お菓子を我慢する＝「食べなければいい」と考えているのなら、あなたのダイエットは失敗するでしょう。
自制心がとても強い人ならそれでも達成できるかもしれませんが、ほとんどの場合は失敗してしまうでしょう。
普段からお菓子を食べている人にとって、それを我慢するというのはかなりの負担ですから。
例えるなら、何の準備もなく強敵に突撃していくようなもの。敵の弱点を知り、自分の性質を理解することで、勝率は爆発的に上がります。
ここでは、お菓子を我慢するためのコツについてお話します。
人はいつもの自分に戻ろうとする
「今度こそ絶対痩せてやる！」というように、強い決意や覚悟を持つと、０（ゼロ）か１００かという極端な考えに行きやすくなります。
お菓子を我慢する時も、一切お菓子を食べない！（ゼロ）というように始めてしまう人が多いでしょう。
やる気のある頃…というか、我慢できる内はまだ良いかもしれませんが、我慢がストレスになっていき、ある日突然やめてしまうことになります。
人は、何かを変えようとしても、無意識のうちに元に戻ろうとします。少し専門的な言い方になりますが、これをホメオスタシスと言います。
本来、ホメオスタシスというのは、体内の環境を一定に保つ仕組みのことを言います。寒い時は震えて体温を上げようとしますし、暑い時は汗をかいて体温を下げようとします。
これは、メンタルでも同じです。
毎日腕立てを２０回やっている人からしてみると、３０回やると苦しく感じますし、１０回だと物足りなく感じますよね。
お菓子を我慢する時も同じで、普段２００ｇ食べている人が、いきなりゼロにしたところで、必ずどこかで反動が出てしまうのです。
ですから、最初に言っておきたいのは、極端に量を減らそうとしてはいけないということ。やったとしても、高い確率で失敗します。
あなたのゴールは数日お菓子を我慢することですか？
これからずっと理想の体型を維持する、お菓子をやめて健康的な体を手に入れることですよね。
それを叶えるためにも、これから紹介する方法を実践してください。
試してみて！お菓子を我慢する最善の方法
食べても良い時間を決める
ひたすら我慢するだけだと、ストレスが溜まってしまいますので、食べても良い時間を作ってみるのも手です。
絶対に食べたらダメと思うと、精神的に追い詰められたような気持ちになりますが、食べられる時間が分かっていると不思議と我慢できるものです。
マラソンでも、体力が尽きるまで走れ！と言われたら今すぐにでも止まりたくなるくらいきつくなると思いますが、ヘトヘトの状態でもあと５０ｍと言われたら、何とか踏ん張れると思います。
私は筋トレをする時とかにも、最初に１０回までと決めておいて、１０回達成時に「あと１回だけ」と追加することがあります。結果的に、＋５回になることも。
お菓子を一切食べないのをずっと続けようとしても、いつ終わるか分からない状況だと、余計にきつくなってしまいます。
１９時から１０分間だけ食べ放題というように、食べても良い時間を作ってみてください。
お菓子を食べる時は全神経を集中させる
食べる時は、テレビやスマホの電源を消し、他の情報が一切入ってこない状況で、お菓子を食べることだけに集中しましょう。
お菓子だけに集中することで、食べた後の満足感が全然違います。
我慢している期間は、特に美味しく感じられますよ。
私は、毎日好きなだけお菓子を食べていたのですが、ある時からお菓子を１日にチョコ１粒だけ食べても良いことにしました。
この時のチョコのおいしさと言ったら…。全身に甘味が染み渡るような、すごく贅沢をしているような幸せな気持ちになります。
適正量までOKにする
お菓子やおやつなどの間食は１日１５０～２００kcalが適正量だと言われています。
１日分のお菓子を最初に用意しておいて、少しずつ小分けにして食べるのも良いですし、決まった時間に一気に食べるのも良いですね。
１日単位ではなく、１週間単位でやってみるのもアリです。色々試して、自分が我慢しやすい方法を探してみてください。
ただし、カロリーだけに注目しすぎると、糖分を摂りすぎてしまう恐れもありますので、低カロリーのお菓子は食べ過ぎないように気を付けましょう。
食べても良いおやつを用意しておく
ただお菓子を我慢すると、どうしてもストレスが溜まってしまいます。
ですから、我慢できなくなった時のために、食べても体に良いおやつを用意しておきましょう。例えば、以下の物がおすすめです。
上で紹介している食べ物は、栄養も豊富に含まれていますし、満足感が得やすいものばかりです。
詳しくは以下の記事で紹介していますので、興味のある人は参考にしてみてください。
おやつは栄養のあるものを食べよう！おやつにおすすめの食べ物１０選
他にも、太りづらいお菓子として、ゼリーやドライフルーツ、クルミなどもおすすめです。
