受験に落ちる…。これは、受かった人には想像しても分からないくらいドン底に突き落とされます。実際に落ちた人にしか分からないくらいしんどいです。
中には、それがきっかけで引きこもりになったり、人生に絶望するほど心に深い傷を負ってしまう人もいます。
「受験に落ちたくらいで絶望するなんて…」と理解できない人もいるかもしれませんが、それが理解できないうちは連絡を取るのを避けた方が良いです。
また、不用意に励ましてしまうのもいけません。もしかしたら、さらにドン底に突き落としてしまうかもしれないから。
私自身、高校受験で落ちた時は大きなショックを受けました。
ここでは、私の経験を踏まえて、受験に落ちた友人にはどんな言葉をかけたら良いのかをお話しします。
目次
受験に落ちた人の気持ちを理解して!
まず、受験に落ちた人がどんな気持ちになるのかについて理解しておきましょう。
そのことについて、知恵袋では落ちた本人がかなり具体的に、その気持ちを伝えてくれています。
簡単にまとめると、放心状態となって、周りがスローモーションになったような感覚になる。次第に合格した人が喜ぶ声や表情が認識できるようになる。
そして次に、同情的な言葉が耳に入ってきて、さらなる地獄へと突き落とされる。最終的には自己嫌悪に陥ってしまうという感じです。
「来年頑張れば絶対受かるから!」「受験だけが人生じゃないし」
もしかしたら、落ちた友達を励まそうと、慌ててこんな風に慰めてしまったかもしれませんが、合格者が不合格者にこの類の言葉をかけるのは逆に残酷なものです。落ちた人にとって、合格した人は遠い遠い世界の人なのですから。
私の場合、他にやりたい事があったので、勉強もそこそこに「高校受験は合格すれば良いなぁ」くらいの気持ちで受けたのですが、落ちた時は自分が思っていた以上にショックが大きかったです。
他の人も言っているんですが、まるで自分を否定されたような気持ちになりました。「お前はこの学校にはいらない」という感じで…。
私の場合は周りの人が喜んでいる声は聞こえなくて、ひたすらショックを受けていたことしか覚えていません。
周りの人の騒ぎ声や友達の声なども聞こえていたと思いますが、誰が合格したとか、何があったのか全然思い出せません。
中途半端な気持ちで受験した私がこれだけショックを受けるのですから、本気で勉強して、「この学校に行きたい!」と強く願っていた人なら、そのショックは計り知れないくらい大きいでしょう。受験に落ちた私ですら想像できません。
それは、高校受験・大学受験に限らず、どちらにしても辛い気持ちになります。
これは危険!絶対にやってはいけないこと
励ます・慰める
受験に落ちた人に1番やってはいけないこと、それは励ます・慰めるという行為。
落ち込んでいる友達を見ると、元気になってもらいたいという優しさから、ついついやってしまうものです。
「次もあるし大丈夫だよ」「人生は高校(もしくは大学)で決まる訳じゃない」「何とかなるよ」。落ちた人にとって、合格した人の言葉は結局のところ別世界(安全圏)からの言葉でしかありません。
合格した人が大丈夫とか、何とかなるとか言っても説得力がないどころか、場合によっては反感を買ってしまう可能性があります。
「じゃあ合格を取り消してよ!」「一緒に浪人になろう」と言われたら、断りますよね。それはつまり、あなたは大丈夫とも何とかなるとも思っていないということです。
ですから、同じ境遇じゃない人が励ましても逆効果になってしまう可能性が高いのです。
その人にとっては人生を左右するくらい大きな出来事ですから、励ましを良くないように捉えてしまうかもしれません。
これは受験の時に限らず、かなり落ち込んでいる人に対しても同じことが言えます。
本当の意味で励ます・慰めるなら、「俺(私)も合格取り消してきたから、来年一緒に頑張ろう!」くらいの覚悟が必要です。
半端な理解
「その気持ち分かるよ」というように、まるで気持ちを理解しているような振る舞いはかなり危険です。深く傷ついている人が、実際に経験していない人にそう言われると憤りしか感じません。
長く一緒にいた友人だとしても、やっぱりあなたが合格しているのなら、本当の意味で理解するのは非常に難しいですし、その友人にとっては偽りの言葉にしか聞こえません。たとえあなたが本心でそう言っていたとしても関係ありません。
理解しているようなそぶりは見せないほうがいいでしょう。
メールやlineでやり取りをする
文章でのやり取りが非常に簡単になった現代。どう接していいか分からなかったとか、友人からの報告がメール・lineだったといった理由で文章で言葉をかけてしまう人もいるでしょう。
ですが、コレも非常に危険です。
もしあなたが励ましたとして、友人から「元気になった!ありがとう^^」と返ってきたら、あなたはホッとするかもしれません。
実際は泣きながら、あなたに心配をかけまいと、無理して返した文章だったとしても、あなたが気づくのは非常に難しいでしょう。
