ファストフードと言えば太るものとか、不健康というイメージが強いと思います。その中でも特にケンタッキーは体に良くないというイメージがあるのではないでしょうか。
ケンタッキーのメニューを見てみると、茶色(揚げ物)ばかりが目立ちますから。野菜なんて、ツイスターとかコールスロー、サンドに少し入っているくらいです。
そんなケンタッキーでも、ダイエットができます。
ですが、「じゃあさっそくケンタッキーへ食べに行こう!」と、行動に移すのはちょっと待って!正しいやり方を知らないと逆に太る原因になります。
ここでは、ケンタッキーでダイエットをするための正しいやり方や知識、ダイエットできると言われる理由などについてお話します。
ケンタッキーでダイエットができると言われている理由は、糖質にあります。
1日に摂ってもいい糖質の計算は以下の通りです。
(※参照:【医師監修】糖質の摂取量って1日何グラムが正しい?)
平均身長の人でほぼ運動しない場合の1日の糖質はこんな感じです。
ケンタッキーのオリジナルチキンの糖質は1ピースあたり約8gです。(※ケンタッキーフライドチキン 栄養成分表)
ご飯1杯で55g程度、食パン1枚53g程度なので、かなり低糖質なのが分かります。糖質を摂らなすぎるのも良くないですが…。
カロリーも1ピースあたり237kcalと結構低いです。1日に必要なカロリーは普段あまり運動をしない人は、成人女性で1,400~2,000kcal、成人男性で2,000~2,400kcal。
1食分を1~2ピースまでに抑えることで摂取カロリーを抑えることができます。
ダイエットをする際に目安となる摂取たんぱく質の量は以下の通りです。
(参照:ダイエットに効果的なタンパク質の摂取方法)
体重60kgなら、1日60~120gという計算になります。
ケンタッキーのオリジナルチキンは1ピースあたり約18gのたんぱく質が含まれています。
2ピース食べたら約36gもたんぱく質が摂れる計算です。なので、運動するダイエットをしている人、たんぱく質をたくさん摂りたい人に向いていると言えます。
ただし、たんぱく質は1回でまとめて摂ると良くないと言われているので、3~4回に分けて摂るようにしましょう。
糖質やカロリーという面では1日に7ピースくらい食べても問題ないように思うかもしれませんが、気を付けないといけないのが脂質です。
1日の脂質の目安は、普段あまり運動しない人の場合、成人女性は約50~55g、成人男性は約65g~70gです。
ケンタッキーのオリジナルチキンの脂質は1ピースあたり約15g。他の食事のことを考えると、1日に2ピースまでに抑えた方が良いです。
オリジナルチキンの塩分…というか正確には食塩相当量は高めなので、その点も注意する必要があります。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」では以下のように記載されています。
WHO(世界保健機関)では5g未満とあります。
それに対してオリジナルチキンの食塩相当量は1ピースあたり1.7gです。
2ピース食べると1日の約半分の塩分を摂取してしまうことになります。
チキンというと、多くの場合こういう形をイメージするのではないでしょうか↓。
これはケンタッキーのチキンではありませんが、一般的に、チキンというとこのチキン(ドラム)であることが多いです。ファミリーマートのフラチキもそうですよね。
ケンタッキーのオリジナルチキンは5種類あります。
チキンの各部位については、こちらのページで分かりやすく説明しています。↓
部位によってカロリーや糖質、脂質、たんぱく質の量などが違い、ドラムやサイは、他のパーツに比べると資質や糖質が高いです。
ですから、ドラムばかりとかサイばかり食べるのは控えた方が良いです。ドラムやサイは柔らかくておいしいですが、ダイエットには不向きです。
ダイエットに一番おすすめなのがキール。鳥のむね肉はダイエットに良いとよく言われているように、ケンタッキーのオリジナルチキンもキールが一番向いています。
私はケンタッキーでアルバイトをした経験から分かりますが、キールは1匹の鶏に対して1ピースしかありません。
ケンタッキーでは、ある程度好きな部位を指定することもできますが、同じ部位だけを複数注文されても応えられなことがほとんどです。他のお客さんに偏りが出ますから。
5ピース注文された場合、各部位1ピースずつ。キールがない場合はドラムかリブが選ばれます(理由は以下で説明)。
キールが一番良いとだけ紹介されているサイトもありますが、キールばかりを出してもらうのは現実的ではありません。
1ピースだけの注文ならキールにしてもらえるかもしれないので、面倒くさいと思いますが昼に1ピース、夜に1ピースと注文した方が、1日に2ピースともキールを食べられる可能性が上がります。
ケンタッキーのオリジナルチキンが5種類あることを伝えました。その5種類はどうやって選んでいるのかが分かれば、部位指定をする時の目安になります。
