現在、不登校で悩んでいる人は甘えなんじゃないか、と不安を感じていると思います。
その不安から、知恵袋やなんJなんかを見て、偏った意見で余計に不安を感じてしまったり、落ち込んでしまっているかもしれません。
というのも、一般的に不登校は良くないものとして認識されているからです。
不安な時は他人の価値観や考え方に影響されやすくなってしまいます。その結果として、不登校は悪いことだと思って、余計に自分を追い詰めてしまうことになるでしょう。
ですが、よく考えてみてください。
知恵袋やなんJに書き込みをしている人は、専門家でも何でもありません。
不登校に対する理解すらありません。それどころか、偏見を持っている人の方が多いです。
ここでは、不登校は甘えなのかについてお話します。
不登校は甘えという間違った認識
不登校は甘えではありません。
というのも、学校へ行かないという選択をしただけで、甘えだと判断することはできないからです。
本人にしかわからない苦痛、むしろ本人にすらわからないことも多いのに、よく知りもしない第三者が甘えだと決めつける行為は間違っています。
なんJを見てみると、不登校の人に対して強い恨みを持っているかのように、ひどい暴言をはいている人もいました。
恐らく、その人は自分も学校に行くのが辛かったのに、我慢して通い続けていたのでしょう。だからこそ、実際に行動(不登校)した人を嫌悪しているだと思います。
食事制限している人が、自由に食事を楽しんでいる人に怒りを感じるような心理です。
・学校に行くことが辛くなって通わなくなるのは、本当に悪いことなのでしょうか?
・自分に合わないと思って不登校になるのは本当に悪いことなのでしょうか?
・自分はこうしたい、したくないと思って選択しただけなのに、本当に悪いことなのでしょうか?
学校に行っているだけで『甘え』じゃないってこと?
不登校の人は劣等感からか、甘えているという言葉を真に受けてしまいがちです。
ですが、よくよく考えてみてください。そもそもの話、学校に通っている人はそれだけで甘えではない、頑張っていると言い切れるのでしょうか。
学校に通っている人の中にも甘えている人はたくさんいます。
大人に与えられた時間割をただこなし、受け身で勉強をする。それどころか、授業中はボーっとしていることもある。与えられた環境の中で何となく生きている。中には、授業をサボるような人もいる。
不登校の人と違うのは、ただ学校に行っているかどうかです。
それだけで本当に甘えではないと言い切れるのでしょうか。
もちろん、行きたくないとか、人と会話する気分じゃなくても眠い目をこすって学校に行くことは、楽なことではありません。
ですが、だからと言って不登校の人に対して甘えだと言い放つのは違うと思います。
そもそもで言うと、学校に通っている人にも甘えている部分がありますし、不登校の人にも甘えている部分があります。
学校に通っている人に比べて、不登校の人は甘えている部分が分かりやすいというか、見えやすいというなので、甘えていると言われやすいのではないでしょうか。
不登校を選んだ先に何をするのか
甘えかどうかは選んだ道で何をするのか、どう自分と向き合っていくのかによって決まります。
例えば、不登校を選んだとしても、自分のやりたいことに向かって努力している人を想像してみてください。それなら甘えとは言えないでしょう。
もちろん、不登校を選ぶというのは本人にとって、どうしても受け入れられないことがあったり、普通とは違う道を選んだことによって、無気力になってしまう、あるいは自暴自棄になってしまうこともあるでしょう。
それは果たして甘えと言えるのでしょうか。
そして、本人にとってすごく辛いことを乗り越え、前に立ち上がることは絶対に甘えではないのです。
むしろ、無気力になってしまったとしても、そこから立ち上がり、自立するために努力を始めるというのは立派なことだと思います。
例え何年かかったとしても。
努力しないといけないということが言いたいのではなく、自分にとって生きやすさを追求していくことが大事だと言うことです。
あなたにとって生きやすさとは
あなたはどんな時に生きやすさや幸せを感じますか?
