ケンタッキーのチキンって、他のチキンと違っていて柔らかくて味が濃く、すごく美味しいですよね。それが揚げたてならジューシーでさらに美味しく味わえます。
同じ金額で買うのならやっぱり揚げたて・できたてが食べたいですよね。
私は、4年間ケンタッキーでアルバイトをしていました。オープン(開店)からクローズ(閉店)まで、全ての時間帯を経験しています。
ここでは、その経験から揚げたてを食べる方法をお伝えします。
一番確実に揚げたてを食べられるのは、開店直後。
出勤するのはオープンの1時間前で、チキンを作るための準備をしてから揚げるという流れになります。
チキンを作るためには、クッカー(圧力鍋みたいなもの)の中で15分揚げ続ける必要があり、準備をしてからだと結構開店ギリギリなんですよね。
ですから、開店直後は正真正銘、揚げたてが並んでいる状態です。
私が働いていた2つの店舗でアルバイトをしてきた経験があり、2店舗とも朝は揚げたてを提供していました。
前提として覚えておいて欲しいのですが、オリジナルチキンは基本的に事前に作っておかなければなりません。
というのも、準備をしてからお客さんに提供するまでに30~35分くらいかかるからです。それに、お客さんがどれくらい来店して、どれくらい注文するのかを完璧に予測するのはほぼ不可能ですから。
チキンを作る時の大まかな流れはこんな感じです。
さばき(チキンの仕分け作業)→白い液体につけた後、味の付いている粉を付ける→特殊な機器に並べる→クッカーで揚げる→チキンを並べる。
これで34~36ピースできます。
早い人は多少短縮できますが、それでも25分くらいかかると見越して早めに作っておく必要があるのです。
注文を受けてから用意するとなると、30分くらいお客さんを待たせることになりますから。
そのことを踏まえた上で、何時くらいなら揚げたてが食べれらるのかを教えます。
12時くらいはお客さんの数が増えるので、11時半くらいにはオリジナルチキンを作っておく必要があります。
ただし、揚がったばかりでも、すぐにそのチキンを売るわけではなく、油を切るために少し置いておく必要がありますし、その前に作っているチキンから選ばれるので、11時半くらいに揚がったチキンが出されるのは12時を少し超えたくらいです。
私が勤めていた店舗では、2店舗とも11時半くらいに揚がるように作り、お客さんを待たせないように調整していました。
なので、昼の12時からちょっと過ぎたくらいの時間帯なら、揚げたてを買える可能性が高いです。
チキンが売れるピークの時間帯は、17~18時半くらいです。
ですから、ピークの18時ちょっと過ぎくらいの時間帯なら、ローテーションが早くなっていますので、揚げたて、もしくは揚げて間もないチキンを食べられます。
ただ、ピークの時間帯はお客さんがたくさんいるため、待たされるかもしれませんが。
閉店直前は、廃棄するチキンを少なくするために、チキンの残りもなるべく少なくなるように調整しています。
その日の売れ行きとかにもよりますが、私が働いていた店舗では閉店直前は9~18ピースを下回っていることが多かったです。
もし、残っている量を上回る注文が来たら、お客さんに30分くらい待てるのかを確認し、承諾をもらえたらチキンを作らなければなりません。(注文のピース数によりますが)
つまり、仮にあなたが残り1ピースの時に2ピース以上の注文し、30分以上待てるのであれば、揚げたてを食べられる可能性が高いということです。
バイト目線で言うと閉店直前の注文はキツイですから、表情には出さないかもしれませんが、あまり良くは思っていないでしょう。
というのも、閉店前はある程度片付けした状態にしているのですが、チキンをもう一度作るとなると、またチキンを作る機械の掃除・チキンを作る際に飛び散る小麦粉の掃除・チキンを揚げる時に必要なバスケットやチキンを並べるトレーの洗い物という仕事が追加されます。
まぁ、お客さんにとっては関係ありませんけど。
従業員として本来は喜ぶべきことなのでしょうが、私は閉店前のチキン作りを経験するたびに「マジか…」とガッカリしていました。
