夫の趣味について、不満や要望を口にするときは、細心の注意を払う必要があります。失敗してしまうと、かなり話がややこしくなってしまうからです。
最悪、”夫の趣味を奪う妻”というレッテルを貼られてしまうかもしれません。
趣味を大切にしたいという気持ちは女性にももちろんありますが、うちの夫を見ても、他の人(ネットのQ&Aサイトなど)を見ても、男性のほうがよりこだわりが強いように感じます。
そしてこだわりの強さから、夫は感情的になりやすいです。あなたも夫の趣味に対してよくは思っていない部分があるでしょうから、感情のぶつけ合いになってしまうかもしれません。
うちも夫の趣味については、何度か言い合いになったことがあります。
ここでは、これまでの失敗例と成功例をもとに、話し合いで気を付けていることを紹介します。
夫の趣味を奪う妻になりたくはないけど、何も言わずに静観することは無理!という人に読んでもらいたいです。
私の夫はゲームが趣味
夫の趣味はゲームです。5歳の頃から30年間、ずっとゲームにハマっているそうです。
夫に「あなたにとってゲームとは?」と聞くと、「人生」と答えたくらいですから、私には想像できないくらい好きなのでしょう。
ついでに「あなたにとって私とは?」といういじわるな質問もしてみました。しばらく黙った末に「命…?」と回答。「人生」に負けない表現を焦って探している様子が面白かったです。笑
夫のゲームルーティーン
夫のゲーム時間は、毎日1時間半~2時間の間で楽しんでいます。
仕事・家庭・趣味の3つをこなすギリギリの時間を二人で考えました。
たまに、好きなだけ遊んでいい日、3時間プレイしてもいい日をつくっている感じです。
趣味を楽しむにあたって時間を測るというのは、夫にとってストレスがあったようです。プレイ時間は夫が決めたものの、はじめの頃はよくぼやいていました。
「時間を測らないといけないから、攻略サイトを見て時間を短縮しないと間に合わない…」とか、「時間制限があると思いきり楽しめない」などなど。
しかし、毎日プレイできること、時間さえ守っていれば私にプレイ時間を注意されないことのほうがメリットは大きかったようです。
今は、限られたなかで楽しめるようになってきました。
限られたなかで自由を満喫するのが結婚生活
私の夫は、「好きなだけゲームがしたい」「ゲームのことでとやかく言われたくない」とよく言っていました。
私はその手の発言に対しては、「独身ならたしかに全く問題はないね」と答えていました。
趣味を自由に楽しみしたいという気持ちはよくわかりますが、それには私という存在が邪魔になってしまいます。
だから夫が自分で選べばいいと思ったのです。私がいる不自由な生活か、私がいない自由な生活かを。
脅しっぽい二択かもしれませんが、夫には一緒に生活するという現実を知ってもらいたかったです。
夫の趣味を奪うなんてことは絶対にしない。だけど、限られたなかの自由を楽しんでほしい。そう思って今日まで接してきました。
私がいる生活を選んでくれるなら、私は夫を幸せにしたいし、支えてあげられる妻になりたいです。
「自由にゲームができるよりも、お前と一緒にいたい」と思ってもらえるように頑張ります。
夫の趣味について話し合うときのコツ5つ
夫の趣味について要望があったときは、こまめに話し合うようにしていますが、伝え方に失敗してきたことは何度もあります。
色々な経験を通して、こんな風に考えたらいいのか、こんな風に伝えたらいいのかなど、気づいたことが5つあります。
1.夫の趣味に無関心でいると円満に過ごせます
付き合い始めのころから、一貫して変わらないのは「夫の趣味には関心を持たない」ということです。
夫が話したいことがあるなら聞きますし、夫が楽しそうにしているのを眺めるのは至福の時間です。
でも、関心は持ちません。関心を持つというのは、「よく知りたい」という意味なので。
相手を知りたいと思う気持ちは大切ですが、関心を持ったところで私では分からない感覚はたくさんあるでしょう。
夫がゲームをどれくらい好きかなんて私には分かりません。その”分からない”を分かろうとすると、夫の趣味に対する不満につながっていくと思いました。
だから、必要以上の関心をもたないほうがいいのかなという結論になりました。
夫の趣味は、私には理解できないことばかりですが、「夫はゲームがとっても好きなんだな」ということが分かっていれば、とくに困ることはありません。
夫の趣味に、私の価値観を入れてしまうと、話はややこしくなってしまうと思います。
2.趣味を楽しむ夫を見ているとこちらまで楽しくなります
夫が趣味に打ち込んでいる姿をじっくり眺めてみたことはありますか?
