たまねぎは切り方を変えると、食感や味わいに変化が出てくる食材です。恐らく、生では硬くて辛みがあるのに、火を通すと柔らかくて甘くなるという特性があるからでしょう。
生姜焼きはそんなたまねぎを多く使う料理ですので、たまねぎの切り方を変えることによって、その雰囲気も大きく変わるということです。
ここでは、生姜焼きに適しているたまねぎの切り方を紹介するとともに、どんな影響を及ぼすのかについてもお話します。
たまねぎは、繊維に沿って切るのか、繊維を断つように切るのかでも食感や甘みが変わります。
繊維に沿って切った場合、食感が残りやすくなります。切る時は、頭を上にした状態で切ってください。
繊維を断つように切る場合、食感が柔らかくなり、たまねぎの甘みが出やすくなります。切る時は頭を横にした状態で切ってください。
たまねぎには、色々な切り方がありますが、繊維の向きも意識することで、好みの味や食感を出せるようになりますよ。
くし切りは、リンゴやトマトを切る時によくやる切り方です。たまねぎの場合は6等分にするとちょうどいいくらいのサイズになります。
くし切りにすると、食感が残りますので、たまねぎが好きな人におすすめです。
あまり火を通さないように作ると、たまねぎの辛みと甘みを同時に味わえますし、じっくり火を通して作ると食感と甘みを楽しめます。
半月切りはたまねぎを縦半分に切って、断面を下にした状態で切ったものです。
食感を残したい場合は切る幅を大きく(3cm程度に)したり、繊維に沿って切ってください。
また、たまねぎを柔らかくしたり、甘みを感じたい場合は、切る幅を小さく(1~2cm程度に)したり、繊維を断つように切りましょう。
薄切りにするのもおすすめです。たまねぎの食感が柔らかくなりますし、味の付いたたまねぎが豚肉と絡み合って、美味しく食べられますから。
生姜焼きにすりおろしのたまねぎを使うというのは、あまり聞いたことがないと思いますが、すりおろしのたまねぎと豚肉は相性が良いです。
すりおろしたたまねぎに肉を漬けると、たんぱく質を分解する働きのあるプロテアーゼにより、肉の繊維を切って柔らかくてジューシーになります。
漬ける時間の目安は20分程度です。
また、すりおろしたたまねぎを生姜焼きのたれと混ぜて焼くことで、たれが絡み合い、美味しく食べられます。
たまねぎの使い方によって、同じ生姜焼きでも違った楽しみ方ができます。
色々な切り方で調理してみたり、たまねぎを入れるタイミングを変えてみたりして、あなたが一番美味しい生姜焼きを探してみるのも面白いですよ。
▼こちらの記事もどうぞ▼