たまねぎには色々な切り方があります。
普段何気なくたまねぎを切って、料理に使っていいませんか?何を隠そう、私自身たまねぎを料理に使う時、使いやすさだけで適当に切っていました。
ですが、切り方に色々な種類があるのには意味があります。それもそうですよね。
どの切り方がどんな料理に向いているのか、料理が出来上がった時、どんな状態でたまねぎを食べたいのかなどによって使い分けられるようになると、より料理に深みを持たせることができます。
ここでは、たまねぎの切り方を始め、その種類や適している料理、なぜその切り方をするのかなどについてお話します。
たまねぎは繊維に沿って切るのか、繊維を断つように切るのかで食感や形の崩れやすさ、甘みの感じやすさなどが変わります。
切り方によっては適している料理が変わることがありますので、使い分けてください。
繊維に沿って切ると、たまねぎの食感が残りやすく、熱を通しても形が崩れにくいです。
切り方は、たまねぎの頭(とがっている部分)を上、もしくは手前にして切ります。
繊維を断つように切ると、食感が柔らかくなり、火が通りやすくなります。火を通すとたまねぎの甘味が出やすいです。
切り方は、たまねぎの頭、もしくは根の部分を横に向けて切ります。
たまねぎの輪切りは、その名前の通りの丸い形になります。切り方はいたってシンプル。
上(頭)と下(根)の部分を切り落としたら、上を右側にして厚さ1cmくらいで切るだけです。繊維を断つ切り方で切ってください。切り口を見ると上の画像のようになります。
厚さに関しては、料理や好みに合わせて調整してください。
輪切りをする時はと丸い部分を下にして切りますので、ツルッと滑ってけがをしてしまわないように気を付けてください。
繊維を断つように切ることで、火が通りやすくなりますし、食べる時に噛み切りやすくなります。
たまねぎを輪切りにして料理する場合は、固定していないとバラバラになってしまいます。崩さずに食べたい場合は、串や楊枝などを刺して固定しましょう。
【たまねぎの輪切りが適している料理】
・オニオンリング
・バーベキュー
・たまねぎステーキ
・焼肉 など
半月切りは、半円の形になります。
たまねぎを縦半分に切り、断面を下にした状態で切ることで、半円になります。切る時の大きさの目安は、大体1cm程度ですが、どれくらい食感を残したいのかで変えることもできます。
火の通りが同じくらいになるように、幅は同じくらいに揃えましょう。
この時、繊維に沿って切るのか、繊維を断つようにして切るのかによって食感や味に変化が出ます。
【たまねぎの半月切りが適している料理】
・野菜炒め
・バーベキュー
・焼肉
・カレー
・シチュー など
半月切りは汎用性があって色々な料理に使えます。
みじん切りは、すごく細かくする切り方です。よく使われる切り方なので、知っている人も多いのではないでしょうか。
適当にザクザク切ることもできますが、簡単なやり方があります。
まず、竹串を2本用意してください。横半分に切ったたまねぎを、断面を下にした状態で置き、たまねぎの上下に竹串を置きます。
竹串にギリギリ当たらないくらいの深さで、2~4mmの幅に切ってください。
最後まで切ったら、たまねぎを90度反転させ、上下に置いた竹串を外します。あとは、さっきと同じように2~4mmサイズに切っていくとバラバラになります。
多少荒くなった部分は、後々細かく切ってください。
【たまねぎのみじん切りが適している料理】
・ハンバーグ
・ドレッシング
・ミートソース
・キーマカレー
・餃子のタネ など
薄切りは半月切りを薄く切るような切り方です。
切り方については、半月切りと同じように、縦半分に切り、その後は断面を下にした状態で切っていくだけ。1~3mmくらいの幅で切ってください。
繊維に沿って切る方法と繊維を断つように切る方法があり、切り方によって適している料理が変わります。
【たまねぎの薄切りが適している料理】
繊維に沿って切った場合
・親子丼
・炒め物
・スープ
・かき揚げ など
繊維を断つように切った場合
・サラダ
・南蛮漬け
・スープ など
くし切りは、リンゴやトマトなどを切る時によくやる切り方です。皮を剥いたニンニクみたいな形をしていますね。
切り方は簡単。縦半分に切った後、真ん中から外側に向けて3等分に切ってください。1個を6等分するという意味です。
断面を上にして切っても良いですし、下にしても良いです。断面を上にする場合は、滑ってケガをしないように気を付けてください。
煮込んでも形や食感が残りやすいのが特徴です。
【たまねぎのくし切りが適している料理】
・カレー
・シチュー
・肉じゃが
・炒め物 など
角切りは、サイコロのような形にする切り方です。たまねぎの場合は、瓦みたいな形になってしまいますが…。
切り方は2パターンあります。
たまねぎを縦半分に切り、繊維を断つように1cmくらいの幅で切ります。その後、半月切りの形になったタマネギを1cm幅に切る方法です。
もう一つのパターンは、縦半分に切ったたまねぎを、繊維に沿って1cm幅の切り込みを入れていきます。この時、芯の部分は残しておいて、くっついている状態にしてください。
次に、90度反転させて、横に1cmくらいの切り込みを入れます。
最後に、繊維に沿って入れた切り込みに対して、1cm幅で垂直に切り込みを入れていくと、バラバラと上の画像のようになります。
他の切り方よりも多少手間がかかりますが、たまねぎの美味しさや食感を残しつつ、旨味をスープに溶け込ませることができるというメリットがあります。
【たまねぎの角切りが適している料理】
・カレー
・ミネストローネ
・クラムチャウダー
・オムレツ
・スープ
・チャーハン など
私は結構ずぼらなので、普段は適当に切っていたのですが、どんな料理に仕上げたいのかで切り分けることができるようになったら、もっと料理を楽しめそうです。
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