近年、喫煙者の肩身が狭くなっているような気がします。
飲食店も店内での喫煙を禁止しているところが増えていますし、喫煙スペースや喫煙所ができたことで、そこ以外で吸ってはいけないという意識がより強くなったと思います。
行き慣れていないところに着いたら、喫煙できる場所を探してしまうという人もいるのではないでしょうか。
そんな中、就業時間中に喫煙を禁止する企業も出てきました。ダイドードリンコ・ブリヂストン・三菱ケミカルなど。
ダイドードリンコや三菱ケミカルに関しては、在宅勤務中でも禁煙にするとのこと。
私は、タバコを吸わないのですが、さすがにこれはやりすぎではないかと思います。
ということで、ここでは自宅でも禁煙にするのはどうなのか?についてあらゆる視点でお話します。
喫煙を禁止するのは違法ではないと考えられるそうです。(『社員に禁煙を強制するのは違法ではないの?』参照)
確かに、タバコを吸うのは5~10分くらいかかりますし、移動時間もありますので、吸わない社員に比べると休憩時間が長くなるように思います。
企業が掲げている理由を見ると、従業員の健康維持・増進、それから、非喫煙者が働きやすい職場作りのためなのだそうです。
冒頭で話したように、私はタバコを吸わないので、就業時間中に吸いに行く人は正直ズルいなぁと思っていました。
タバコを吸っているというだけで、仕事中なのに大手を振って休憩に行けるのですから。タバコを吸っていない私は、一息ついてボーっとしているだけでサボっている扱い…。タバコを吸っていないって損なの?
私は、タバコの臭いが苦手で、銘柄によっては(何の銘柄かはわかりませんが…)衣服についた臭いだけで吐き気がする場合もあります。
煙の臭いを嗅ぐと、ほとんどの場合気分が悪くなりますし、時には頭痛を引き起こすほどです。加えて、喫煙者の口臭も思わず顔をしかめてしまうくらい耐え難いものがあります。嫌味とかじゃなくて、本当にウ〇コみたいなニオイ…。
ですから、個人的には非喫煙者が働きやすい職場づくりという点においては納得できます。
喫煙者の肩身が狭くなっていくのはかわいそうですが…。
法的には、敷地内で禁煙となっている場合は、そこで吸うのがダメなのはもちろん、場所に関係なく休憩時間中や出勤時間中に禁煙だと決められている場合は、それに従う義務があると考えられるそうです。
(『就業時間外も社員に禁煙を強制できる? ~タバコ休憩、休憩時間中、通勤時間、私生活上の禁煙~』参照)
※状況や見解によって結果が変わることもありますし、法律自体が見直される可能性もあります
これに関してはビックリしました。というのも、休憩中や出勤時間中は自由に過ごしても良いと思っていましたから。
ですが、タバコの特性を調べると納得しました。タバコを吸うと、45分ほどは衣服や呼吸に有害物質が残留しているのだそうです。
また、喫煙者は気が付かないかもしれませんが、タバコの臭いというのは吸わない人にとって強烈です。苦手な人にとっては精神的なストレスを感じているのかもしれません。
こういった意味では、喫煙を禁止する必要性及び合理性が認められると考えられるそうです。
ダイドードリンコや三菱ケミカルでは、在宅勤務中も喫煙を禁止するとのこと。
喫煙者にとって、一番の疑問は「自宅にいるのになぜ吸ってはいけないの?」だと思います。
これについても、法律では場所で喫煙禁止できるだけでなく、時間で喫煙を禁止することもできるのだそうです。(『社員に禁煙を強制するのは違法ではないの?』参照)
上の記事には、次のような説明があります。
「労働者は(中略)指揮に従って労働を誠実に遂行する義務、また、労働時間中は職務に専念し他の私的活動を差し控える義務を負っています。」
ただ、喫煙者側の意見を見てみると、こんな風に不満を感じている人もいるのも事実です。
私は、嫌煙家ではありますが、身近に喫煙者がたくさんいたので、喫煙者の気持ちも理解できます。
もし、自分が好きな物を周りの人に迷惑がかかるからと制限されるだけでも辛いのに、自宅にいて誰にも迷惑をかけない場所でもダメだと言われると、ただただストレスにしかなりませんから。
健康のためとか言っていますが、それだとアルコールの摂取とか睡眠時間とかも制限される日が来るのでしょうか…。
2020年4月に施行された改定健康増進法によって、原則として屋内禁煙となってしまい、喫煙者にとってはさらに生きづらくなりました。
仕事中にも制限されるようになったら、ストレスとの戦いになるのではないかと思います。
この機会にタバコをやめられたらいいかもしれませんが、そんな簡単にいかないのがタバコ。今後の付き合い方を見直した方が良いかもしれません。