年末になると、スーパーにはお歳暮やお年賀の品物がいっぱい並べられ、毎年どれにしようか悩まされますよね。
お歳暮とお年賀は、両方ともお世話になっている人へ感謝の気持ちを込めて贈るものですが、むやみに贈っては相手に気を遣わせてしまうことになります。
ここでは、お歳暮とお年賀の違いや贈り方について紹介します。
12月初旬から20日頃までに贈るのが基本で、それ以降は掃除や新年の準備などなにかと忙しい時期になるので、早めに贈るのがマナーです。
スーパーにお歳暮の品物が並び始めたら、直ぐに準備にとりかかったほうがいいでしょう。
1月1日から3日までの三が日に贈るのがベストですが、遅くても松の内とされる1月7日(地域によっても変わります)までに贈るようにしましょう。
それ以降は「寒中見舞い」「寒中お伺い」となります。
恩師や仲人、仕事の取引先、職場の上司などいつもお世話になっている人たちへ、今年も1年お世話になりました、という感謝の気持ちを込めて贈ります。
両親や親戚などいつもお世話になっている人へ新年の挨拶へ伺う際に、今年も変わらぬお付き合いを宜しくお願いします、という気持を込めて贈ります。
元々は年神様をまつる神棚へのお供え物として贈られた品でしたが、現在では新年の挨拶へ伺う際の手土産として広まっていきました。
昔は無事に年を越して、新年を迎えるにあたって必要になるお餅やお酒、昆布、干し魚、塩鮭など、日持ちする食品を贈ることが多かったようです。
現在では、缶詰や素麺など保存できるものはもちろん、お酒、コーヒー、ジュース、お菓子などが人気です。相手が喜んでくれるものを贈りましょう。
贈る時は、直接手渡すか郵送するか、と悩むかもしれませんが、どちらでもOKですから、相手の都合に応じて決めてください。
ちなみに、お歳暮はお祝い事ではなく、いつもお世話になっている人への感謝の気持ちを込めて贈るものなので、喪中の場合でも問題ありません。
親密さに応じて、2000円から5000円くらいの品を贈るのが一般的で、お米やお酒、ハム、お菓子など種類豊富に揃っているので、相手が喜ぶものを贈るようにします。
手渡しをするのがマナーです。
お年賀は新年を祝う際に贈るものなので、相手はもちろん、贈る側が喪中の場合も控えるのがマナーです。
でも、喪中であっても新年の挨拶をしない訳にはいきません。その際何も持たずに伺うのは気が引けますよね。
その場合、のし紙は貼らずにサラッと手土産として渡しましょう。
お歳暮とお年賀は両方を贈る必要はなく、どちらか一方にまとめて贈ればOKです。
例えば、新年の挨拶に伺う場合にはお歳暮は贈らずに、お年賀としてちょっと高めのものを選ぶようにします。
特にお世話になっている人には両方贈ってしまいたくもなるのですが、相手の方は贈られたからにはお返しをしなくては…となりますので、余計な負担をかけてしまうかもしれません。
ですから基本的には、どちらかだけを贈ってください。
地域や家柄によっては両方贈ることが常識である場合もあるので、前もって確認しておいたほうがいいでしょう。
今年もお世話になりました、という気持ちを込めたお歳暮、年明けに今年もどうぞよろしくお願いします、という気持を込めたお年賀。
意味合いは異なりますが、両方とも感謝の気持ちを込めて贈ることに変わりないので、どちらか一方にまとめても問題ありません。
それぞれのマナーを守りながら相手が喜ぶものを贈ることで、感謝の気持ちを伝えることが大切なのです。
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