ちなみに、この作戦は一番可能性が低く、基本的には残っているものから出されますし、「揚げたてをお願いします」とお願いしても、作った分が廃棄になる=損失となりますので、断られる確率も高くなってしまいます。
チキンは最低でも9ピースからしか作れません。売れるのが1ピースだけだとしたら、8ピース余ることになります。なので最低でも半分の4ピース以上の注文することをおすすめします。
→「揚げたてください」はやっぱりしんどいものがある…
同じ金額を払うなら、やっぱり揚げたての美味しいチキンが食べたい!その気持ち、お客さんの立場としてはよく分かります。
ですが、そこで働いていたことのある私としてはしんどいな…というのが正直な気持ちです。
私が働いていた店舗では、「揚げたてください」というお客さんに対して、出来るだけ揚げたてを提供していたのですが、そうすると先に作られたチキンが廃棄になる可能性が高くなります。
仕事だから仕方がないとはいえ、36ピースをゴミ箱に入れた時は心
が痛くなりました。(ちなみに、36ピースはニワトリ4羽分です)
揚げたてを買うための注文の仕方とは言っていますが、「揚げたてをください」と直接伝えるのが一番です。
というか、それ以外にないのかもしれません。
マクドナルドの「ポテト塩抜きで!」と注文すると揚げたてが食べられる!みたいな裏技があれば良かったですが…。
「揚げたてを~」と注文をするのは恥ずかしいという人もいるでしょう。そんな人は揚げたてが購入できる時間帯に注文してください。
電話で予約注文する際に「揚げたてでお願いします」と伝えれば、揚げたてを入れてもらえるという情報がありますが正しいとは言えません。
電話予約で注文された場合、お客さんが取りに来るより少し前にパッキング(商品を渡せる状態に)しておく必要があるからです。
パッキングをする時は、基本的に次に提供するオリジナルチキンが選ばれます。
ただし、十何ピースものオリジナルチキンを予約注文するなら、その時間に合わせて大量にチキンを作る必要があるので、揚げたてを食べられる可能性が高くなります。
揚げたて・できたてを食べたい人は、「なんでケンタッキーのオリジナルチキンは作り置きをしているのか?」と疑問を感じたことがあると思います。
廃棄する可能性もあるのに、売れるか分からないチキンを作り置きする理由、それはオリジナルチキンを作るには20~30分くらいの時間がかかってしまうからです。
提供するまでにこれくらいの時間がかかってしまうので、注文を受けてから作るとなると、お客さんを待たせてしまうことになります。
注文を受けてから、すぐに提供できるようにするためには、作り置きをしておく方が良いのです。
それに、飲食店というのはいつどれくらい注文が入るのかは本当にわかりません。
曜日・時間帯・天気・祝日などあらゆる情報からある程度予測することは可能です。
ですが、1人のお客さんが70ピース注文してきたり、いつもは1時間で100ピースくらい売れる時間帯なのに、なぜか20ピースくらいしか売れなかったリ…(実際に経験しました)。
だからこそ、作り置きをしておくことは大切なのです。
オリジナルチキンを作り置きしていると聞くと「表面が乾燥してしまうんじゃないか」と思う人もいるかもしれません。
ですが、ケンタッキーでは保湿・保温ができるキャビネットというところで保管されているので、味や食感は揚げたてとほとんど変わらない状態で維持できます。
私は何度か揚げたてを食べたことがあるのですが、キャビネットから出したチキンの質が低下しているように感じませんでした。
ここで紹介している時間帯に関しては私の経験であり、その日の売れ行きによっては揚げたてを食べられないこともあります。
ですから、全ての店舗が同じという訳ではありませんので、そこはご了承ください。ほぼ確実に揚げたてにありつけるのは開店直後だけです。
正直、私自身も揚げたての方が好きではありますが、そうでなくても美味しいので、時間を選ばずに買います♪
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