那覇市首里にある「末吉(すえよし)公園」は心霊スポットとして有名です。
霊感はないものの、霊の存在を信じている私。彼らを怒らせたくはないので、末吉公園に訪れることは一生ない!と思っていました。
それが今では、定期的に通うくらい大好きな公園になりました。那覇市内では間違いなくNo.1の自然浴スポットです。
ここでは、末吉公園が心霊スポットと言われる理由や魅力についてご紹介します。
絶対に行かないと決めていた末吉公園へ足を運んだきっかけは、パートナーと共に自然浴スポット巡りにはまっていたからです。
那覇市と言えば沖縄の都会です。その中に自然あふれた公園があるとは思えなかったものの、ネットで自然を楽しめる公園として紹介されていたので行ってみることにしたのです。
結果的に行ってみて大正解だったのですが、末吉公園を心霊スポットという視点で見れば、確かにそういう要素はちらほらあります。
例えば公園内にある神社(末吉宮/すえよしぐう)。まず到着するまでの道のりが薄暗くて怖かったですし、道も狭くて本当にここで合ってるのか?と不安になりました。
小さな赤い拝殿は歴史ある沖縄らしい外観でしたが、写真を撮ったら霊が写り込んでしまうのでは…という不気味さも感じてしまいました。(神社にそんなこと言ってすみません…)
どうしようか悩んだ末、結局写真を撮る勇気は出なかったのですが、フリー素材サイトで末吉宮を見つけたので載せておきます。
私は心霊スポット寄りに捉えていたので怖いと思いましたが、神秘的な場所だとも感じました。
拝殿を眺めていると、自然と手を合わせたくなったことを覚えています。
ただ、一人で訪れることはない…というか、出来ないと思います。一人だとやっぱり心細いです。
口コミにもありましたが、安全面を考えると女性一人での参拝は控えたほうがよいでしょう。
ちなみに末吉宮は「琉球八社」のひとつです。御朱印は波上宮の社務所でもらえます。
駐車する場所によっては、末吉宮にたどり着くまでに時間がかかります。私たちは第二駐車場に車を停めたのですが、30分弱は歩きました。モノレールを使用する場合はさらにもう少し時間がかかると思います。
ちょっとした山登りなので、運動靴&歩きやすい服装をおすすめします。
「大名口参道入口」付近に路駐したほうが近いという口コミがあったので、末吉宮の参拝だけならそちらを検討してもいいかもしれません。※路駐をする際は自己責任でお願いします。
GoogleMapで確認すると、確かに車を停めやすそうな場所ではあります。
末吉公園内は、木々が生い茂っているので自然のトンネルのようになっている箇所が多いです。昼間は上を見上げると、枝葉のすき間から空や太陽が見えてキレイです。
ですが、夕方になり暗くなってくると心霊スポット感が増していきます。
とは言え、これは末吉公園に限った話ではないですよね。自然が豊かな所は、暗くなると怖いと感じるものですから。
心霊系が苦手な人は夏なら19時までに、冬は17時くらいまでには散策を終えたほうがよいでしょう。
とくに第二駐車場へ向かう道は、一部ほぼ木に覆われている道があるので暗くなるのが早いです。
一度完全に暗くなってしまったことがあって、街灯が全くない道をスマホのライトで通ったことがあります。一人ではなかったのでまだ良かったのですが、肝試し感がすごくて手を取り合って何とか駐車場にたどり着きました…。本当に怖かった…。
末吉公園は、ネットで調べると心霊系の噂がゴロゴロ出てきます。私が40年近く沖縄に住んでいながらも末吉公園に行かなかったのは、霊感がない人でも見えてしまうと聞いたことがあったからです。
霊感が強い人は体調に異変が起こるとか、兵隊さんが見えたとか、黒い影が見えたとか、トイレに誰かいたとか…。
幸い、私は心霊現象とは無縁なので純粋に自然浴を楽しめています。ただ、資材置き場(?)近くにあるトイレは霊がどうとかは関係なく、外観がそもそも怖いです!そばを通る度にゾゾッとします。
末吉公園で定期的に自然浴を楽しむようになって、もうすぐで8カ月くらい経ちます。
かなり広い公園なので「こんな個性的な木があったんだね!」とか「この道ってまだ行ったことないよね?」などと、じっくり散策すると今でも新発見があって楽しいです。
以下は、私が思う末吉公園の魅力です。
1つずつ紹介していきます。
口コミによると地元民でにぎわっていると書かれています。確かに観光客よりも地元民が多い印象です。
平日はウォーキングを楽しむ年配の夫婦、土日・祝日はカップルや家族連れを見かけます。
ただ、地元民でにぎわっていると言っても、たまにすれ違うくらいで人と会うこと自体は少ないです。
駐車場はいつ訪れても6割~8割ほど埋まっていますが、広い公園なのでコロナ禍でも伸び伸び楽しめると思います。
基本的にはマスクを外して歩いても、周りを気にせず散策できます。人とすれ違う時だけサッと付けられるので、マスクストラップがあると便利ですよ。
