東京ガス都市生活研究所が2014年12月に行った『地震への備えに関する実態と意識』の結果を見てみると、地震への備えの必要性を感じている人は9割以上なのに対して、実際に備えている人は約2割だったそうです。
その理由は、切迫感がないという人が約半数、方法が分からない人やきっかけがないと答えている人も2割前後いたとのこと。
私個人が調べた結果、「周りの人がやっていないから…」という意見も結構多く見られたのですが、自分の命がかかっているのに、そんな悠長なことは言っていられません!
自分や大切な家族を守るためにも、備えを怠っていた場合どうなるのかを知っておきましょう。
地震に備えていなかったらどうなるのか?
連絡が取れなくなる
「連絡ならスマホがあるから大丈夫!あまり使わなければ電池も長持ちするし」と、考えているかもしれません。
ですが、いざ家族や大事な人に連絡を取ろうとしても、あまり会っていなかった友人から「大丈夫?」というメールがたくさん届いたり、間違い電話がたくさんかかってきて充電がなくなってしまったそうです。
スマホは連絡を取る以外にも、電灯がない時の代わりになったり、現在の情報を得るなどあらゆる場面で役に立ちます。
そんなスマホを充電できるアイテムがあるかないかも非常に大切なのです。
あらゆるところが停電している可能性もありますので、コンセントがなくても充電できるモバイル充電器を身近に置いておくだけでも、安心感が全然違います。
夜は周りが見えなくなる
街灯や建物が倒壊してしまっていたり、地域全体が停電してしまった場合、頼れるのは月明かりだけ。
建物の中に入ると、ほとんど何も見えない状態になってしまいます。
ただでさえ地震で不安になっている中、真っ暗でシーンとなった空間は、不安をより強め、恐怖さえ感じてしまったという声は多かったです。
明かりの確保も忘れずにやっておく必要があります。
ケガをする
地震が起こった時に心配なのが、家具や家電の転倒。
家具の転倒防止用品を使って転倒を防止していないと、下敷きになってしまったり、割れたガラスや食器でケガをしてしまうリスクが高くなります。
また、避難中に病気になってしまった場合、薬を用意していないと身体的だけでなく、精神的にも不安になってしまいます。
家具や家電の転倒防止、そしてけがや病気のために薬を用意しておくのも忘れずに!
食べ物・飲み物の確保ができない
地震の規模にもよりますが、震災後はうまく流通できずに、値段が高騰してしまうことがあります。
1人○点までとか、物価が通常の何倍もの値段で販売されていたり…。お金があるのならまだいいかもしれませんが、そうでないなら満足に食事がとれないかもしれません。
購入できる場所がなく、食べ物や飲み物が手に入らない状態だと、備えていなかった場合は空腹との戦いになってしまいます。それを防ぐためにも、保存の効く食べ物と飲み物を常に置いておきましょう。
缶詰やペットボトルの水などをローリングストック方式で保管しておくことで、効率的に食べ物・飲み物が確保できます。
消耗品がなくなる
普段何気なく使っているトイレットペーパー、ティッシュ、生理用品などは、日常的に必要なものですから、ストックがないとすぐに切れてしまいます。
しかも、補充もできない状況だと、生活に困ってしまう原因になります。
生活必需品はあって困るものでもありませんので、普段から多めにストックしておくクセをつけておくと安心です。
精神的な不安が強くなる
また大きな地震が起こるのかもしれない、食べ物がなくなってしまうかもしれない、いつ普通の生活に戻れるかわからないなど、あらゆる不安が押し寄せてきます。
地震に備えておけば不安がなくなるわけではありませんが、生きていくのに困らないくらい準備できていれば、不安も和らぎます。
最低3日分は備蓄しておこう
大規模な災害が発生した場合、支援が行き届くようになるまでに3日はかかると言われています。
ということは、最低でも3日は生きていけるくらいの備蓄をしておく必要があるということです。
本当なら、1週間は生きていけるくらいの備蓄が望ましいとされています。保管場所に困るという場合は仕方がありませんが、なるべく多くストックしておきましょう。
まとめ
地震はいつ来るか分かりません。そして、急に準備することもできません。
だからこそ、事前に準備しておくことが大切なのです。いざ地震が起こった時に「やっておけば…」とならないためにも、必ず用意しておきましょう。
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