「えっ?いとこの妻の父親の兄弟の葬式に行ってくる?」「は?弟の奥さんのいとこの息子の結婚式に行く?」。
親戚付き合いと言葉にすると簡単ですが、育った環境や親の考え方、地域性、個人的な考え方などが影響しますので、問題としてはかなり難しいです。
ですから、夫婦でも「そこまでやる?」と感情的になって言い争うのも珍しいことではありません。
ここでは、親戚付き合いはどこまでやれば良いのか、そもそもどこまでが親戚なのかなどについて、人の意見や法律から考えていきます。
他の人はどうやっているのか?
私の場合、親戚付き合いは親・兄弟・兄弟の配偶者・祖父母・叔父叔母・いとこ・いとこの配偶者くらいまでですね。
正直、どこまでなのかは明確に分かりませんので、声をかけられたらその時その時で判断するという感じです(^^;
参考になるかは分かりませんが、私はこんな感じで親戚付き合いをしています。
では、その他にはどこまで親戚付き合いをしているのかを見ていきましょう。
親戚付き合いは人それぞれ
・いとこの配偶者、いとこの子ども
・叔父、叔母、いとこくらいまで
・旦那のお姉さんの嫁ぎ先のご両親
・両親の叔父叔母
・夫の姉の配偶者の母の兄弟
誰だかわからない人の葬式に参列するという人もいれば、いとことその親・子どもまでという人など、どこまで付き合うのかは本当に人それぞれという感じです。
面識がなくても呼ばれたら行くという人もいました。逆に言えば、呼ばれなかったら行かないくらいの感じなのでしょう。
ですから、親戚付き合いはどこまでなのかという答えは、人それぞれの考え方によって大きく変わってしまうということです。
法律から見る親族とはどこまでなのか?
民法第725条によると、親族の範囲は以下のようになっています。
・六親等内の血族
・配偶者
・三親等内の姻族
この画像を見てもらうとわかるように、法律上の親族というのは、結構遠いところまで広がっているのが分かります。
また、血族とありますが、必ずしも血が繋がっている必要はなく、養子縁組で法定血族になったことも含まれているのにも注意しなければなりません。
実は、法律では親族については定められているのですが、親戚については定められていません。
とはいえ、一般的には親族よりも広い範囲の繋がりを親族と言っていますから、その辺の境界線も人によって曖昧なのでしょう。
ちなみに、親子の縁を切ることを表す『勘当』は法律上効力を持ちません。
人によって親戚付き合いの常識は違う
法律で見ると、結構広い範囲で親戚という扱いになりますので、驚かれた人も多いのではないでしょうか。
正直、私は「えっ?親族ってこんなに広いの?」とビックリしました(^^;
と言っても、実際に親戚付き合いをしているという人はいとこまでしか付き合いがないとか、叔父や叔母とは年賀状程度の付き合いしかないという人もいます。
また、はとことも付き合いがある、父方との親戚とは付き合いが深いけど、母方との親戚とは付き合いが浅いといったように、人によって親戚付き合いの常識は様々です。
無理のない範囲で付き合う
地域性や個人の価値観などによっても違うと思いますが、大事なのは無理なく付き合うことではないでしょうか。
あくまで個人的な考えではありますし、周りの人から「それは非常識だよ」なんて言われるかもしれませんが、ストレスを溜めながら無理してやるものでないと思います。
辛い思いをしながらやるとしても、待っているのは崩壊です。
親戚付き合いが年に数回だったとしても、ストレスが溜まり続けると、そのストレスがどこでいつ爆発するのか分かりません。
それは、人を傷つける爆発なのか、自分自身を傷つける爆発なのかも分かりませんので、非常識だろうと、辛いなら付き合いを減らしていく、もしくはしないという選択肢はあるのではないかと思います。
もう一度言いますが、これはあくまで私の個人的な意見です。
ですが、色々な人の親戚付き合いの仕方を見ても分かるように、親しい人としか付き合わない人もいれば、ほぼ面識にない人のために行動する人もいるのも事実。
つまり、「これはおかしいんじゃないか?」と思っているのなら、それがあなたの常識なのですから、断るのもアリということでしょう。
価値観を押しつけるのは厳禁!
親戚付き合いは、夫婦間で意見が別れることも多くあります。
同じ県内出身だとしてもそれはよくある話で、「普通は○○までやるでしょ!」「○○するべきだ!」とモメるかもしれません。
ですが、絶対にやってはいけないのは、自分の価値観を押し付ける行為です。
押し付けると、相手に多大なストレスをかけてしまいますし、言い合いの過程であなた自身も疲弊してしまいます。
大事なのは、相手の価値観を理解するのを前提とした話し合いです。
同じ県内同士はもちろん、他県出身、他国出身なら尚更、相手の価値観に耳を傾けて、場合によっては自分だけ参加する、もしくは相手だけ親戚付き合いに参加させるのもアリです。
価値観を押し付けることなく、お互いの納得のいく答えを模索していきましょう。
話し合いをする時に注意して欲しいのは、「普通は」「みんなは」は厳禁ということです。
それは、『あなたの中の』普通でしかありませんし、『あなたの周りの』みんなでしかありません。なぜなら、親戚付き合いのやり方は人それぞれだからです。
あなたはどう思っているのか、相手はどう考えているのか、この2点だけに焦点を当てて話し合いをしてください。
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