日本国内のすべての新幹線に、多目的室が必ず設置されています。
多目的室は身体の不自由な方が優先に利用することができ、空いている場合には授乳やオムツ交換、着替えなどにも利用できます。
普段は鍵がかかっているので、利用する前に乗務員さんに声をかける必要があります。
ここでは、多目的室を授乳で使用する際のポイントと、多目的室が使えない場合の授乳方法をいくつか紹介していきます。
多目的室を授乳で使用する際にやっておくべきこと
多目的室の設置号車を確認しておく
多目的室の設置号車は新幹線によって違うので、確認しておく必要があります。
東海道・山陽・九州新幹線の場合…
【東海道新幹線】
16両編成→11号車:のぞみ・ひかり・こだま
【山陽新幹線】
16両編成→11号車:のぞみ・ひかり・こだま
8両編成→11号車:みずほ・さくら・ひかり・こだま
【九州新幹線】
8両編成→7号車:みずほ・さくら
6両編成→5号車:さくら・つばめ
その他の新幹線についてもネットで簡単に調べることができます。
多目的室に近い席を予約する
多目的室は身体の不自由な方しか予約することができないので、授乳で使用したい場合には乗務員さんに声をかける必要があります。
空いているタイミングで素早く利用できるように、多目的室に近い席を予約するのがポイントです。
前もって乗務員さんに声をかけておくと、スムーズに利用できます。
旦那さんや家族に協力してもらう
赤ちゃんが泣き出してしまってから多目的室を利用しようとすると、乗務員さんを探さなくてはいけないので、慌ててしまいます。
旦那さんや家族と一緒に乗車している場合には、そろそろ授乳しようかな…というタイミングで乗務員さんに声をかけてもらいましょう。
お母さんと赤ちゃんは準備ができてからすぐ移動する、という形が安全でオススメです。
新幹線の多目的室には優先順位がある
新幹線の多目的室は、体の不自由な人が優先されます。上で説明したように、予約ができるのも体が不自由な人だけとなっています。
多目的室が使えるのは、誰も使っていない場合なのはもちろんですが、予約が入っている時も使えません。
また、凶悪犯の護送にも使われている場合があるので、こればっかりは運によるとしか言えませんね。使えない場合のことも考えて事前に準備をしておきましょう。
車掌室を使える場合もある
車掌室で授乳できる場合もあります。もし多目的室がダメだったとしても、車掌室が使えないか相談してみると良いでしょう。
ただ、車掌室はスペースが狭いみたいですね。座席で授乳するよりは良いかもしれませんが。
新幹線の多目的室が使えない場合の授乳方法
新幹線の多目的室は体の不自由な方が優先して使用することができ、授乳したいお母さんが他にも何人かいるとなると、なかなか多目的室を使うことができません。
多目的室以外で授乳を行う方法としては、次の3つの方法があります。
授乳ケープを利用する
授乳ケープは授乳している際にお母さんの体が見えないようにするアイテムです。
エプロン型・ポンチョ型・ストール型などかわいいデザインのものがいっぱいで、パッと見ただけでは授乳していることがわからないものも。
洋式トイレで座って授乳する
洋式トイレは個室なので人目を気にしないで済みますが、十分な広さがあるわけではないので、新幹線の揺れや足元に注意してください。
停車駅が近くなるとトイレを利用するお客さんが増えるので、次の停車駅までの間隔が長いタイミングで授乳するのがポイントです。
ミルクを作る
ミルクでも大丈夫な赤ちゃんの場合、魔法瓶や水筒にお湯を持参して、ミルクを作りましょう。
ちなみに、車内販売員さんにお願いすれば電子レンジを利用することもできます。
この場合、レンジ対応の耐熱哺乳瓶にするのを忘れずに!!
まとめ
赤ちゃんと一緒に新幹線に乗った場合、多目的室で授乳をすることができます。
ただ、多目的室は身体の不自由な方が優先になるので、空いている時間に乗務員さんに声をかける必要があります。
新幹線に乗る前に、多目的室の位置を確認して近くの席を予約し、同乗する旦那さんや家族に協力してもらうと、安全でスムーズに多目的室を利用することができます。
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