます。半減どころか10分の1くらいになります。
ハッキリわからないようには書きますが、「ノーヒントで作品を楽しみたい!」という人は飛ばしてください。
主人公はあらゆる計画を立てることに長けている人物で、最終回ではその計画を完成させるために行動します。
優しい世界をつくるために計画を立てていた主人公は、自ら悪役となって世界にいる人全てに憎まれるように仕向け、最後は…。
たった一人で世界を変えるために頑張ってきた主人公の、これまでの努力や気持ちを考えたら涙が止まらなくなりました。
オッドタクシーは人気の高さから、アニメが最終回を迎えても考察が行われていたり、映画化されています。映画も好評で、公開から4週間で累計興行収入、1億3000万円を突破しています。
登場人物は、全て動物が擬人化された世界。その世界観のため、ほのぼのとした印象というか、ポップな雰囲気なのですが、次第にシリアスな展開に発展していきます。
主人公はタクシードライバーの運転手をしていて、日々色々なお客さんと出会い、やり取りをしていくことで大きな事件へと巻き込まれていきます。
最終回には、常識だと思っていた世界がいきなり覆されている感覚が味わえます。
見どころは最終回だけではありません。1話1話すごく楽しく観られるような内容になっています。
全部で13話と、アニメの中では比較的少ない話数でありながら、キャラクター一人一人がしっかり掘り下げられていて、最終回を観終わった後は寂しいと感じてしまいました。
それに、登場人物やバラバラに起こっていた出来事がどんどん繋がっていくため、どんどん惹きつけられていく自分がいました。
何気ないところが繋がったりするから、ずっと集中して観ないといけないけど、コメディーとシリアルがほど良く混ざっていて、苦痛を感じることは一切ありませんでした。
むしろ、次の話が気になって、ぶっ続けで見たいくらいでした。
デメリットとしては、時々芸人さんやラッパーが声優をしているため、ちょこちょこ浮いている感じになっていること。普段あまりアニメを観ない人は気にならないかもしれませんが、よく見る人にとっては気になると思います。
とはいえ、ちょっと気になる程度で、作品の質を下げてしまうようなことはありません。
そのデメリットを踏まえても夢中になれる作品です。
アニメの内容とはあまり関係はないのですが、個人的にオープニングの曲『ODDTAXI』が最高に好きです。
静かな夜とにぎやかな街を表現したような絶妙な音楽が良いです。
相手が何の動物なのかを認識することができれば、人ごみにいても、仮面を被っていても分かるという主人公。最終回ではこの謎が明らかになります。
貼られていた伏線が、ガンガンに回収され、繋がっていくのが気持ち良いです。
さらに、登場人物たちの繋がり、最初に起こった事件の真犯人が明らかになるなど、すごく濃い内容の最終回です。
最後には「え?これどうなるの」という展開で終わってしまうため、続きが気になります。続きは映画で観られるそうです。
私はまだ映画は観ていないのですが、早く観てみたいです。
というか、また続きが見られるのがすごく嬉しい。
天元突破グレンラガンは主題歌の空色デイズも知名度が高いアニメで、アニメをよく見る人は見たことがあると思います。
一人の少年が成長しつつ世界を救うというお話。成長と言っても、ただ強くなるだけでなく、精神的にもどんどん成長していく姿に感動します。
全4部構成になっており、それぞれに見せ場や熱くなれる場面が盛りだくさんです。
個人的にはバッドエンドなのかな?という印象を持ちましたが、人の感想を見ていると救いがあるという意見もありました。
強大な敵との戦いが終わり、世界は平和を取り戻します。
しかし、多くの仲間たちを失ったり、少ししんみりするような最終回になっています。そして、ヒロインが…。主人公もみんなに託して旅に出てしまいます。
一度エンディングが流れるのですが、終わった後に「20年後」と表示され、旅立ってから20年後の仲間たちや主人公がどうなったのか分かります。
その内容が少し寂しく感じました。「あんなに頑張って平和を取り戻したのに…」って思うと、個人的にはもう少しハッピーエンドでも良かったのかなと思います。
魔法少女まどかマギカは全12話ながら、インパクトのあるストーリー性が高く評価されたアニメです。
第11回東京アニメアワードテレビ部門優秀賞作品賞受賞、「発表!あなたが選ぶアニメベスト100」では男性票1位・総合ランキング3位を獲得しています。
アニメを観たことがないという人も、その名前くらいは聞いたことがあると思います。
魔法少女になって魔女と戦うというという話。魔法少女になる際には願いを叶えてもらえるということで、主人公は魔法少女になるのか、どんな願いを叶えたいのかを悩み続けます。
主人公は魔法少女としてすごい才能があると言われ続け、最後に…。
