隣人がどんな人なのか、引越してみるまで分かりません。それに、最初は良い人が隣に住んでいても、次に引越してくる隣人が嫌な人だった…なんてこともあります。
そんな中でも厄介なのが、嫌がらせをしてくるような隣人です。
家は心と体を休めるための大事な場所なのに、隣人からの嫌がらせを受けるようになると、強いストレスを感じてしまいます。
この記事を読んでいる人は、嫌がらせをやめさせるための手段として、気にしないのが効果的だという話を聞いてきたのでしょう。
もちろん、嫌がらせをしてくる人に対して、気にしないのは効果的ではあります。問題なのは、その”気にしない”が難しいという点です。
ここでは、嫌がらせをしてくる隣人に対して、気にしないためにはどうしたら良いのかについてお話します。
最初に言っておきますが、気にしない”フリ”だけでも効果はあります。
本当に気にならなくなるまで頑張る!と気を張り続けると、いつかパンクしてしまいます。ここで紹介していることの中でも、あなたにできそうなことを実践してみてください。
もし、実践できそうなことがないのであれば、気にしないフリをするという作戦に切り替えても良いでしょう。
嫌がらせを受けていると、怒りが湧いてきて相手の正体が見えなくなってしまうかもしれません。
よくよく嫌がらせをする人の心理や状況を考えてみてください。
人生において何か不満・不安を抱えて生きている、妬んでいる、自分を不幸と思っていると考えられます。もしかしたら、本人は自覚がないかもしれません。
逆に考えてみましょう。
夫との関係にも満足していて、子どもが良い子ですくすく育ち、経済的にも安定して、友達にも恵まれている。そんな人が他人に嫌がらせをするでしょうか。
幸せな人生を送っている人が、他人に不快なことをする道理はありません。百歩譲って、幸せだと思って嫌がらせをするような人は、自分が気付かないところでストレスを抱えています。
つまり、あなたに対して発散しないといけないくらいのストレスを日々感じている、ということです。
余裕があるのなら、隣人をよく見てください。
きっと、「なるほど、だから私に嫌がらせをしてくるのね」と思うポイントがあるでしょう。
嫌がらせをされるたびに「あぁ、かわいそうな人だな」と思えるようになったら、あなたの負担も軽くなり、嫌がらせが気にならなくなると思います。
会わないというのも嫌がらせを気にしないためには効果的な方法です。
顔を見なくても、隣人から嫌がらせされるとイライラしてしまうかと思います。それでも、直接顔を合わせるよりは大分我慢しやすくなると思います。
視界に入れないようにすることによって、ストレス自体も緩和させ、気にしない、あるいは気にしないフリをしやすくなります。
また、嫌がらせをされた直後よりも、時間を置いた方が冷静になれます。
冷静に慣れたら、気にしていないように振る舞うのも楽になりますよね。
嫌がらせをする人は、反応を見たいと思うものです。あなたが怒る顔、落胆する顔、悲しむ顔を見てストレスを解消しています。
顔を合わせないようにすることは、反応を見せないという意味でも効果があります。
嫌がらせされたことを忘れるには、自分の好きなことに集中するというのもおすすめです。
やることがなくぼんやりしていると、印象的なことばかり思い出してしまいます。この場合だと隣人からの嫌がらせですね。
自分の好きなことをしている時というのは、そこに意識が集中するため、嫌がらせされたことを忘れられます。
気にしないとは少し違いますが、隣人からの嫌がらせについて少し考えてみてください。その結果、気にならなくなる可能性があります。
以下の記事の【体験談】の部分で詳しく説明しましたが、私の実体験としてこんなことがありました。
隣人のゴミが通路に転がって通りにくくなる、ほぼ毎日洗濯機の排水がウチのベランダに流れ込んでくるなど。
前の隣人の時はそんなことはなく、快適に生活していたこともあり、最初は嫌がらせか何かだと思っていました。
ですが、隣人の人柄(すれ違った時に挨拶をするくらいしかしませんが…)を見ていると、ただの世間知らずなんだということが分かりました。
洗濯機の排水に関しては、ベランダとベランダの間にある仕切り(?)に、ブロックを置いていましたし。また、正しいやり方が分かったのか、しばらくすると流れてこなくなりました。
こんな経験があるので、本当に隣人が嫌がらせのつもりでやっているのかを考えてみるのは大事だと思います。
他の人の体験談に、「私の反対側の隣人にはお土産とかを渡すのに、私には何もなし」なんてことが書かれていました。
恐らく、その人は何回もやられていることで、嫌がらせだと断定していたのですが、もしかしたら、仲が良いだけかもしれません。
よくわからないのなら、憶測で断定してしまうのはキケンです。