初めて末吉公園を訪れたのは真夏のことでした。15時頃に到着したので日焼け止めをしっかり塗り、日傘を差し、タオルと飲み物を持って散策を開始。
アップダウンのある道だったのでたっぷり汗をかき、飲み物もがぶ飲みしましたが、太陽でバテることはありませんでした。
木々のトンネルが強い日差しから守ってくれるので、15時とは思えない涼しさ。太陽に弱い私でも日中外を歩けるのが嬉しかったです。
真夏の太陽は、枝葉のすき間からキラキラしている様子を見るだけで十分です。
川のせせらぎも涼しさを演出していて、いい気持ちです。
那覇市内でこれほどの自然を楽しめるのは、末吉公園だけではないだろうかと思っています。
那覇市と言えば沖縄県では一番の都会です。高層ビルや商業施設が立ち並び、オシャレなカフェや雑貨屋さんもたくさんあります。
交通アクセスもよいので住みやすいですが、自然浴スポットとなると探す気にもなりませんでした。どうせ見つからないだろうと決めつけていたので。
私はこれまで自然浴をしたいと思ったら、北部に足を運んでいました。海は最高だし、トレッキングコースもあるし、空気もキレイだし…。
ただ、自宅からは遠いので北部で自然浴を満喫するなら泊りがけになってしまいます。そうなると予定を立てるところから始めないといけないので、今すぐ自然浴をしたい!という時はモヤモヤしていました。
その点、末吉公園なら日帰りでサッと気軽に自然浴ができます。海こそ楽しめないものの、ジャングルのようなコースは大好きな北部にいるかのような気分になれて最高です。
都会で自然浴をするって、とても贅沢なことなんだなと思いました。
末吉公園はとても広いのですが、地図はありません。
とは言え、整備された広い道を通れば迷うことはありませんし、1周30分程度で歩けると思います。石畳道が緑と馴染んでいてとても素敵なコースです。
ですが、末吉公園の魅力はそれだけではありません。
王道ルートを歩いていると、いたるところに分かれ道があります。
右の階段の道へ進むとどこへ行くんだろう?とちょっとウキウキして歩き進めましたが、1分も経たずに後悔しました。
目の前に立ちはだかるのは急な階段。しかもどこまで続くの?という長ーい道のりです。段差も高いし…。
息切れしながら何とか上り切った時の達成感はすごかったです。運動不足+アラフォーの体(+ついでに肥満)には完全に登山でした。
階段を上り切った後は、平坦な山道が続くので息を整えつつゆっくり散策しました。
ここで紹介した階段ルート以外にも色んなルートがあるので、何度来ても飽きません。
自然浴だけではなく、運動不足の解消と腰痛の緩和も兼ねていた私。
末吉公園はアップダウンが多いので、とてもいい運動になります。
上り坂は歩いているだけでも息切れしてしまいましたが、ふと周りを見渡すとキレイな景色が広がっているのでもう少し歩こうと思えます。
末吉公園にはあちこちに階段があります。王道ルートにも長い長い階段があって、そこを上りきった後に振り返って那覇の街並みを眺めるのが好きです。
末吉公園はウォーキングコースとしてはハードなほうだと思いますが、頑張ろうと思えるポイントがいくつもあります。
これまでに何度もウォーキングする習慣を作ろうと試みてきましたが、長くても2週間ほどで挫折してきました。
それが末吉公園に出会ってからは、皆勤賞とまではいかないものの8カ月間ウォーキングを続けています。これだけ続けていれば習慣になったと言ってもいいですよね。
以前はコースを重視しておらず近所をブラブラ歩いているだけだったので、習慣化できなかったのかもしれません。
今では気合いを入れてウォーキングコースを探しているので、県内の公園にはかなり詳しくなりました。
運動不足の人がウォーキングをするなら、コース選びは重要です!
秋ごろに妹と末吉公園に訪れた時の話です。人の気配が全くない山道を歩いていたら、横の茂みからガサガサと音が…。
蛇でもいるのかと警戒しつつ覗いてみたら、何と亀さんがよいしょよいしょと山登りをしていたのです。
その姿が可愛くて可愛くて。写真を撮りたかったのですが、スマホは車に置いてきてしまったので残念ながら撮影はできませんでした。
ゆっくり歩いているように見えて意外に早足な亀さんは、あっという間に茂みの中に消えていきました。
こういう出会いがあるのも自然浴の良い所ですよね。
私が思う末吉公園の魅力を紹介しました。
心霊スポットだと思っていたら最高の自然浴スポットで、さらに最高のウォーキングコースでした。コロナ禍の今は、デートスポットにもなっています。
高齢の夫婦がウォーキングしている姿をよく見かけるのですが、あの姿を見る度に「何歳になってもこうしてお散歩したいね」とパートナーと話しています。
おじいちゃん、おばあちゃんになっても末吉公園を歩けるくらいの足腰になるべく、ウォーキングを頑張っていきたいと思います。
自然浴でストレスを軽減し、アップダウンの多い道を歩いて運動不足を解消できる末吉公園には、これからもたくさんお世話になります!