今現在、50代で結婚を考えている人は、結婚したいという気持ちとは裏腹に、リスクに対する不安も感じていることでしょう。
人はその正体が分からない時に強い不安を感じます。会社を辞める時、新しい職場に向かう時、行ったことがないところに行く時など。
言い換えるなら、その正体さえ分かってしまえば不安を取り除けるということ。
ということで、ここでは50代で結婚をする時のリスクには、どんなものがあるのかについてお話します。
不安材料となるものが実際になくならなくても、知るだけで不安は軽減するものです。
50代で結婚をするのはこんなリスクが…
親の介護でトラブルになる
50代というと、親の介護をしている人もいるかもしれません。そうでなくても、近いうち介護が必要になる可能性はあります。
考えたくはないかもしれませんが、いつ親の介護が必要になるかも分かりません。
また、あなたの親は介護が必要ではなくても、相手の親が介護を必要としているかもしれません。
どちらにしても、50代という年齢で介護をするのは身体的にはもちろん、精神的に辛いと感じてしまうことも…。
遺産相続でトラブルになる
50代というと、結婚相手の遺産相続についてトラブルになってしまう恐れがあります。
相手からの遺産相続で大きなお金が動く時、周りの親族にとっては、顔馴染みでもない人が突然出てきて、お金を受け取ったように感じてしまうかもしれません。
身内から理解されない
一般的に、50代で結婚をするというのは遅いと思われるため、身内からは受け入れられない場合があります。
自分、もしくは相手の子どもからの反対を受けるかもしれませんし、親戚から良く思われないかもしれません。
親戚付き合いをする時も、何十年来の付き合いがある人達の中に入っていくとなると、お互いに気を遣ってしまうでしょう。
お互いの介護についての問題
介護というと、親だけの問題ではありません。50代ともなると、いつどこで介護が必要になってもおかしくはありません。
ある人の体験談をお話しします。
55歳から交際が始まって1年経ち、お互いに結婚を約束し合ったばかりで、彼が倒れ、介護が必要になったそうです。
女性としては介護をしたかったけど、相手の子どもにやんわりと断られてしまったそうです。
子どもにとっては数十年一緒にいた相手。一方、女性は知り合って1~2年なのですから、そんな相手に自分の父親を任せられなかったのでしょう。
女性自身も断られて少しほっとしたそうです。
このように、相手か自分自身に介護が必要になった時、長い間一緒にいた親族にとっては、介護と任せられないと思われることもあります。
生活習慣の違いでもめる
50代ということは、長年培ってきた生活習慣というものが出来上がっているはずです。
この時間には○○をして~とか、洗濯の干し方や皿の洗い方、好きなデザインなど、無意識に自分が過ごしやすい環境ができているのです。
好き同士になったとはいえ、一緒に暮らすということは、自分のやり方に合わせてもらったり、相手に合わせたりしていく必要があります。
絶対に譲れないこと同士で喧嘩になってしまったら、話し合いに長い時間使ってしまう可能性も…。
相手or自分の子どもとの関係作りに難航する
相手か自分に子供がいる場合、関係作りに時間がかかってしまう可能性があります。
仮に30歳くらいで子供を産んだとしても、子供の年齢は20歳以上になっています。その年齢で親の結婚を聞かされたら動揺してしまうかもしれません。
すでに独り立ちしている場合は、あっさりと受け入れてくれる可能性もありますが、それでも良好な関係を作るとなると時間がかかる場合も…。
結婚のリスクを軽減するには
一番大事なのは、お相手とじっくり話し合っておくことです。信頼関係なくしては一緒に暮らしていくことはできませんから。
遺産相続の件とか、身内から理解されないこととかは、あらかじめ誰がどんな風に言ってきそうなのかを聞いておくことで、どんな対策ができるかを話し合っておきましょう。
子どもとの関係作りについても、子どもの性格をよく話し合っておくことで、トラブルを回避できる可能性が高くなります。
事前に色々なことを決めておくのもおすすめです。
トラブルが起こった時、こうやって動くというように決めておくと、すぐに行動ができてトラブルが大きくなるのを防げます。
例えば、親に介護が必要になった時とか、子どもが自立した後の生活などです。
一緒に生活をしていくうえでやって欲しいこと、絶対にやって欲しくないことなども、時間をかけて話し合っておきましょう。
考え方や価値観について変えていく必要がありますので、そこでトラブルに発展してしまう可能性があります。それでも、どたんばで強引に決められるよりは、ケンカになってでも先に決めておいた方が良いです。
50代で結婚をするメリットに目を向けよう!
50代で結婚する大きなメリットは、一人でいる不安が軽減することでしょう。
子どもがいたとしても、成人しているはずですから、自立している、もしくは近いうちに自立してしまうかもしれません。
50代という年齢で一人暮らしをするというのは、今まで子どもと過ごしてきた人にとっては、やっぱり寂しいですよね。
これまで独身で暮らしてきた人も、年齢的に色々な不安を感じるのではないでしょうか。
そんな中、結婚して一緒にいてくれる存在がいるというのは、何よりも心強いですし、安心感があります。
ここまで、色々なリスクを挙げてきましたが、誰かと一緒にいられる安心感や幸せを考えると、目をつぶっても良いと思えるかもしれませんね。
まとめ
案ずるより産むがやすしということわざがあるように、色々な心配事で心が張り裂けそうになっていても、やってみると意外と何でもないことは多いです。
よくよく検討しておくことは大切ですが、悩み過ぎると前に進むのが怖くなってしまうのが人間です。
ある程度考えたら、後は前に進むためにどうしたら良いのかを考えてみてください。