朝、起きた時は何ともなくて、朝ごはんも元気に食べたのに、登校時間になると泣いてしまう…。
実はこれ、新一年生に多くみられる現象なんです!!
親としては、学校がそんなに嫌なの…?、もしかして苛められているのかな…など心配になるかもしれません。
ここでは、新一年生が泣いてしまう理由と対処法をいくつか紹介します。
朝になると泣く理由は…
新しい環境になれていないから
・自分でやることが増える
・決められたことをやる
・自由に過ごせる時間が激減する
など、今まではわりと自由だった状態から、決められた規律の中で過ごすことになりますので、慣れるまで不安になるのはしょうがないこと。
これらの不安を感じると子どもは泣いてしまうのです。
母親と離れるのが不安だから
小学一年生になると、一緒にいることが当たり前で、一番頼れる存在であったお母さんのそばを離れることになります。
このように、絶対的に自分の味方であるお母さんと離れると不安になり、精神面や行動面に様々な変化が現れることを『母子分離不安』といいます。
母子分離不安について
原因
・新しい環境に馴染めない不安
・学校に対する不安
・人間関係(友達・先生)に対する不安
・新しい環境による緊張と疲れ
・親の心配が子供に伝わる
・学校に行っている間に母親がいなくなってしまうのでは…という不安
・お母さんと子どもの共依存
環境の変化や精神的なストレスで、絶対的に頼れる存在であるお母さんに、まだまだ依存していたいという気持ちが強くなります。
特徴
・学校へ行くのを嫌がる
・お母さんを1人占めしようとする
・赤ちゃん返りをする
これらの原因や特徴に心当たりがあるなら、母子分離不安の可能性があります。
子どもの不安を和らげるには、以下で紹介している対処法を読んでみてください。
親が突き放し過ぎているから
一年生になったら1人で何でもできるようにならないと!!という親の焦りから、
・自分で何でもできるようにならなきゃ!!
と、突然厳しくしてしまうと、こどもは親の愛情を感じることができずに不安になります。
新しい環境に飛び込んで行く時は不安でいっぱいなので、子どもにとって安心できる居場所があるというのは重要なこと!!
家庭においては、甘やかしすぎても厳しすぎても子どもの不安に繋がるので、程良い距離感で見守っていくことが求められます。
楽しく登校できるようになる3つの対処法
一緒に登校する
登校する時間になると何をしても泣いてしまう場合には、お父さん・お母さんが一緒に登校してあげてください。
手を繋いで一緒に通学路を歩くだけでも、子供の不安な気持ちを和らげることができます。
楽しい気持ちで学校に行けるように、一緒に歌ってみるのもいいですね。
理想的な距離感は自転車の補助
子供が初めて自転車に乗る時を思い出してください。
・補助輪を外して、後ろから支えてあげる
・そっと手を放して見守る
最初は手を繋いで一緒に登校しても、途中からは集団登校の輪に入って上級生や友達と一緒に登校してもらい、最終的には1人でも「いってきます!!」と元気よく登校できるように見守っていきましょう。
担任の先生に相談する
担任の先生は子供と学校・家庭を繋いでくれるキーパーソンです。
新一年生の場合、泣くからといって学校を休ませるとそのまま不登校になってしまったり、無理やり学校に行かせることで不安定な状態が長引きます。
ここは、教育のプロである担任の先生に相談しましょう。
学校での様子を聞くこともできますし、家庭・学校の両方でサポートできるようになりますので、担任の先生との連携も大切に!!
子供との時間を大事にする
学校から帰ってきたら、楽しかったこと、嬉しかったこと、困ったことなど、たくさん話を聞いてあげましょう。
質問攻めにするのではなく、お父さん・お母さんは聞き役に徹するのがポイントです。
一緒にいっぱい遊んで、
・いなくなったりしないからね
という気持ちが伝わるようにたくさんの愛情を注ぎましょう。
また、できるようになったことはどんな小さなことでもいいので、褒めてあげてください。
それが自信に繋がり、不安を解消することができます。
新一年生は生活がガラリと変わって新しいことが始まるので、子どもたちは不安でいっぱいになります。
朝に泣く子が多いのは、お父さん・お母さんと離れる不安や学校・人間関係に対する不安の現れです。
最初のうちは一緒に登校したり、担任の先生に相談したり、子どもとの時間をこれまで以上に大切にすることが安心感に繋がり、笑顔で登校してくれるようになるでしょう。
新しい生活や環境に慣れるまでは、温かく見守ってあげてくださいね。