僕は、漫画が大好きで、色々なジャンルのものを読み漁っています。そんな僕が好きなのはヤンキー漫画です。
ヤンキー漫画って、男たちの熱い友情だったり、ケンカだったり、ギャグだったり、色々な要素が男心をくすぐっていると思います。
男性なら、お気に入りのヤンキー漫画が1つや2つはあるのではないかと思います。
ただ、ランキングにして気が付いたのですが、僕は抗争とか暴走族とかが登場するような、本格的なものよりも、軽い感じのヤンキー漫画ばかり好んで読んでいました。
なので、「ヤンキー漫画は読みたい、でもほのぼのとした雰囲気も好き」という人におすすめです。
ゲームが好きな自称一般人の梅宮音弥が、ある日突然渋谷で最強だと言われるチーム、アウトレイジに絡まれるところから物語が始まります。
4人をあっという間に倒したことで目を付けられ、次から次へと刺客が送り込まれ、戦いに巻き込まれていくことに…。
最初は本人が乗り気ではなく、知り合った二人からしつこく東京制覇をしようと持ち掛けられたり、何度も刺客とケンカをするうちに、最終的にアウトレイジのボスと戦うことを目指すようになります。
主人公が強いというのと、友情が魅力の作品です。
この作品はチームとかが出てきますが、ごちゃごちゃした感じがないので、分かりやすいです。
熱い友情のシーンで感動できたのですが、正直言うとなぜ強いのか、こんなに強くてなぜ今まで無名だったのかなどの部分が不透明なので、どこかモヤッとしました。
ゲームを元ネタとして描かれた漫画みたいなので、深い部分を描写できなかったのかもしれません。
その分、分かりやすい内容になっているため、ごちゃごちゃした関係を考えながら読むのが苦手という人に向いていると思います。
モヤッとしたとは言っていますが、僕は楽しめました。
中学まではケンカに明け暮れ、地元では知らない人がいないほどのヤンキーだった主人公、難波剛が高校生になったことをきっかけに真面目な学生になるというストーリー。
家族全員がヤンキーで、10代の頃に千葉最強だった父、元レディースの母、関東制覇した兄、改造自転車を乗り回す妹に囲まれていて、家族みんなにヤンキーとしての活躍を期待されています。
そのため、家ではヤンキーとして振る舞い、学校では真面目な高校生として…というように、二重生活を送っています。
しかも、家族には超ヤンキー高に通っているとウソをついて、実際はその高校の目の前にある真面目な学校に通っています。
難波剛は普通の人として過ごしたいのに、ことあるごとにトラブルに巻き込まれ…。
ケンカをする時は、特攻服にマスク、髪型を変えるなど、正体がバレないような工夫をしています。
コメディっぽい内容ながら、家族との絆や友情、ヤンキーと真面目生活を送る上での葛藤などがしっかり描かれており、次の展開が気になるようになっています。
ヤンキー漫画と言えば、高校生からヤンキーにというパターンをよく見かけますが、難波MG5は逆のパターンでストーリーが展開しているのが面白いです。
二重生活を送っていることによって、学校の人にヤンキーだとバレそうになったり、家族に真面目な学校に通っていることがバレそうになったり、他のヤンキー漫画とは違うハラハラ感が良いです。
この漫画、というかこの作者は、人物の心理描写がとても丁寧です。
ウソをついている主人公の葛藤、その家族、どうして真面目に生きたいと思うようになったのかなど、キャラクターの歴史もしっかり掘り下げられているのも良いです。
コメディの部分はしっかり楽しめて、シリアスなシーンは「この後どうなるんだろう…」気になってどんどん引き込まれてしまいます。
家族愛を感じられる場面は感動しました。
ナンバデッドエンドという続編もあります。
彼女欲しさで、女にモテると噂される高校へ転校してきた主人公、門松勝太。
しかし、その高校は成績によってクラスが決まっていて、A~G組に振り分けられ、モテると言われているのはF組まで。G組は成績が悪い人や問題児が集められたクラスなので忌み嫌われていたのです。
そのことを知らない勝太は、転校するクラスがG組ということを知らず…。
勝太は見た目こそ普通の生徒ですが、かなりケンカが強く、真っすぐな性格から周りの人に信頼されるようになります。
クラスメイトとの友情だけにとどまらず、先輩や後輩との友情や絆、キャラクター1人1人が深く描かれている作品です。
また、色々な形の恋愛も描かれています。
ヤンキー漫画としての要素もしっかり入っていながらも、恋愛、キャラクターの心理描写などもしっかり描かれているのが良いです。
そのおかげで、嬉しいとか楽しい、悲しいなどの感情がダイレクトに伝わってきます。
ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、素直になりたいのに恨みがあるから素直になれないというような、絶妙な感情をうまく表現していました。
最終的には主要のキャラクター全員を好きになっていました。
見た目の恐ろしさから、気が付けば最強の不良になっていた船橋雅矢。いつしか悪魔(デビル)まークンと呼ばれるように…。
でも、本当は平和に暮らしたい、優しい人になりたいと願う船橋は、高校の部活動新入生勧誘で出会った、茶道部の部長、姉崎に興味を持ち、入部を決めます。
ヤンキーと茶道という斬新な組み合わせで、ギャグや恋愛、ケンカ…色々な魅力が詰まった作品です。
僕がお茶にごす。を好きな一番の理由は、船橋と姉崎の純粋な恋愛です。
