男性と女性は会話をする目的が全然違います。
男性は何かしらの目的があって会話をする傾向があるのですが、女性の場合はコミュニケーションを取ることが目的というか、信頼関係を築くために会話をしていると言われています。
話をすること自体を楽しんでいる女性も多いため、目的をもって会話をする男性にとっては、理解しづらいことがあると思います。
「そういえば今日○○さんに会ってさあ、その旦那さんがケガしちゃったんだって!大変だよねぇ」なんて言われようものなら、「その話をする意味(目的)って何?」って混乱してしまうんです。
俗にいう、「で、オチは?」状態です。男性にとってはなんて返したら良いのか分からないし、返し方を間違えたら急に不機嫌になられた…なんてことになりかねません。
その結果、男性からすると妻との会話が面白くないとなる訳です。
ですが、会話が面白くないと感じるのは、妻の話し方だけではありません。
ここでは、妻と楽しく会話にはどうしたら良いのか、なぜ妻だけのせいではないのかについてお話します。
あなた自身がそもそも楽しむ気がないという可能性はありませんか?
もしあなたが、以下のことに当てはまっているのなら、会話を楽しむ気がないと言えます。
会話というのは楽しむ気がない人にとっては、苦痛でしかありません。
確かに、話をしていて面白くない人はいますが、妻として選んだのですから、ある程度は相性が良いと判断した訳ですよね。
付き合い始めや付き合う前は、一緒にいるだけで幸せだと感じていたのではないでしょうか。その当時は些細な会話も楽しかったと思います。
もし、以前は楽しめていたというのでしたら、また楽しく会話ができるようになる可能性は高いです。
人間、誰しも似たような経験ってあると思います。
妻が話をしている内容と、自分の中で近いと思われる経験を思い出して、共感するのです。
「それは大変だったね!俺もこんなことがあったよ」と、話を広げてみてください。女性は雑談が好きな人が多いので、喜んで話を聞いてくれるはずです。
もし、似たような経験がなかったとしても、自分ならどう思うか、どうするかなどを考えて会話をすると、話しが膨らみますよ。
どんな話にも、興味のある部分は見つけられるでしょう。
女性の話し方は、あちこちに飛んで行くのですから、その中に興味のある話を見つけたら質問をします。
質問された妻も、コミュニケーションを取るのが目的だった場合、喜んで色々な話をしてくれるでしょう。
あなた自身も、興味のある部分を掘り下げて話ができるので、面白いと感じられるでしょう。
会話には、聞く時と話す時があります。
あなた主体で話をしている場面は話す時。趣味の話をしている時、仕事の話をしている時などです。
相手の話し出したテーマで話をしている場合は、聞く時。今日あったできごと、友達のことなどを話している時などです。
その時の主役は誰なのかを意識するだけで、話の楽しみ方が分かってきます。
今は話を促しているだけなのか、自分が積極的に話をして良いのかなど、考えながら会話をしてみてください。
あなたは映画のこと好きですか?
映画って、たった2時間程度の中に、登場人物の背景やらメインとなるストーリーやら、サブ的なストーリーをギュッと凝縮しています。
その描写が上手いほど、キャラクターに感情移入できますし、ストーリーにも没頭できます。
何が言いたいのかというと、女性との会話って映画を観るようなものだと思うんです。
ちょっと他のことを考えている間に、あっという間に置いて行かれてしまい、面白さが半減…どころか、意味が分からなくなります。
さっきまで野菜が高くなったという話をしていたのに、気が付いたらどこぞか分からない人の旦那さんの話になっていたり。
なので、妻と会話する時は、他のことを考えないように注意してください。
もし考えたい場合は、口に出して話題にしてしまった方が良いです。
女性と男性の話し方の大きな違いは、会話の中に感情が入っているかどうかです。
男性は基本的に出来事に関する話がうまく、分かりやすく言うと報告っぽい内容+結論(伝えたいこと)になることが多いです。
例えば、「昨日○○っていうカフェでケーキを食べたら、すごくおいしかったよ。(報告)今度一緒に行こう(伝えたいこと)」という感じ。
女性の話を改めて考えてみると、報告だけで話すことが多いです。
例えば、「昨日○○っていうカフェのケーキがすごくおいしかった(報告)」という感じ。
男性からしてみたら、「ケーキがおいしかったから何?一緒に行きたいの?カフェの紹介?」と、何が言いたいのかを考えてしまうから、「で?」ってなってしまうんですね。
ここで理解しておいてほしいのは、だから何?と考えるのは野暮ってことです。
目的は会話をすること、共感してもらうことなので、誰に何を伝えるか、どうして欲しいのかというのがないと覚えておいてください。
もちろん、内容によっては目的はありますが、こんな感じの雑談なら、目的はないと思っていた方が良いでしょう。
じゃあ、それに対してどう答えたら良いのかというと、「良かったね!」とか「おいしかったんだ!」と言うと、共感してもらったことで喜んでくれます。
どうしても、「で?」と思ってしまうのなら、その部分をそのまま質問してみてください。
もちろん、「で?」と聞くと角が立つので、「何のケーキを食べたの?」「どこのカフェ?」「今度オレも行きたいなぁ」などと聞いてみると良いでしょう。
多くの女性は雑談が大好きです。自分から話を振るのも好きですし、話を聞くのも好きです。
なので、小さな出来事について話をしてみてください。きっと喜んで話に乗ってくれるでしょう。
内容は難しく考える必要はありません。オチがなくても、何が言いたいのか分からなくても、きっと妻は笑って話を聞いてくれるはず。
誰が何をした、○○をしたら○○になった、など、他愛無いことで遠慮せずに話しかけてみましょう。
アプローチしていた頃、付き合い始めの頃、「こいつと会話していても面白くないな」って思ったことありますか?
恐らくないと思います。というか、あったとしたらなんで結婚したの?って話です。
じゃあ、どうしてその時期は面白くないと思わなかったのか。それは、あなたが会話自体を楽しむ気があったからです。
今では、「髪切ったんだぁ」と言われたら、「で?」状態かもしれませんが、以前は「似合うね」とか「前の方が良かった」と話を膨らませていたのではないでしょうか。
心の中では「カワイイなぁ」と思っていた時期もあったでしょう。
当時は、どんな気持ちで会話をしていたのかを思い出すだけで、また会話するのが面白く感じるようになるかもしれません。
会話はキャッチボールです。
夫婦の場合、面白くないと感じるのはどちらか一方のせいではなく、お互い様だと思います。
話しかける側もタイミングやテンションを確認しながら、話題やテンション、話し方を工夫する必要はあります。
話を聞く側も、楽しく話を聞くための工夫が必要です。
とはいえ、あなたもかつてはできていたはずです。どうやったら会話が面白くなるのかと、難しく考えずに、楽しく会話をしていた時代を思い出してみてください。