私は、毎日のように夫がゲームを楽しむ様子をみては癒されています。
夫は集中すると口がちょっととんがります。それを見ているのが至福の時間なんですよね。今日も平和で良かったなぁと。
ゲームの何がそんなに楽しいのかは全く分かりませんが、楽しんでいる人を見て楽しむ毎日です。
こういう日々を送っていると、自然と夫の趣味を一緒に大切にしていきたいという気持ちが湧いてきます。
3.不満や要望は厳選したほうがよいです
夫の趣味に対して、色々と不満や要望があるかもしれませんが、重視すべきは大きな不満・要望です。
大きな問題が解決したら、小さな問題なんてきっと消えてなくなっていくでしょう。
夫の趣味を奪うことにならないよう、何を伝えるかは厳選してください。
4.夫の”ヤケクソ発言”に飲まれてはいけません
夫の趣味について妻たちが不満に思うことと言えば、だいたい「時間」か「お金」が関係していると思います。
- 「休日はどこにも出かけないで趣味ばかり。放っておかれるのが寂しい」
- 「自分の給料だからと、趣味にどんどんお金を使われてしまう。これでは将来が不安」 など
結婚生活を送るにあたって、時間とお金の使い方はものすごく重要なので、夫にはぜひ理解してもらいたいところです。
しかし、夫の趣味について何か言おうものなら、反発が返ってくる可能性は高いです。
うちの夫も例外なく、強く反発してきました。
- 「時間を決められると楽しくないから、もうゲームは二度とやらない」
- 「俺から生きがいを奪って何が楽しいの?」
私はただ「仕事と生活を考えると、もう少しゲームの時間は考えてほしい」と伝えただけですが、ヤケクソに発言で返ってくるんですよね。
こんなとき、「そんなことは言ってない!」なんてヤケクソ発言に乗っかってしまうと、無意味なケンカが起こってしまいます。
なので「私はそんなこと全く望んでいないけど、あなたがやりたいと言うならやってみたら?」という感じで答えていました。
怒るわけでも、呆れるわけでもなく、否定するでもなく…。そうやって淡々と話していると、いつの間にか彼も落ち着いてきて、話を聞くようになってきます。
彼が落ち着いてきたところで、「私はあなたがゲームしているのを見るのが好きだよ」「毎日楽しんでほしいからこそ、ルールは必要だと思うんだよね」など、決して奪うつもりはないということを伝えるようにしています。
5.定期的に趣味を満喫する日をつくる
うちの夫は、毎日1時間半~2時間の間で趣味を楽しんでいますが、たまに趣味を満喫してもらう日をつくっています。
私が用事で家を空けるときとか、仕事がひと段落したときなどは、ゲームをしてはどうかと提案するようにしています。
この提案をされたときの夫は、それはもう嬉しそうで。
満足するまで趣味に没頭したら、私のために何かやってあげたいと思うのか、何かと構ってくれるので私も嬉しいです。
まとめ
夫の趣味を奪うことはしたくない。でも言いたいことはある。
そんなときは、できるだけケンカをせずに話し合う環境をつくるようにしてください。
ケンカになると、夫のヤケクソ発言は増え、こちらも苛立ちを抑えるのが大変ですから。
うちは元々ケンカが多い夫婦ですが、趣味においては「必要以上に関心は持たない」「不満や要望は絞り込む」「ヤケクソ発言をかわす」ことで、ここまで円満にやってこれました。
夫の趣味について困っていることがあるなら、ぜひ試してみてください。
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