買い物に行かない
ある程度我慢できるようになってきたなら、お菓子を完全に断ってみるのも良いでしょう。
そのためには、買い物に行かないという方法がおすすめです。お菓子の情報を完全にシャットアウトすることで、食べたい欲求を抑えられますから。
できるなら、お金も持ち歩かない方が良いです。
ただ、この方法は自分以外に買い物をしてくれる人がいる場合しかできません。いない場合には、なるべくお菓子コーナーには近づかないようにしてください。
選択肢をなくすと楽になる
人は、やるorやらないの選択肢がある中で我慢するのは大変なのですが、絶対にできない状況だと案外楽に我慢できるもの。
仕事のある日は仕事に行くのが当たり前ですよね。ですが、眠い目をこすって、行きたくないと思う日も頑張って準備して仕事に行くというのは精神的にしんどいものです。
もし、この時に仕事を休んでも良いという選択肢があったとしたらどうでしょうか？
その選択肢のせいで葛藤が生まれ、余計にしんどくなると思います。もしかしたら、仕事に行かないと選択してしまうかもしれません。
仕事に行くという選択肢しかないからこそ、頑張って仕事に行けるのです。
私は、毎日お菓子を食べ続けてていました。そんなある時、かなり貧乏になってしまって、お菓子を買うゆとりすらなくなったことがあります。
お菓子を食べられないことは辛いことだと思っていたのに、絶対に食べられない時は、不思議と何も感じませんでした。
恐らく、これも食べられないしか選択肢がなかったからだと思います。
お菓子に関する情報を極力シャットアウトする
ツイッター、インスタグラム、広告、テレビCMなど、お菓子に関する情報はあらゆるところで見聞きします。
これは、砂漠を歩いている人に水を見せるようなもの。我慢している人ほど食べたいという欲求が高くなってしまうため、余計に辛くなってしまいます。
街中やテレビCM、広告など、頻繁に見かけるような情報を完全にシャットアウトするのは難しいのですが、ツイッターやインスタグラムなどは極力見ないようにしましょう。
食事制限はしない
お菓子を我慢しようとする人は、痩せたいと思っていることが多く、食事制限も同時にやろうと考えている、もしくはすでにやっているかもしれません。
確かに、お菓子も食事も制限した方が効果は高くなるかもしれませんが、上でも言ったように、極端に変えようとすると、その分戻ろうとする力も強くなるもの。
成功させるためには、お菓子を我慢している期間は食事制限はしない方が良いです。というより、１日３食しっかり食べた方が良いと言われています。
空腹時間が長くなると、何かを食べたくなってしまうものですから、ついお菓子を手に取ってしまって、失敗してしまう可能性があります。
食事制限を取り入れるなら、お菓子を食べないことに慣れてからが良いです。
１０秒間目を閉じてジッとする
どうしてもお菓子を我慢できなくなった時、１０秒だけ目を閉じてジッとしてみてください。
その間は、何のためにお菓子を我慢しようと思ったのか、その時の状況をできるだけ鮮明に思い出してください。
人の感覚というのは不思議なもので、すぐに行動すると止められなくても、数秒我慢するだけでスッと気持ちが冷めることがあります。
加えて、初心を思い出すことで、「もう食べる！」と思う気持ちも抑えられる可能性が上がります。
私は、仕事をしている時に、よくお菓子を食べたくなります。
この時、食べたくなった時にすぐ行動に移すと、ほぼ１００％で食べてしまいますが、「もう少し仕事してから」と思っていると、いつの間にか食べたい欲求がなくなることがあります。
外の空気を吸いに行く
お菓子を食べたい欲求を、別の行動に置き換えることも効果的だと言われています。
お菓子を食べたくなったら、外の空気を吸いに行ってみてください。
自然の香りを楽しむように、ゆっくり深呼吸をして空気で肺を満たしてみましょう。
空気を吸う時は、キレイなものを取り入れるようなイメージ、吐き出す時は、心の中にあるモヤモヤを一緒に吐き出すようなイメージをすると、気持ちよくなりますよ。
私は、口寂しくなった時だけでなく、小さなストレスが溜まっている時もお菓子を食べたくなりますので、こうして外の空気を吸うだけでスッキリすることがあります。
体を動かす
お菓子を食べたくなるというか、間食をしたいと思う時は、ストレスが原因になっていることが多いです。
ですから、ストレスを解消するために体を動かすのも、お菓子を我慢する方法としておすすめです。
運動する習慣のない人は、ジョギングやウォーキング、ストレッチ、体操など、軽く体を動かす程度にとどめておきましょう。
あまりハードな運動をしてしまうと、余計にストレスが溜まってしまうことがあります。
