ランドセルって子どもが持つにしては結構重くて、教科書が多い日なんかは大変だった記憶があります。
当時は慣れていた…というか、それが当たり前だと思っていました。その当たり前を、子ども達が考えて開発した『さんぽセル』というアイテムが覆そうとしています。
ランドセルに、下にタイヤがついた棒を2本取り付けるだけで、キャリーバッグのように持ち運びしやすくなるという代物です。
個人的には、この開発はすごく画期的だと思います。しかも、それが小学生が開発したというのですから驚きです。
ですが、世間ではさんぽセルに否定的な意見が多く集まっています。
ここでは、なぜさんぽセルがここまで批判されているのか、その根本的な理由について考えていきます。
後半部分では、さんぽセルに対する批判&それに対する回答をまとめています。どんなことが批判されていて、開発者たちはどう回答しているのか、ぜひ見てみてください。
小学生というのにしっかり考えているので、きっと驚きますよ。
キャリーバッグとランドセルというのは全然勝手が違います。
引きずりながら運ぶことができるキャリーバッグ、背負う形で持ち運びできるランドセル。これまでは、ランドセルで登下校するのが当たり前でした。
その当たり前の中で生きてきた人からすると、今までとは違うことをするのを不安に感じるものです。
自分自身が変えるならまだしも、自分の子どもが挑戦する形になる訳ですから、不安も強くなるのでしょう。子どもが大切なら特にです。
使い勝手の良さ、そしてデメリットも知っているからこそ、使い方を子どもにアドバイスできますし、注意喚起もできます。
全く未知数なさんぽセルを子どもに使わせるとなると、やっぱり心配が強くなるのでしょう。
キャリーバッグはタイヤを転がしながら移動でき、重い物でもそれほど負担を感じることなく持ち運びができます。
ただ、その危険性が指摘されているのも事実です。
キャリーバッグと同じようにランドセルを持ち運びできるさんぽセル。だからこそ、同じような危険があるのではないかと不安の声が挙がっています。
ただ、いつでもタイヤを取り外しができ、背負い直すことができるというのがキャリーバッグとの大きな違いです。
とはいえ、小学生がこの危険性をちゃんと理解して、行動できるのかというと、親としては不安になるのかもしれません。
人は意識的であろうと、無意識であろうと「自分が我慢していることは他人も我慢するべき」と考える心理があります。
例えば、「本当はランドセルはダサくて嫌だったけど、小学生の内は毎日背負っていた」と思っている人は、オシャレなリュックを使っている人にイライラしてしまったり。
コレと同じような感じで「自分は重くても毎日背負っていたんだ!だから今の子どもも…」と無意識に思っている可能性があるのです。
別の言い方をすると、ズルいと思ってしまうというか。
個人的な意見ですが「鍛えられる」みたいなことを言っている人は、自分も大変だったのに…と思っているのではないかと感じます。
子どもが開発していると聞いて、ちゃんと考えられていないと思っているというか、大人が開発していないから不安と思っているというか。
子どもが開発したと聞くと、無意識に不安に感じてしまうのかもしれません。
もしそうなら、さんぽセルの批判とそれに対する回答をじっくり読んでみてください。
きっと、色々考えながら開発に取り組んできたことが伝わりますよ。
何より、普段ランドセルを背負っている、言い換えるなら現役の人の言葉なのですから、信用してみても良いのではないかと思います。
そもそも重い物(ランドセル)を毎日背負っているから骨格が歪むんです。
それを解決するために作ったんです。
教科書の総ページ数は、年々増えていっています。
平成17年度(2005年度)が4,857ページなのに対し、令和2年度(2020年度)は8,520ページとなっています。
約1.75倍もの量になっているため、当時よりも重くなっています。
以上豆知識でした。
そもそもランドセルが重いから後ろに転ぶんです。
大人でも重い物を背負って歩いていたら絶対に後ろに転ぶよ!
それに、そんなに安全だったら、なんで学校終わった後とか休みの日にも「ランドセル背負って行きなさい」って言わないの?
私個人の体験ですが、ランドセルを引っ張られて転ばされたことがあります。それも何回も。
流行っていたのか何なのかはわかりませんが、ランドセルを引っ張られて、その拍子に後ろに倒されていました。
引っ張るというよりは、ランドセルの上にのしかかりながら後ろに引くという感じです。そうやってのしかかられると、なすすべなく倒されてしまいます。
そういう意味では、ランドセルを背負うというのは結構危険なのかもしれませんね。
18kgの灯油缶を背負って毎日30分歩いてみてください。
それでも「両手が空いているから安全です」って言えるのなら良いと思います。
灯油缶を引き合いに出しているのは、子どもの平均体重の20kgに対してランドセルの平均的な重さは6kgだからです。
60kgの体重の人が同じ比率で荷物を持つ場合、18kgになるからです。今後も灯油缶が登場します。
鍛えられるから、軟弱にならないためって灯油缶を毎日運ぶんですか?
きっとタイヤを使って運ぶと思います。
そもそもランドセルとしての機能は残っているんだから、そのまま背負えば良いじゃん。
それができるように考えて作っています。ちゃんと考えてから文句言って!
だから、そんな時は背負い直せば良いじゃん!ランドセルとして使えるんだから。
防犯ブザーはポケットに入れたり、ネックレスにすれば良いんじゃないですか?
それに、何かに襲われた時はランドセルをそのまま置いて逃げられるから、身軽になって逃げやすいですし。
ランドセルを背負ったままよりも、置いて逃げられた方が早く逃げられるよね。
持ったままの方が危険だと思います。
個人的にはさんぽセルはすごく良いアイディア商品だと思います。私が小さい時に開発されて欲しかったくらい。
実際に多くの人が使ってみると、さらなる改善点も色々出てくると思います。
それでも、最終的には多くの人に「コレ良いね!」と言ってもらえる商品に仕上がって欲しいです。