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タイムパラドックスとは何か?理解しておくとSFが10倍面白くなる

タイムパラドックス イメージ
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パラドックスという意味は、逆説・背反・矛盾などの意味があります。タイムパラドックスの場合は、矛盾という意味で使われています。

つまり、タイムパラドックスとは、過去を変えることで未来を変え、その結果として矛盾が生じてしまうことを言います。

そのパターンや内容は実に様々なものがあります。SF系の作品にしても、作品ごとに解釈が違っていて、あらゆるパターンを知っていた方が、「なるほど!このパターンか」と、今まで以上の楽しめるようになりますよ。

そこで、タイムパラドックスについて、なるべく分かりやすく説明していきたいと思います。

タイムパラドックスによる考察は多くある

仮に過去に戻って親の存在を消そうとした場合どうなるのか、それについても3つのパターンが考えられています。

・何らかの理由でそもそも親の存在を消せない(矛盾が生まれない)
・親を消すと自分も消え、自分が消えると過去に戻る自分もいなくなるから、やっぱり親は消えない、すると親を消す自分がいる訳だから…という矛盾がループする
・親が消えた世界と、親がそのまま存在している世界に分裂する。つまりパラレルワールド(別の世界)ができる

まずはこの3パターンについて考察していきます。

矛盾が生まれない

過去に戻っても成し遂げられなかったから、現在があるというように、何らかの理由によって阻止され、歴史の改変に失敗するパターン。

これは、歴史は変わらないとか、変わった結果が現在の世界というパターンですね。

『涼宮ハルヒの憂鬱』の例

涼宮ハルヒの憂鬱では、主人公のキョンとハルヒが初めて会話した時、ハルヒが「あたし、あんたとどこかで会ったことがある?ずっと前に」と問いかけます。

実は、過去に戻ったキョンが中学生の頃のハルヒに会っており、一緒に校庭に幾何学模様を書いた過去があったのです。

もちろん、この時のキョンは何も知らないので会ったことに対しては否定していました。

『涼宮ハルヒの憂鬱』の世界では「過去に干渉して未来を変えることはできない」とか「本に書いた落書きのようなもの」だと言われていますが、それは過去に干渉できないのではく、過去に干渉した結果が現在の姿という意味だそうです。

現在を変えようとして過去に行き、失敗したから今(現在)があるといえば分かりやすいでしょうか。

『ドラえもん』の例

32巻の「連想式推理虫メガネ」は、密室にあった金貨が消えた事件をドラえもんとのび太が解決するという話。この事件を解決するためにタイムマシンに乗って、事件が起こったであろう時間帯に張り込むという話。

張り込みを続けた結果、誰も現れず、結局ドラえもんがそこから金貨を取って持ち主に返します。

ドラえもんがそこから金貨を持って行ったから事件が起こった訳で、犯人はドラえもんだったということです。

時系列順に説明するとこんな感じです。

1.依頼されたドラえもん、のび太が張り込み開始
2.密室からドラえもんが金貨を取る&元の時間に戻る
3.持ち主が、金貨が消えたことに気付く
4.ドラえもんとのび太に金貨を盗んだ犯人探しを依頼(1へ)
5.(2)で取った金貨が持ち主に戻る

金貨目線で見ると、2から5へ行っただけ。

過去に起こったことを踏まえて現在がある。という考え方はそんな感じですね。

矛盾がうまれる

この考え方は、

1.子どもが親の存在を消す
2.親の存在を消したら子どもが消える
3.子どもが消えたら親が無事
4.親が無事だから結局子どもが生まれて…(1へ戻る)

と延々繰り返すことになります。

これに関する作品について、私自身が知識がないために分かりません。

個人的には、この次に説明することの方が多いように感じます。

パラレルワールドが発生する

親の存在を消したことによって、親が存在しない世界と、親がそのまま存在している世界に分岐するパターンがあります。

これについては、さらに2つのパターンに分けられます。

・過去に戻って改変しても自分が帰れるのは改変する前の世界
・改変すると、自分が変えたことによる影響を受けた世界に帰れる

『ドラゴンボール』の例

ドラゴンボールでは過去を変えても、未来は変えられず、自分が帰れるのは元の世界となっていました。

未来から来たトランクスは、人造人間によってめちゃめちゃになった世界になるのを食い止めるため過去(現代)に来ます。

人造人間が生まれる前に壊す前に、「ここで阻止しても未来の人造人間が消える訳ではない」と言っていました。

パラレルワールドは存在するのに、過去の世界を変えても現在は変えられないという例です。

『傾物語』の例

過去を変えると現在や未来も変わるパターンです。このパターンは結構多く、王道って感じがしますね。

『化物語』シリーズの『傾物語』では、過去を変えることで、現在に戻った時に大きく変化していました。

作中では世界が分岐したというような話もありました(正直うろ覚えです。すみません…)。過去を変えた結果、未来…というか現在が変わっていました。

『シュタインズ・ゲート』の例

ちなみに、タイムリープやタイムループする作品に関しては、パラレルワールドというよりも、行動によって未来が変わるパターンが多い気がします。

シュタインズゲートに関しては、「世界線が変わる」と言って、行動を変えることで未来が変わるというような感じでしたね。

ただ、過程が多少変わっても、結果自体は変わらないみたいなことを言っていて、結局小さなことを変えたとしても、大きな出来事の現況を変えないと未来は変えられない、みたいな感じでした。

どちらにしても、パラレルワールドとはちょっと違う感じがします。

タイムマシンは永遠に開発されない?

話は少し変わりますが、タイムマシンは永遠に完成しないという説もあります。

未来から来た人が確認されていないのだから、今後タイムマシンが存在していないのだとか…。それに、時間を逆行するのは不可能と考える人もいます。

確かに、未来人が来ていないのならタイムマシンが完成していないという証拠なのかもしれません。

ですが、過去の人に見られてはいけないとか、未来人だと悟られてはいけないというような規定があったとしたら、実は既に未来から来ている人がいるという可能性もありますよね。

それに、一時期ネットで話題になったジョン・タイターは、未来人であると自称し、色々な証拠をネットにアップロードしていきました。アメリカでは本も出版されたほど有名になりましたね。

こうしてみると、将来タイムマシンが完成する可能性もゼロではないのかもしれません。

私自身分からないことだらけですから、否定も肯定もできないのですが、時間移動系の話というのは、いろいろな説があって面白いですね。

宇宙人は未来人?説

また脱線しますが、個人的に好きな説があります。

宇宙人は未来人という話です。未来の人は噛む必要がないからアゴが細くなり、文明が発達しすぎて体を使う必要がなくなったから体が小さく、細くなったのだとか。

また、未来人だから過去の人、つまり現代の人とは接触してはいけないというルールがあるとも考えられているそうです。

それに、あるゲームをしていたら、「仮に宇宙人が存在していたとしても、地球から一番近い星で4.23光年、地球に到着する頃にはもう亡くなっているだろう」というセリフがありました。

僕は地球人がいるんだから宇宙人もいるだろうと思っている派なのですが、よく考えてみると確かに地球に来るのは難しそうですね。


タイムパラドックスに関しては、本当に色々な説があって断定するのは難しいのですが、大体のパターンはありますので、それを知っているだけでSFはもっと楽しくなります。

作品の中には、全然違った解釈をしていることもありますので、それを聞いているだけでも面白いです。だから私はタイムスリップやタイムパラドックスを扱う作品は好きなものが多いです。

あなたも、SF系の作品を見る時はタイムパラドックスについて理解しておくと、きっと楽しめますよ(^^♪

 

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