クリスマスといえば、もみの木を華やかに飾ったクリスマスツリーが欠かせませんよね。
でも、もみの木って実は虫がつきやすいんです。
どれだけキレイに飾っても、虫がうようよついているようでは、せっかくの雰囲気が台無しに。
ここでは、もみの木についた虫を駆除する方法について紹介していきます。
もみの木につく虫の種類と場所
枝・幹
・トドマツノオオアブラムシ(体長2~3ミリ)
・ハナネガオオアブラムシ(体長7ミリ)
アブラムシの仲間でもみの木に最も多く見られ、枝や幹の表面について樹液を吸います。
・オオゾウリムシ
・トドマツミキモグリガ
・トドマツノキバチ
木の幹がボロボロになり、幹や土の表面に木くずや虫糞が見られます。
枝先・新芽
・ツマクロテンヒメハマキ
・マツノシンマダラメイガ
枝先や新芽の内部に入り込み、枝先や新芽が折れ曲がるのが特徴です。
葉っぱ
・ハマキガ科
・メイガ科の幼虫
もみの木の葉っぱを食べて、クモの糸のようなもので巣を作ります。
・シャクガ科の幼虫
・カレハガ科の幼虫
・ドクガ科の幼虫
グロテスクな模様で嫌われがちな毛虫のことで、もみの木の葉っぱを食べますが巣は作らないのが特徴です。
他に比べるとサイズは大きめで、毛に毒がある場合もあるので注意してください。
・ハダニ
葉っぱが食べられたような痕跡はないのに葉っぱが変色する場合、ハダニの可能性が高いです。
体長は約0.4ミリとスゴく小さいので、裸眼で見ることはできません。
根っこ
・コガネムシ科の幼虫
・ゾウ虫科
もみの木の根っこを食べるので、根っこが細くなってしまいます。
土の表面からではわからないので、注意深く観察して、できるだけ早く見つけることが大切です。
もみの木に元気がない…、グラグラしている…、土が盛り上がっている…といった特徴があります。
もみの木についた害虫を駆除する4つの方法
市販の殺虫剤を使用する
最も簡単で確実に虫を駆除するには、市販の殺虫剤がオススメです。
目には見えない大きさの虫もいるので、幹に穴が開いていたり、葉が枯れる、クモの糸が絡まったような巣がある…などが確認できる場合には、できるだけ早く虫を駆除する必要があります。
まずは土にまくタイプ、効果が見られなければ直接散布するタイプのものを使ってみてください。
オルトラン粒剤
土にまくタイプの殺虫剤で、効果が長持ちするのはもちろん、様々な虫の駆除に有効です。
根っこから薬剤が吸収されることでもみの木全体に行き渡ります。
スミチオン乳剤
水で薄めてスプレーで直接虫に吹きかけたり、スプレーした場所に虫が触れるだけでも駆除することができます。
様々な虫に有効ですが、もみの木にも害になってしまう場合があるので、使用上の注意を守って正しく使用することが重要です。
これらの殺虫剤はホームセンターや園芸店などで簡単に手に入れることができます。
天然成分で作られている市販の殺虫剤を使用する
小さなお子さんはもちろん、敏感肌の人は化学物質がたくさん含まれる殺虫剤をまいたもみの木に触れると、アレルギー症状が出る場合があります。
アブラムシやハダニであれば、ヤシ油やデンプンなど食品成分で作られた殺虫剤でも効果はありますので、一度試してみるのもいいですね。
ただ、天然成分のものでは駆除できない虫も多いので、観察しながら使い分けるようにしましょう。
手作りスプレーを作る
人体への影響が少なく、アブラムシの駆除に効果がある手作りスプレーを紹介します。
重曹スプレー
材料:重曹・植物性油・食器用洗剤・水
まずは原液を作ります。
(油3分の1カップに重曹小さじ1を混ぜる)
水1カップに原液小さじ2を入れて混ぜ、さらに食器用洗剤を数滴加えて分離しないようにします。
スプレーで吹きかけて、数時間放置してください。
牛乳スプレー
材料:牛乳
牛乳をスプレーで吹きかけ、数時間放置するだけでOKです。
とっても簡単ですが、放置している間の牛乳臭さだけはデメリット…。
どちらのスプレーも、アブラムシに直接スプレーするだけで窒息させる効果があります。
数時間放置した後は、もみの木全体を水でキレイに洗い流しましょう。
木酢液や竹酢液などは防虫効果が期待できます。
園芸業者にお任せする
目に見えない虫まで駆除するのは素人には難しいもの。
クリスマスに欠かせないツリーをキレイに飾るためにも、園芸業者にお任せするのも手っ取り早くてオススメです。
もみの木にはさまざまな虫がつきます。
アブラムシは手作りのスプレーでも駆除することができますが、目に見えない虫まで徹底的に駆除するには、市販の殺虫剤や園芸業者にお任せするのが一番です。
本物のもみの木を使って、世界に一つだけのクリスマスツリーを飾ってみてください(^^♪