嫌がらせを気にしないを実行するにあたって、注意しなければならないことがあります。
無視し続けることによって、隣人の嫌がらせがエスカレートしてしまうリスクです。
無視されることで躍起になってしまい、嫌がらせがひどくなってしまうと、取り返しのつかないくらい被害が大きくなってしまうかもしれません。
もし、どんどんエスカレートしているなと感じたら、すぐに専門機関に相談してください。
隣人からの嫌がらせに対して相談できるのは以下の通りです。
最初は大家さんや管理会社に相談してみてください。元々、住民からの苦情や不満を受け付けているので、相談しやすいです。
それでも改善しないようであれば、市役所・区役所に相談し、最終的には弁護士や警察などに相談するという流れが良いでしょう。
弁護士や警察が動いているとなったら、さすがにやめてくれると思いますし。
私の隣人みたいに、本人に嫌がらせをする意思がないのであれば、気にしない、あるいは気にしないフリをしても意味がありません。
むしろ、どんどん悪化していく可能性さえあります。
実際、私の隣人は粗大ゴミをたくさん並べていました。自分の部屋の前だから良いと思っているかもしれませんが、通路が狭くなるので私にとってはすごく迷惑でした。
無意識に不快なことをするという人間は厄介です。こちらが迷惑しているということを伝えない限りやめてくれないのですから。
「この人は悪気がある訳じゃないかも」と思ったら、気にしないようにするよりも、直接伝えた方がやめてくれる可能性があります。
感謝やねぎらいの言葉を伝えるのも効果的かもしれません。
というと、「は?」と思うかもしれません。なんなら「なんで感謝しないといけないんだ!」とムカつくかもしれません。
上で伝えたように、嫌がらせをするような人は、人生において何かしら上手くいってない可能性が高いです。
意識的か無意識的か、そこに不満や不安を感じていると言えます。
そんな時に感謝の言葉を伝えられるというのは、すごく嬉しいものです。なので、感謝やねぎらいの言葉をかけてみてください。
きっと、嫌がらせをする人の周りにはそんな人はいないはずですから、あなたを貴重な存在だと認識して、大切に思うようになるでしょう。
すぐに変わらなくても、少しずつでも変わってくれるでしょう。
ただし、本音で伝えないといけません。このような人は社交辞令とかウソ、皮肉に敏感なので、すぐに気づかれてしまいます。
あなたにとって、本当に感謝できること、ねぎらえそうなことを頑張って探してみてください。
「いつも丁寧なゴミ出しありがとうございます」とか「駐車の仕方が上手くて助かります」とか。「そのお花キレイですね」とか、褒められるところがあれば褒めてみるのも良いかもしれません。
直接言う機会がない、直接は言えないというのであれば、手紙でも良いので伝えてみると良いでしょう。
よく、ヤンキー高校に赴任してきた先生のドラマとかで、自分のことを信じてくれるという理由で、ヤンキーが先生に対して強い信用を得るなんてパターンを見ると思います。
それこそ、自分の身体を張ってでも先生のことを守ろうとするくらいです。
あれって、あながち不思議な現象でも何でもありません。
というのも、ヤンキーというのは自分自身とか、自分の人生に絶望を感じていることが多く、そんな中で自分のことを認めてくれる存在というのはとても有難いものなのです。
もし、隣人にとってそんな存在になれたとしたら、憎しみ合うのではなく、お互いに良い関係を築けるかもしれません。
何をしても無駄かも…と思ったら、引越しを検討しても良いかもしれません。
嫌がらせを受けた挙句、引越しをしないといけないと思うと、正直すごくストレスだと思います。
ですが、よく考えてみてください。一時的強いストレスを感じるのと、この先もずっと嫌がらせによるストレスを感じ続けることを。
嫌がらせをするような図太い神経の持ち主は、恐らく、あなたが何かをやり返したとしても、引越しをしようなんて思わないはずです。
それどころか、さらなる仕返しを考え、お互いに嫌がらせのラリーを繰り返すことになるのがオチです。
「ローンを組んでやっと買った家なのに…」「長いこと住んでいるのに…」「この家から引っ越したくない…」など、思うところはあると思います。
でも、だからこそ長い目で考えて、どっちの方がメリット・デメリットが大きいのかをよく考えて、そのうえでどうするのかを決めてみてください。
嫌がらせをする人が隣人ということは、家にいる間は基本的に嫌な思いをしているということ。それを気にしないようにするのはかなり難しいです。
挑戦してみて、もし無理だと判断したら、専門機関の力を借りたり、引越しを検討したりしてください。
正直、これに関しては、ハイリスクローリターンですから。「絶対にここに住み続けたい!」といった気持ちがないのなら、なるべく早く離れることをおすすめします。