もしかしたら、不登校になってからは生きやすさや幸せを感じたことがないという人もいるかもしれません。
ですが、生きやすさ・幸せというのは、考え方ひとつで手に入れることができるものです。
今辛いと思っているとしたら、自分にとって許されないことをしていると思い込んでいるからです。
想像してみてください。学校に行く・行かないが自由に決められて、誰もそれに文句や不満を言わないという世界を。
非現実的で分かりにくいという人は、部活だとイメージしやすいと思います。
帰宅部だからって罪悪感を持って生きている人はいないでしょう。少なくとも私は見たことがありません。
それは部活に入らなくても、入ってもいいからです。
逆に、必ず何かしらの部活に入るのが義務という世界なら、帰宅部であることに罪悪感を覚える人がほとんどでしょう。
大事なのは自分を許すこと
このことから何が分かるのかというと、自分で自分のことを許せなくなると、無気力になったり、正体不明のイライラに襲われるようになります。
やっちゃいけないことをやっている罪悪感って結構強いです。強いゆえに、心を守るために隠してしまうんです。
この罪悪感というのが厄介で、本人も気付かないくらいキレイに隠してしまいます。それこそ、気付こうとしたら怒りやパニックを起こして防御してしまうほどに。
私もこれでずいぶん悩まされてきました。私としてはそんなことに悩んでいない、むしろそれが自分なんだと割り切っているとさえ思っていました。
ですが、自分を見つめ直していくうちに、自分が強く罪悪感を感じていたことに気が付いたのです。
もちろん、それに気付くまでは大変でした。「それの何が悪い!」と怒り散らし、指摘されようものなら怒鳴り声でごまかそうと必死でした。
そんな日々を送って8年も経ったある日、パートナーからアドバイスをもらったことで自分との向き合い方への光明を見出すことに成功しました。
善悪は取っ払ってみよう
パートナーからのアドバイスは「善悪を抜きにして考えてみて」という一言でした。
自分の考えや行動が全て悪いことでも良いことでもない世界に生きていると想像し、自分の全てを許してみました。すると何が起こったのか、というと、自分の本心が見えてきました。
ということに気が付いたのです。
「あ~そっか」と気が付いたとき、悲しくもないのに涙が自然と溢れてきました。その涙を流しているとき、心が浄化されているのを感じました。
その日から、無性にイライラしたり不安に駆られて無気力になる頻度が激減しました。ドラマのようにピタッと収まるようなことはありませんでしたが、それでもかなり心が楽になったのを実感しました。
自分の本心に気付きやすくなりましたし、自分の気持ちを素直に人に伝えられるようにもなりました。恐らく、自分の考えることは悪いことだと思ってしまっていたことから、発言するのも封印していたのだと思います。
そして、今までは努力することが嫌だったのに、今では前向きに頑張ろうと思うようになったり、努力ができる人間になりました。
開き直るのもおすすめ
人に迷惑をかけない範囲で…というと、難しくなってしまうのですが、思い切って開き直ってみるのもおすすめです。
「私と学校は相性が悪かっただけ」そう考えてみてはどうでしょうか?
開き直るというと、あまり良いイメージがないと思いますが、心を楽にするには最高の考え方です。
ただし、逃げるという意味で使うと余計に自分を追い詰めることになります。
具体的には、人や環境のせいにする開き直り方です。「自分が通いにくい環境の学校が悪い」「親の育て方が…」「先生が…」というように考えると、逆に苦しくなってしまいます。
あくまで、自分が不登校を選んだというのを前提に開き直ってみてください。
良い開き直り方ができたら、本当の意味であなたらしく生きられるようになります。
本を読むのがおすすめ
本には生きやすくなるための知恵や知識が詰まっています。
私も心が疲れた時、本で蓄えた知識が自分を救ってくれたことがたくさんあります。今こうやって行動できるのも本を読んできたおかげだと思います。
なので、本を読んであなたの視野も増やして欲しいのです。
本というと敷居が高いというか、あまり気乗りしないかと思いますが、本屋さんや図書館に行ってみると必ず気になるタイトルの本があります。
普段あまり本を読まない人は自分の読みやすそうなもの、面白そうとか気になるタイトルの本を手に取って読んでみてください。
新刊で買うのはお金が…という人は、ブックオフもおすすめです。ブックオフなら100円で本を買えます。
個人的には図書館がおすすめです。
図書館なら無料で借りられますので、気になる書籍をたくさん読めます。
Amazon Kindleもおすすめ
おすすめはAmazon Kindle(アマゾンキンドル、以下キンドル)。キンドルは月額980円がかかるものの、読める本がたくさんあります。200万冊以上も読み放題だそうです。
その他にも、こんなメリットがあります。
余った時間を読書に充てたら、あらゆる知識が手に入りますし、何より精神的に楽になります。
悩みをそのまま検索しても良いですし、自分の目標を検索しても色々な本が出てきます。その中から、気になるものを読んでみてください。
まとめ
なんJには不登校は甘えと言っている人がいますが、気にすることはありません。頑張るとか甘えの基準は人それぞれですから。
それに、甘えだったとしてもそれが悪いことだと私は思いません。
不登校でも幸せに生きていくことはできますし、その権利もあります。甘えかどうかではなく、まずはどうやったら今の自分が幸せになれるのかを考えてみてください。
・自分のこんなところ見たくなかったんだ