ステーキを食べる時、ナイフの使い方を心得ていますか?
友達や家族だけでステーキを食べるのなら、マナーを意識しなくても良いかもしれませんが、上司や取引先の人、結婚相手の家族など、フォーマルな場面で食べる際にはぜひ意識しておきたいところです。
マナー通りに食べる姿は美しく、相手がマナーを知らなかったとしても、良い意味で目を引きます。
それに、マナーは、ただ上品に見えるようにするだけでなく、おいしく食べるためのコツが隠されている場合もあります。
大人として振る舞えるため、そしてステーキをおいしく食べるためにも、ここでマナーを覚えておきましょう。
使う順番
ナイフやフォーク、スプーンが順番に並べられている時は、外側から使うのが基本です。
料理が運ばれてくる順番が決まっていますので、その料理に合わせたものが順番通りに並べられています。
取る時に落としてしまった場合、自分で拾うのはご法度。軽く手を挙げてウェイターか店員さんに合図をして変わりのものを持ってきてもらいましょう。
基本的なマナーは、『静かに食べる』ですから、あまり音を立てないように注意してください。
ナイフとフォークの持ち方
ナイフとフォークを持つ時は、効き手にナイフを持ち、反対の手でフォークを持つのが基本です。
ナイフもフォークも付け根部分に人差し指を添えて持ちます。
人差し指を添えることで安定感が出て、力が入りやすくなります。
ステーキを切る時のマナー
左から切る
ステーキを切る時は、左側から切ります。これは、ステーキだけに限らず、野菜や魚でも同じです。
ナイフで切る時左側をフォークで抑えることになり、切った後にそのまま口に運べますので、左から切るとされています。
仮に逆側から切ってしまうと、フォークで抑えていた部分から離さなければなりません。
すると、次に切る時にまたフォークで刺すことになり、スムーズさに欠けてしまいます。また、肉汁が出てしまっておいしさが損なわれるのも良くないと言われています。
一口大に切る
肉を一口大にして口に運びます。大きめに切って口でちぎるのは、あんまり美しくないですからね。
ライスを食べる時は、フォークの腹にのせて食べます。
フォークの背にのせて食べると聞いたことがある人もいるかもしれませんが、フランス式のマナーではNGとされています。(イギリス式ならOKです)
パンを食べる時は、ステーキと同様に一口大にちぎってから口に運びます。
なるべく音を立てない
ステーキの肉を切る時もなるべく音を立てないようにします。
かための肉や分厚い肉だと、力を入れてしまって音が出てしまうかもしれませんが、音が鳴らないためのコツがあります。
押し込む時に軽く力を入れ、引く時は力を入れないというように意識しながら切ると、音を抑えられますよ。
ナイフとフォークの置き方
食事中
食事中にナイフとフォークを置く時は、八の時にしておきます。
この時に注意するポイントは2つ。
・ナイフの刃は内側に向け、フォークは下向きにする
これが食事中という合図になります。
※画像ではナイフの刃が外側に向いていますので、それを内側に向けなければなりません。
食後
食事が終わったら、ナイフとフォークを右斜め下(4時の位置)に揃えておきます。
ナイフは刃を内側に向けるのは食事中と同じですが、フォークは上向きにしておくという違いがあります。
やってはいけないこと
・ナイフやフォークを振り回したり、先を上に向ける
・食べ物を分ける
・皿を動かす
・皿ごと交換する
・ナイフを舐める
・手を叩く
・大きな声を出す
どんなにマナーを守っていても、ちょっとしたことで台無しにしてしまうかもしれませんので、やってはいけないことも一緒に覚えておきましょう。
また、マナーという訳ではありませんが、姿勢が良くて口数が少ない方が上品に見えます。
マナーは細かくて覚えるのも大変ですが、やはり知っている人の立ち振る舞いは美しく見えるもの。
フォーマルな場面、デートの時、家族で食事をする時など、様々な場面でマナーを意識して食事をしてみてください。