船橋が少しずつ姉崎に対して恋心を抱いていく様子とか、二人の会話の様子とかは、何度見ても微笑ましく、キュンキュンしてしまいます。
僕の中では、終わり方が最高の作品。最後のコマを見るだけでも心が温かくなります。
それに、最初こそみんなに恐れられていたのに、徐々に周りの人から優しい人だと理解されていくのも、この作品の魅力です。
不良だらけの高校でいじめられていた主人公、六道桃助。
トイレにこもり、友達とグチをこぼすだけの日々を送っていたある日、祖父から送られてきた巻物によって、悪女に愛されるという不思議な体質に。
その日から、悪女に助られるようになったり、悪女を守るために不良と戦う勇気を持つようになったり、人生がガラッと変わっていきます。
六道が成長していく姿、この後どうなるんだろう…というストーリー展開は見ていて面白いです。
また、6人のヒロインが六道に対してデレる姿にも注目です。
異色のヤンキー漫画が、六道の悪女たちです。
ヒロインの一人で、最強最悪のスケバンと言われる向日葵乱菜が、六道を守るために雑魚敵をなぎ倒すシーンは圧巻の一言。
他のヒロインやキャラクターも一癖も二癖もあって、回を追うごとにどんどん好きになりました。
王道の少年漫画という感じがあり、一度読み始めるとどんどん読み進めてしまうような、不思議な魅力があります。
悪女達が六道に惚れたことをきっかけに改心し、善人になることで術が解けるという流れは個人的には好きな展開です。
いじめらたことが原因でひきこもりになった主人公、神代ユウが繰り返される闘いの中でカリスマと呼ばれる存在へと成長していく物語です。
ある日、ボクシング教本と出会ったことがきっかけで、部屋で訓練を繰り返し、夜の街で絡んできた不良を倒せるくらいの力を身に付けます。
絡んできた不良を何度も倒したことから、ヤンキー狩りと呼ばれるようになり、強いと言われる不良、実力のある格闘家達が挑んでくるようになります。
そして、ケンカをした相手と友情が生まれ、技を教えてもらうことでさらなる強さを身に付けていきます。
以前闘った相手に悩みを相談して、前を向いて歩けるようになったり、応援してくれるようになるという展開が魅力です。
闘いのシーンはリアルで臨場感があり、気が付けば夢中で読み進めてしまいます。
人気が高く、テレビドラマ化もされています。
この漫画がスゴイと感じるのは、何もかもがリアルだと感じてしまうところです。
例えば、主人公神代ユウの成長です。
最初はボクシングのワン・ツーしかできなかったのに、教えてもらうことで蹴り技を覚え、技術を覚え…というように、徐々に強くなっていきます。
成長はケンカのテクニックだけではありません。人間的な成長もこの漫画に引き込まれました。
激昂した時に我を忘れて闘い、そのことが原因でヒステリーになったり、周りの人に支えられて自分と向き合えるようになったり。
また、作者自身がケンカに明け暮れていたことや、グローブ空手の同好会に所属していた経歴があるため、ケンカシーンの描写がリアルです。
僕自身空手の経験者なので、よりリアルさが伝わります。
心理描写、ケンカシーン、成長、恋愛、友情など、これらの描写がすごくリアルで、「この後どうなるんだろう」と思って読み進めていると、あっという間に全巻読んでしまいます。
ストーリー展開が早いからか、ダレることがありません。
2回目に読んだ時も、展開が分かっているはずなのに1回目と同じように引き込まれてしまいました。
今日から俺は!!は、転校をきっかけにツッパリ(ヤンキー)に生まれ変わった二人、三橋貴志と伊藤真司を描いた作品。
ケンカに勝つためなら手段を択ばない三橋と、自分の正義を貫き通す伊藤、このデコボココンビが描くストーリーは最高の一言。
ギャグシーンでは笑えて、シリアスシーンでは胸が熱くなり、日常はほのぼの+笑いというように、どのパートも面白いです。
ところどころにラブコメ要素も入っていて、うぶな感じが青春を感じさせます。
2018年にドラマ化されたことで、一時期話題になりましたね。あまり知られていないっぽいんですが、OVAにもなっています。
今日から俺は!!は、すごく好きな作品ですが、最初の方はネタも絵も古臭い感じがします。もし最初の方だけ読んでフェードアウトしてしまったのなら、実にもったいない。
回を追うごとに、どんどん絵もストーリーも面白くなってくるので、ぜひ10巻くらいまでは読み進めてもらいたいです。
1巻と最終巻を見比べたら、違う人が描いてるの?ってくらい変わっています。
笑えて泣けて熱くなれる、そんな作品です。
登場人物の一人一人に愛着が湧いてくるので、卒業するシーンは何回見ても寂しいような切ないような気持ちになります。
何度も読み返すほど好きな作品です!
『OUT』・『クローズ』・『WORST』とかも読みました。
ただ、チームとかが出てくると、登場するキャラも自然と多くなるし、チーム間の関係、キャラクター同士の関係、先輩、後輩、OBなど複雑になってしまうんですよね。
読んでいくと理解できるように工夫されているのですが、最初はちんぷんかんぷんです。
読んだら読んだで楽しいんですけどね。熱くなれるシーンとかもたくさんありますし。
なので、ここで紹介しているのは複雑なストーリーとかもなく、サクサク読めるものばかりです。もちろん、感動できるシーン、熱くなれるシーンとかもたくさんあるので、ぜひ手に取って読んでみてください。