最終回にして怒涛の伏線回収や「実は…」みたいな話が飛び出してきます。
これまであまり目立たなかったキャラが実は…、不思議なゆるキャラ(?)の正体が明らかに、魔女の正体、主人公の願いなどなど。
正直、怒涛の展開すぎて感情が忙しかったです。
元々はゲームで人気だった作品ですが、アニメ化され、どちらも高く評価されています。私も大好きで、強くおすすめしたい作品です。
色々な発明をしていた主人公たちはある日、過去にメールを送れるマシンを開発します。
過去にメールを送ることで現在を変えることができることに気が付き、色々実験をしていく中で、タイムリープができるようになり…。
主人公はある人物を助けるために何度もタイムリープを繰り返すのですが、その人物を救うと他の人(主人公の身近な人)が助からないことに気付きます。
どっちかしか助けられない事実と、どっちも救いたい主人公は、大胆な作戦を実行することにします。
シュタインズ・ゲートは最終回だけを話しても、ほとんど意味が分からないとも思いますので、なるべくわかりやすく、簡潔にお話します。
二人を救うために、主人公は自分自身を危険にさらす大きな賭けに出ます。
ここから、1話の何気ないやり取りの中に隠されていた伏線、これまで得た情報を活かしつつ、未来を変えるために行動するなど、怒涛の伏線回収が行われます。
「あ!あの時のコレはここに繋がるのか!」の連続で鳥肌が止まりませんでした。
しかも、最後は感動的な感じで終わるので、スッキリします。
正直、私はアニメのシュタインズ・ゲートよりもゲームのシュタインズ・ゲートの方が好きです。
ゲーム版だとより詳しく主人公の心理描写が行われていますし、他のキャラクターも掘り下げて描写されているので、親近感が湧きますから。
とはいえ、アニメ版のシュタインズ・ゲートの出来も素晴らしく、感動しっぱなしでした。
宇宙戦士バルディオスは1980年6月から約7ヶ月(全31話)の間放送されたロボットアニメです。
宇宙人(S-1星人)と地球人の戦いを描いているのですが、S-1星から逃亡してきた主人公は、地球人からは異星人、S-1星人からは裏切り者という立ち位置で辛い立場に立たされます。
地球のためにバルディオスに乗って戦い続けることで、仲間から認められていくというストーリーです。
S-1星というのは、太陽系の中で一番太陽に近い星という意味なのですが、実はこれがどんでん返しに繋がっています。
S-1は実は…。という展開で幕を閉じてしまいます。
ただ、打ち切りで終わってしまったこともあり、バッドエンドになってしまっています。あまりにも衝撃的な終わり方に、今でもそこそこの知名度を誇っています。
主人公の葛藤や認めてくれる人が増えたり、辛い立場の人が報われるというシーンが随所にちりばめられていて、全体的に好きな作品です。
古いアニメではあるものの、ストーリーに目を向けていれば気になりませんでした。
ちなみに、バルディオスはPS2のゲーム『スーパーロボット大戦Z』に参戦しており、打ち切りじゃなかったらこうなっただろうな…というグッドエンドが描かれています。
私はこのゲームでバルディオスを知り、アニメを観ました。
デスノートと言えば漫画が原作のアニメで、映画化・ドラマ化・小説・ミュージカルなど、あらゆるジャンルで取り扱われるほど人気のある作品です。
名前を書いたら人が亡くなるというノート自体も面白い発想ですが、デスノートを使っている人を探す名探偵と、その犯人の主人公の頭脳戦が人気を博しています。
世界から犯罪をなくすためにデスノートを活用する主人公と、それを阻止しようとするLという人物のやり取りが面白いです。
デスノートを使っている人を探しまわっているのを阻止したい主人公は、周りの人全てを倒すことを試みます。
しかし、それが思ったようにいかず…という最終回です。
結構有名な作品ですし、どんでん返しと言った時点で、大筋はある程度想像できてしまうかもしれませんが、実際に見ると驚きの連続だと思います。
私は原作で最終回を読みましたが、驚きと「そうなってしまったか~」という感想を抱きました。
ストーリー自体は短いながら、内容が濃すぎるせいか実際の倍くらいのボリュームがあるように感じます。
映画・漫画・小説、そしてアニメ。どんでん返しがある作品って、すごく魅力的ですよね。
最後の最後に「うわー」ってなるあの感覚。これまでの伏線が繋がっていく時の気持ち良さなど、見ていて良かったと感じます。
アニメでは、長い時間をかけて築いてきただけに、最終回にどんでん返しがあると引き込まれてしまいます。
2回目、3回目と見直しても「あ!ここも伏線だったんだ」と気付くと面白く感じますし。
ここで紹介している作品はどれも知名度が高く、面白いとか衝撃的だと高い評価を得ているものばかりなので、ぜひ見ることをおすすめします。
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