ポイントは部位ごとの数え方です。といっても、そんなに難しいことではありません。覚えた方が良いのはウィングとサイの数え方だけ。
ウィングは0・5ピース、サイは1.5ピースと数えます。それ以外は1ピースです。
ウィングって食べられる部分が少なく、サイは食べられる部分がたくさんありますよね。そのため、ウィングとサイはセットで2ピースになっていることがほとんどです。
試しに2ピース注文して、ウィングを入れて欲しいと伝えてみてください。もう一つはサイになっているはずですから。サイを入れて欲しいと伝えるとウィングが入っていると思います。
チキンの状況によっても変わりますが、基本的にこんな感じになっています。
また、複数個注文を受けた場合は偏らないようにしています。例えば、5ピース注文すると、5種類入っているか、キールの代わりにリブかドラムが入っています。
キールを指定してもダメだった場合、リブかウィングを指定すると良いでしょう。
ケンタッキーのコールスローサラダは、キャベツやニンジンなどの野菜を主に使っていますので、ボリュームの割にカロリーは低いです。
コールスローに入っている食物繊維は、糖質や脂質の吸収を抑えてくれると言われていますので、ダイエットをしている人に向いています。
ただ、量の割に値段がお高めなのが難点です。
自分でサラダを作れるのなら、サラダを持参するのも良いかもしれません。
カーネルクリスピーは、サクサクの衣やニンニクの濃い目の味付けで、量の割には満腹感のあるメニューです。1個あたりのカロリー・糖質・たんぱく質はこんな感じです。
鶏むね肉が使われていますので、たんぱく質も豊富に含まれていて、なおかつカロリーや糖質は低いのも嬉しいですね。
ただし、衣が厚いので食べ過ぎてしまうと、痩せるどころか太る原因になってしまうことも…。1度にたくさんの量を食べてしまわないようにしてください。
骨なしケンタッキーも鶏むね肉を使っていますので、たんぱく質が多めなのにカロリーも糖質も低めです。
キールはたくさん注文できませんが、骨なしケンタッキーならいくつも注文できます。味もオリジナルチキンとほとんど同じですし、骨もなくて食べやすいのも良いですね。
濃厚な味わいでボリュームもありますので、食べ応えも十分です。
ポテトはカロリーも糖質も高いので、ダイエット中には避けた方が良いです。
食べたい場合は、チキンは控えてコールスローのように糖質が低いものと一緒に食べることをおすすめします。
サンド系は結構カロリーも糖質、脂質も高めなので、ダイエット中には向いていません。
結構ボリュームがありますので、サンド系1個だけとかなら良いかもしれませんが、ポテトやチキンまで一緒に食べてしまうと、太る原因になってしまうことも…。
ツイスターも、カロリー・糖質・脂質が高いです。
結構ボリュームがあって、濃厚な味わいなので、満腹感があります。ツイスターだけを食べるなら、ダイエット中でも良いかもしれません。
たまになら良いですが、頻繁に他のメニューと一緒に食べてしまうと、太ってしまう可能性があります。
ビスケットは、メインというよりもデザート感覚で食べると思いますが、糖質に注意する必要があります。
メープルシロップをかけると、さらに糖質やカロリーが高くなってしまいます。食事をビスケット1~2個だけにするならまだしも、チキンやサンドなどと一緒に食べるのは避けた方が良いです。
オリジナルチキンがダイエットに向いているとはいえ、毎日とか毎食ケンタッキーばかりだと栄養が偏ってしまいます。
サラダや汁物などを一緒に食べて、栄養バランスを考えながら食事を摂りましょう。
昼は1日の中でも活動量が多い時間帯なので、カロリーを摂っても太りにくいと言われています。
なので、ケンタッキーは昼に食べるようにした方が良いです。
夜に食べるとカロリーが消費できずに、太る原因になることがあります。
ケンタッキーのオリジナルチキンを食べる時にはしっかり噛むように心掛けてください。
よく噛むというのはダイエットの基本的なことではありますが、オリジナルチキンは柔らかいので無意識に咀嚼回数が減っていることがあります。
いつも以上に噛むことを意識してください。
ダイエットというと、鶏肉をイメージする人も多いと思いますが、ケンタッキーの鶏肉もダイエットに良かったんですね。
これまで、「ケンタッキーは好きだけど揚げ物ばかりだし、ダイエットに良くなさそうだから…」と諦めていた人は、ぜひ取り入れてみてください。
ジャンクを食べたい時には罪悪感もなく、心から満足して食べられるでしょう。
ダイエットの効果を高めるために、よく噛んで食べる、食べる時間を一定にする、バランスよく栄養を摂る、運動を取り入れるなども忘れてはいけませんよ。
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