眠りの質を上げる
食欲がおかしくなってしまう原因として、ホルモンバランスの乱れやストレスが関係していると言われています。
眠りの質を上げることは、ホルモンバランスを整えたり、ストレスの緩和に役立つそうです。
このように体を整えることも大切ですが、精神面を整えるのも良い睡眠には欠かせません。明日のことが心配、将来のことが不安では眠りにつくのも遅くなりますし。
私が実践していておすすめなのが、寝る前に今日あった良い出来事を３つ思い出すこと。
すごく小さなことでも何でもいいので、最低３つだけ思い出してみてください。今日食べたご飯が美味しかったとか、体重が０．１ｋｇ減ったとか。
水を飲む
お菓子を食べたくなる時というのは、口寂しくなっていることも多いです。ですから、水を飲んでごまかすのも効果的です。
一口でも良いので、ちょっと水を飲むだけでも結構ごまかすことができます。お菓子を我慢しているのですから、ジュースよりも水の方が良いです。
マウスウォッシュで口をゆすぐ
マウスウォッシュで口をゆすぐ方法も、口寂しさをごまかす手段としておすすめです。
水でごまかす方法と違う点は、口の中に清涼感というのでしょうか、スースーした感じが残ること。その後すぐにお菓子を食べるのが嫌になりますので、欲求を抑えてくれます。
中には、これだけでお菓子を我慢するのを成功したという人も。
お菓子を我慢している理由を思い出す
時間が経つごとに、最初の勢いは減速して、モチベーションも下がってきます。
そんな時には、お菓子を我慢している理由を思い出してみてください。美容のため、健康のため、周りの人を見返すため…。人によって色々理由があるかもしれません。
どちらにしても、いつもの習慣を変えようと決意したくらいですから、結構な覚悟があったはずです。
その時の気持ちを思い出すだけでも、あの頃の気持ちが戻ってきて、我慢するモチベーションになります。
お菓子を我慢するメリットを書き出すor調べる
お菓子を我慢するのは、色々なメリットがあると言われています。そのメリットを改めて書き出してみたり、調べてみてください。
我慢の限界が近づいていたとしても、また気力が高まる可能性があります。
（？）が付いているものは、効果の感じ方に個人差があるものだったり、確証のないものです。
それでも、こうした効果を感じられた人がいる訳ですから、それを期待して頑張るのも良いですよね。
思い込みは人の体に影響する
思い込みは体に影響します。
有名なのが、頭痛で悩んでいる人に鎮痛剤だと言って、ただの砂糖を飲ませた結果、痛みがなくなるというものです。
催眠術でわさびが甘く感じるというのも、そう思い込ませているからできることです。
いきなり催眠術と言われても、かかったことがない人にとってイメージしにくいと思います。なので、ほとんどの人がプラシーボ効果…というか、思い込みが体に影響するということを体験できる方法を紹介します。
すごく酸っぱいレモン果汁を口いっぱいに含んで、じっくり味わう想像をしてみてください。次に、すごく酸っぱい梅干しを３つくらい食べる想像をしてください。すると、唾液がたくさん分泌されると思います。
実際にやっていなくても、想像するだけで、身体が勝手に反応してしまうことが実感できたのではないでしょうか。
これは、良い風に活用することもできます。
「最近体の調子が良いなぁ」と思えば、本当に体が楽になりますし、「なんか体がだるくて重い」と思ったら、本当にそうなってきます。
騙されたと思って、「最近お腹周りが引き締まってきた」とか「肌がキレイになってきた」と自分に言い聞かせてみてください。
目標となる人の写真をお菓子の前に貼る
くじけそうになった時に支えてくれるのは、憧れの存在だったりします。
スタイルが良い人の写真や画像を見ると、自分も頑張るぞ！と思えることってありますよね。そんな人の写真をお菓子の前に貼っておきましょう。
「我慢できない！」とお菓子に手を伸ばした時、あなたを最後に励ましてくれますから。
好きな異性の写真でも良い
好きな異性の写真を見るのも励みになります。その人に好かれるためだと思うと、もう少し頑張ろうと思えるでしょう。
特に、女性は好きな人ができるとキレイになっていくと言われていますので、好きな異性の写真を貼るのはお勧めです。
まとめ
お菓子を我慢するのは、習慣的に食べている人からするととても大変なことです。
ですが、我慢との付き合い方を知っているだけでも、成功率はぐんと高くなります。
今まで何度か挑戦して失敗してきた人でも、ここで紹介していることを一つ一つ実践していくことで、今度こそ成功できるかもしれませんね。
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