それに、あなたがかけた言葉の意味を間違って解釈してしまう可能性も高いです。人は落ち込んでいる時は、本来とは違った意味で、しかもマイナスに捉えてしまうことが多いからです。
例え、あなたが泣きながら「本当に残念だったね」と送ったとしても、友人は他人事のように言っていると感じてしまうでしょう。
友達にはこうやって接しよう
共感する
あなたにそのつもりはなくても、励ましというのはどうしても上から言っているように聞こえるもの。
ですから、共感するのがベストだと言われています。
「あんなに行きたがっていたのに…」「頑張っていたのに…」「私も辛い」というように、同じ立ち位置で考えてくれているのは安心するものです。
いつも通りに接する
変に気遣われると、余計に自分を情けなく思って落ち込んでしまうという人もいました。
できることならいつものように接してあげてみてください。もちろん、相手がいじられキャラだとしても、笑い飛ばしたりバカにするというようなノリはご法度。
かと言って、励ますのも良くないとなると、そのバランスが難しいと思いますが、受験とは関係ない普段何気なくしている話を振ってみてください。
友達が好きなこと、例えば趣味の話であれば、楽しい話ができると思います。そして、楽しく話ができれば、きっと友人も元気を取り戻してくれるでしょう。
黙ってそばに居る(話を聞く)
深く傷ついて落ち込んでいて静かに見えても、心の中では色々な感情が渦巻いています。いわゆる混乱状態に陥っている可能性もあります。
そんな時に励まそうと思ってたくさん話しかけると、余計に混乱してしまいます。
心が落ち着くまでは、黙ってそばにいてあげるのも効果的ですよ。
そして、相手から話をしてきたら、その気持ちをじっくり聞いてあげてください。
直接会って話をする
メールやlineでは、やはりあなたが伝えたいことが正しく伝わらない可能性が高いので、直接会うか最低でも電話で話をしてください。
心理学では、メラビアンの法則といって人の判断基準は、表情55%・トーン38%・言葉7%という結果が出ています。メールやlineで言葉だけで伝えても、たった7%しか伝わらないのです。
たとえば、「お前は本当に頑張ったよ」という言葉でも、ニヤニヤしながら楽しそうに言われるのと、声を震わせて泣きながら言われるのとでは受ける印象が全く逆ですよね。
直接会って話をすれば、あなたの気持ちも伝わりやすくなります。
何もしない
何もしないというのも、時として良い結果をもたらしてくれる場合があります。
人によっては合格した人を見ているだけで嫌な気持ちになってしまうことがあり、そうなるとあなたに対して怒りの矛先を向けてしまうかもしれません。
あなたは何もしていないのに、「受かったからっていばるな!」とか「進学できる人は良いよなぁ」と負の感情をぶつけてしまうのです。
そんなことを言われたあなたが傷つくのはもちろん、あなたに対して言ってしまった友人自信も傷ついてしまい、友情が破綻してしまうリスクもあります。
また、変に気を使われるよりも一人で傷を癒したいという友人に対しても、この方法は効果的です。
放置されても、一人でゆっくりを傷を癒し、元気になってくれることもありますので、ゆっくり待ってあげてみても良いでしょう。
ただ、人によっては放置されることで「俺は友達にも見放された…」と余計に落ち込んでしまう人もいますので、友人の性格によってどうするのかを考える必要があります。
ぐっすり眠れるアイテムをプレゼントする
睡眠中は記憶や感情の整理をしていると言われています。ですから、受験で落ちた精神的なショックは、睡眠をとることでラクになる可能性があります。
とはいえ、受験で落ちたショックは大きく、そのショックのせいでなかなか寝付けないもの。
気持ち良く睡眠をとってもらう為に眠りのミストである『ディープレストミスト』をプレゼントしてみてはいかがでしょうか?
ぐっすり眠ったら、また元気な友人に戻ってくれるかもしれませんよ。
もちろん、新しい生活で緊張しているあなた自身が、ぐっすり眠れるように使うのもアリです。
どんな風に受け取るのかは、あなたの言い方や相手との関係性、相手の性格など、様々な要因がありますので、一概にこう言えば大丈夫というのはありません。
ですから、ここで説明している通りにやったとしても、傷つけてしまうかもしれませんし、逆にやらない方が良いと言っていることなのに元気になってくれる場合もあるでしょう。
人によっては、自分で立ち直ってくれるかもしれません。
私の場合、強がって「やっぱりなぁ、別に良いけど」みたいなことを言っていましたが、やっぱりショックであの時のことは全然覚えていません。
友達と交わした言葉はもちろん、どうやってお家に帰ったのかも…。
相手の様子を見ながら、どう接したら良いのかを考えて行動しましょう。私みたいに強がっているパターンもありますので、その可能性も視野に入れて接してみてください。
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